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1:はじまりはじまり
助けられたはずなんだが?
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「アレクシ、その目……」
俺が気づいたのはアレクシの目だ。
あまり覚えていないが、彼の目は薄い紫だったはず。それが今は……
(赤い……? なんで?)
光の反射かと思ったが、アレクシは俺の言葉に反応すると、バッと顔を隠してしまった。
「何の話だ。さっさと城に戻れ。近辺にもう不穏な気配はない」
「え? あ……」
もう一度俺の方を振り向いたアレクシの顔。その瞳の色は元に戻っている……ように見える。
(? 見間違いか? こんなイベントはゲームにはなかったはずだし)
それとも自分の攻略対象が違うが故に、ぜんぜん知らない話が展開されているんだろうか?
俺は生前クロヴィスのルートしかしていないので、何も分からない。
「城までの道はそこをまっすぐ行けば戻れる。私は神殿に用事があるんだ」
「え……、あ、ああ……」
そっけなく放り出された俺は呆然としたまま夜の森を戻ることになった。
結局ステータス確認用のアイテムも見つからないまま、不安だけを胸に残してその日を終えることになった。
翌朝、カイトが起こしに来てくれて、ランベールから今後のスケジュールを聞いた。
城の中の視察や町の視察、それに皇子たちとのイベント。
神子なので政治的なことへの予定はあまりないが、参考までにスケジュールを教えてもらっておいた。予算会議などにも顔を出していいと言う。つまり、皇子たちのいろんな側面を見て判断せよ、という意図らしい。
(そんなこと言われてもなー……俺って男を見る目がない方だし)
自分の男運のなさには悲観的だ。正直ダメ男に振り回されてきた人生だったし。
しかし、さすがに二次元で惚れた男までダメ男ということはない……と思いたい。
(実際あった感じもクロヴィスはめちゃくちゃいいやつだしなぁ。いや、ここがクロヴィスルートかわからないけど)
そもそも嫉妬システムも生きているのだろうか?
ゲームと展開が違うんだから、気にしなくていいんじゃないのか?
そんな考えもよぎるが、やっぱり噂のバッドエンディングを思うと怖い。(特にゴーチエはグロそうだ)
実際に俺もゲームで刺されているので、それは避けたい。
(ステータスが分からないのはやっぱりまずいよな。でも、今はそんなことを気にしてても仕方がないか)
今日の予定は……と見てみると、昼から皇子たちは狩りに出かけるらしい。
狩りと言っても食糧のためではなく軍事訓練の一環だという。
(これもちゃんと見学にいっておくか)
俺はそう思ってカイトと共に王宮の裏まで出かけていった。
そこまできて、はたとあることに気づく。
(しまったーーっ!!薬をのみ忘れた!!)
早速の失態だ。俺は「ちゃんと飲んでくださいね」と言われた薬をすっかり飲み忘れてしまったのだ。
今から部屋に戻る時間はない。カイトに頼んでもいいが……と思っていると、厩舎近くの集合場所に続々とみんなが集まってきてしまった。
そこで俺はまた違うことに気づく。
(そうか……。Ωとの相性もあるんだから、薬がない方が相性はわかるのかも?)
俺は実際の「オメガバース」がどんなものか分からない。
運命であればαとΩは惹かれあうものだという。ここがβの皇子のルートの可能性もあるが……αとの相性はビビっとくるのかもしんない!しらんけど!
(こうなりゃ、本能に従ってみるのもありか!? よし! 自分を信じろ!!)
なかばやけくそで、俺はその狩りイベントにのぞむことにした。
俺が気づいたのはアレクシの目だ。
あまり覚えていないが、彼の目は薄い紫だったはず。それが今は……
(赤い……? なんで?)
光の反射かと思ったが、アレクシは俺の言葉に反応すると、バッと顔を隠してしまった。
「何の話だ。さっさと城に戻れ。近辺にもう不穏な気配はない」
「え? あ……」
もう一度俺の方を振り向いたアレクシの顔。その瞳の色は元に戻っている……ように見える。
(? 見間違いか? こんなイベントはゲームにはなかったはずだし)
それとも自分の攻略対象が違うが故に、ぜんぜん知らない話が展開されているんだろうか?
俺は生前クロヴィスのルートしかしていないので、何も分からない。
「城までの道はそこをまっすぐ行けば戻れる。私は神殿に用事があるんだ」
「え……、あ、ああ……」
そっけなく放り出された俺は呆然としたまま夜の森を戻ることになった。
結局ステータス確認用のアイテムも見つからないまま、不安だけを胸に残してその日を終えることになった。
翌朝、カイトが起こしに来てくれて、ランベールから今後のスケジュールを聞いた。
城の中の視察や町の視察、それに皇子たちとのイベント。
神子なので政治的なことへの予定はあまりないが、参考までにスケジュールを教えてもらっておいた。予算会議などにも顔を出していいと言う。つまり、皇子たちのいろんな側面を見て判断せよ、という意図らしい。
(そんなこと言われてもなー……俺って男を見る目がない方だし)
自分の男運のなさには悲観的だ。正直ダメ男に振り回されてきた人生だったし。
しかし、さすがに二次元で惚れた男までダメ男ということはない……と思いたい。
(実際あった感じもクロヴィスはめちゃくちゃいいやつだしなぁ。いや、ここがクロヴィスルートかわからないけど)
そもそも嫉妬システムも生きているのだろうか?
ゲームと展開が違うんだから、気にしなくていいんじゃないのか?
そんな考えもよぎるが、やっぱり噂のバッドエンディングを思うと怖い。(特にゴーチエはグロそうだ)
実際に俺もゲームで刺されているので、それは避けたい。
(ステータスが分からないのはやっぱりまずいよな。でも、今はそんなことを気にしてても仕方がないか)
今日の予定は……と見てみると、昼から皇子たちは狩りに出かけるらしい。
狩りと言っても食糧のためではなく軍事訓練の一環だという。
(これもちゃんと見学にいっておくか)
俺はそう思ってカイトと共に王宮の裏まで出かけていった。
そこまできて、はたとあることに気づく。
(しまったーーっ!!薬をのみ忘れた!!)
早速の失態だ。俺は「ちゃんと飲んでくださいね」と言われた薬をすっかり飲み忘れてしまったのだ。
今から部屋に戻る時間はない。カイトに頼んでもいいが……と思っていると、厩舎近くの集合場所に続々とみんなが集まってきてしまった。
そこで俺はまた違うことに気づく。
(そうか……。Ωとの相性もあるんだから、薬がない方が相性はわかるのかも?)
俺は実際の「オメガバース」がどんなものか分からない。
運命であればαとΩは惹かれあうものだという。ここがβの皇子のルートの可能性もあるが……αとの相性はビビっとくるのかもしんない!しらんけど!
(こうなりゃ、本能に従ってみるのもありか!? よし! 自分を信じろ!!)
なかばやけくそで、俺はその狩りイベントにのぞむことにした。
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