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4章 論理と感情を合わせる方法 編
ハーレムキングは信頼している
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静寂を取り戻した路地を抜け、王たるオレは再び夜の街路へと歩みを進めた。
そう遠くない建物の影、その角を曲がった先——
「王様っ!」
サラの声が響いた。
すぐさま駆け寄ってくる足音。
少し息が上がっている。やはり心配していたようだ。
その隣にはアレッタもいて、険しい表情のまま視線を巡らせていた。
「大丈夫でしたか……!? って、無傷!? 服も髪も乱れてないし、まったく、やっぱり一人で突っ走るんですから!」
「ふはははっ! 心配してくれたか! だが安心せよ! 王は戦いにおいて、常に勝利する生き物なのだ! 苦戦など、あり得ん! 髪が乱れることも衣服が汚れることもない!」
「……この調子だと、ほんとに大丈夫そうね。良かった……」
サラは胸に手を当てて、ほっと息をついた。
その隣でアレッタが腕を組み、じとっとした目でオレを睨んでくる。
「で……何があったのよ? あんたが行ってからも何回も爆発音が聞こえたし、黒煙が上がり続けけたわよ」
「教えてやりたいのは山々だが、オレには何のことだかさっぱりわからなかった! だから、詳細は明日にでも公開されるだろう! オレが唯一知るのは、この“モノ”が“禁忌の何か”である、ということだけだ」
オレは懐から、あの小さな石の触媒を取り出した。
異様な怪しさが残る、冷たい石。
「これ、魔力の波長が滅茶苦茶……! 正常な術式には使えませんよ」
サラが目を凝らしてそれを見つめる。やはり彼女は気づく力を持っている。
「あたしには見てもまったく意味がわからないわ。でも……なんか、嫌な感じ」
アレッタも眉をひそめながら呟く。
「ふむ、やはりか。ならば——これは“信頼する者”に託すとしよう」
オレは石をくるりと指先で回すと、ひときわ堂々と、サラへ差し出した。
「サラ、君に託す! これはどうやら代物のようだ。神聖魔法に通じる君ならば、真の意味を探れるかもしれん!」
「え、ええ!? 私が!? ……まぁ、はい、頑張ってみますけど……!」
「ふふん、さすがは頼もしき初期ヒロイン枠! 王の選定眼に狂いなし!」
「もう、そういう言い方やめてくださいってば……」
サラは困ったように頬を掻きながらも、大切そうにその石を懐にしまった。
その様子をじっと見ていたアレッタが、ふいにため息混じりに言った。
「……あの石、ヤバそうじゃない? ちゃんと詳しく訳を聞かせなさいよね」
「ふははははっ! オレは“王として当然のこと”をしただけだ!」
「あんたって人は……」
アレッタは呆れて頭を抱えていた。その姿すら様になる!
月光の下、三人の影が並んでいた。
かすかに吹いた風が、オレのマントを揺らす。
この街でまた、何かが始まろうとしている。
だが——この夜は、確かに守られた。
王として、オレとして、全てを受け止めて進む!
そう遠くない建物の影、その角を曲がった先——
「王様っ!」
サラの声が響いた。
すぐさま駆け寄ってくる足音。
少し息が上がっている。やはり心配していたようだ。
その隣にはアレッタもいて、険しい表情のまま視線を巡らせていた。
「大丈夫でしたか……!? って、無傷!? 服も髪も乱れてないし、まったく、やっぱり一人で突っ走るんですから!」
「ふはははっ! 心配してくれたか! だが安心せよ! 王は戦いにおいて、常に勝利する生き物なのだ! 苦戦など、あり得ん! 髪が乱れることも衣服が汚れることもない!」
「……この調子だと、ほんとに大丈夫そうね。良かった……」
サラは胸に手を当てて、ほっと息をついた。
その隣でアレッタが腕を組み、じとっとした目でオレを睨んでくる。
「で……何があったのよ? あんたが行ってからも何回も爆発音が聞こえたし、黒煙が上がり続けけたわよ」
「教えてやりたいのは山々だが、オレには何のことだかさっぱりわからなかった! だから、詳細は明日にでも公開されるだろう! オレが唯一知るのは、この“モノ”が“禁忌の何か”である、ということだけだ」
オレは懐から、あの小さな石の触媒を取り出した。
異様な怪しさが残る、冷たい石。
「これ、魔力の波長が滅茶苦茶……! 正常な術式には使えませんよ」
サラが目を凝らしてそれを見つめる。やはり彼女は気づく力を持っている。
「あたしには見てもまったく意味がわからないわ。でも……なんか、嫌な感じ」
アレッタも眉をひそめながら呟く。
「ふむ、やはりか。ならば——これは“信頼する者”に託すとしよう」
オレは石をくるりと指先で回すと、ひときわ堂々と、サラへ差し出した。
「サラ、君に託す! これはどうやら代物のようだ。神聖魔法に通じる君ならば、真の意味を探れるかもしれん!」
「え、ええ!? 私が!? ……まぁ、はい、頑張ってみますけど……!」
「ふふん、さすがは頼もしき初期ヒロイン枠! 王の選定眼に狂いなし!」
「もう、そういう言い方やめてくださいってば……」
サラは困ったように頬を掻きながらも、大切そうにその石を懐にしまった。
その様子をじっと見ていたアレッタが、ふいにため息混じりに言った。
「……あの石、ヤバそうじゃない? ちゃんと詳しく訳を聞かせなさいよね」
「ふははははっ! オレは“王として当然のこと”をしただけだ!」
「あんたって人は……」
アレッタは呆れて頭を抱えていた。その姿すら様になる!
月光の下、三人の影が並んでいた。
かすかに吹いた風が、オレのマントを揺らす。
この街でまた、何かが始まろうとしている。
だが——この夜は、確かに守られた。
王として、オレとして、全てを受け止めて進む!
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