もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第611話 宣戦布告

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「…って。ごめんシズク…。みんなすっかりできあがっちゃってるね…」

クリスマスパーティー会場となるINNOCENTイノセントへ到着した絢世は食べ散らかされた料理と酔い潰れた面々。
そしてシャンパン片手に料理をバクバクと食い潰していく自分そっくりの人間を発見した。

「…れ…蓮くん…?!」

「あ、絢世さん!」
「…えっと…、これって…?」

本来クリスマスはホストクラブにとって書き入れ時。
クリスマスに店を閉めるなんてあり得ない。

だけどそんな時期にも関わらず黛さんが店の緊急メンテナンスを口実に1日だけ店を閉めて行方不明ホスト探しに関わったメンバーでクリスマスパーティーをしようと提案した。

もちろんかかるお金は全額、黛もち。
蓮はそんな黛の弟。

…普通はあり得ないことだとは思うけど、提案者で費用を全額負担してくれる人の弟なわけだから、まぁ…ある程度の料理や飲み物が減っているのは仕方ないとも思う。

でもこの惨状はすごすぎる。

ほぼ食べ尽くされた料理と酔い潰れて会話すらままならない大垣に黛、そして友己に黒服。
そして久しぶりに会うシンまでもがぐでんぐでんに酔い潰れている。

到着がまだの高峰と零士もこの状況を見たら多分ドン引きするはず。

しかも千隼が
「すごいな、蓮。この料理ぜんぶひとりで食べたのか?」
なんて連の傍へと近寄って話しかけている姿を見て、そっくりの絢世は気が気ではない。

「はい。もう全部がおいしくて!」

無邪気に笑っていたはずの漣は絢世のすぐ傍まで近寄ると耳元で囁いた。

「あとみんなに酔いつぶれてもらったのはね。絢世さんに宣戦布告するためです」
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