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第584話 逃走対策
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「マイクロチップを埋め込んでおいて逃走したのがわかった瞬間、追いかけて腹を空かせたクマを放しているみたいだな。いくつも足跡があった。タイヤ痕もな」
黒服の答えにプルプルっと身震いしたわりにシズクは冷静に突っ込む。
「たとえクマのお腹から未消化の人間が出てきても故意に食べさせたなんて誰も思わないでしょうけど。…けど、そのクマは飼育してるってことですよね…?」
「個人所有の山なら立ち入る人も少ないし、檻のついた車に周囲と同化するような色のカバーを掛けて木々で隠しておけばそうそう見つかりはしないわな」
説明した黒服の言葉を黛が拾う。
「クマにすべて食べさせれば証拠も残らないわけだし、この地域に施設を建てているということは多分、初動措置にあたる駐在所の警察官も関係者もしくは、うまく利用されているんだろう」
「利用?」
「シズクは質問が多くて可愛いね。たとえば常時携帯する警察手帳や拳銃に超小型の発信機を取り付けておけば万が一クマが出たなんて騒ぎになったとしても、その警察官が到着する前にクマを放すことができる」
黛はいったんそう区切ってからまた続けた。
「健康診断や何かのタイミングで警察官のカラダにマイクロチップを埋め込んでおけば、別の場所へ移動するまでは行動を監視できるよね」
「怖…。そうか。だから潜入捜査でもされないかぎりバレることはないってことですね…」
シズクが納得したとき
「どうだ隼人、少しは落ち着いたか?」
落ち着いた静かなトーンで黛に声をかけたのは黒服。
「逃走した人間をクマに食べさせるなんて話をしておいて『落ち着いてきたか?』なんて聞くかな?」
苦笑いした黛を見て黒服が微笑む。
「もう大丈夫そうだな」
黒服の答えにプルプルっと身震いしたわりにシズクは冷静に突っ込む。
「たとえクマのお腹から未消化の人間が出てきても故意に食べさせたなんて誰も思わないでしょうけど。…けど、そのクマは飼育してるってことですよね…?」
「個人所有の山なら立ち入る人も少ないし、檻のついた車に周囲と同化するような色のカバーを掛けて木々で隠しておけばそうそう見つかりはしないわな」
説明した黒服の言葉を黛が拾う。
「クマにすべて食べさせれば証拠も残らないわけだし、この地域に施設を建てているということは多分、初動措置にあたる駐在所の警察官も関係者もしくは、うまく利用されているんだろう」
「利用?」
「シズクは質問が多くて可愛いね。たとえば常時携帯する警察手帳や拳銃に超小型の発信機を取り付けておけば万が一クマが出たなんて騒ぎになったとしても、その警察官が到着する前にクマを放すことができる」
黛はいったんそう区切ってからまた続けた。
「健康診断や何かのタイミングで警察官のカラダにマイクロチップを埋め込んでおけば、別の場所へ移動するまでは行動を監視できるよね」
「怖…。そうか。だから潜入捜査でもされないかぎりバレることはないってことですね…」
シズクが納得したとき
「どうだ隼人、少しは落ち着いたか?」
落ち着いた静かなトーンで黛に声をかけたのは黒服。
「逃走した人間をクマに食べさせるなんて話をしておいて『落ち着いてきたか?』なんて聞くかな?」
苦笑いした黛を見て黒服が微笑む。
「もう大丈夫そうだな」
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