訳あり恋愛ゲームの運悪いモブキャラになったのは実におかしい

王生とら

文字の大きさ
1 / 1

01 転生するのは実におかしい

しおりを挟む
「友達できないな…」私は九道ゆづむ。
 メガネでただのオタク、しかもいつも1人

 いつもどおりの生活…のはずだったのに…
「わっ眩しい!」

 (え、ここどこ?)
 いつもの家じゃない…ベット?
 かわいらしい桃色のベットに時計とうさぎのぬいぐるみ…

「眩しくなって…ハッ(察し)」

 窓の外は見た事のある空と桜
「ここは…」

 そう光導の乙女というゲームの空と桜だった。
 光導の乙女 通称『こどおと』
 賛否両論、訳あり恋愛ゲームのあのこどおとだとっ?!

 自分は昔、恋愛ゲームにハマっていた。
 そしてこのこどおとは1番ハマっていた恋愛ゲームだ

 百合エンドやヤンデレエンド…などと闇が深いことから批判もあれば「いや逆にいいのでは?」という考えの人もいたため今では恋愛ゲームという伝説の恋愛ゲームとなっていた。

 私はそういうルートも楽しむ人だからもちろんきっちり攻略したし主人公や攻略対象キャラにも愛着がある

 だがいま私がなっているのは酷い扱いしか受けないモブキャラ『ユズ・ルファミ』だ。
 ユズは主人公や攻略対象キャラを守ったりして〇されたり、冤罪で〇されたりする死亡エンドしかないえぐいキャラだ。

 このゲームはモブキャラにも気持ちなどを文字で表現することが多いからこそ
 えぐい。ユズは親を盗賊によって〇されていてその回想シーンを見た時私は少し泣きそうになった。

 そんなユズになってしまったら死亡確率は99%…
 いやいや、諦めるのはまだはやいよね!

「今日は…入学式の日…の次の日だ」
 ユズは転校生で人たらし主人公プランメル・ルビアン まぁプラメがいるクラスになる…だがこの恋愛ゲームは訳ありだ。地雷を踏むとすぐバッドエンドだ
 もしプラメが地雷を踏んでしまった場合シナリオが変わってしまうかもしれない
 (そんなことしたら自分が死亡してしまう可能性が高くなるではないか!)

 今日はプラメの後をつけよう…
「はやく着替えなきゃな」

 先生「ユズさんですねこっちです…」先生に連れられて教室についた

 やばい前世はイキリ陰キャ…大丈夫か…?

 ガチャ  教室のドアが開く音が…

「はい、この学校に転校してきたユズ・ルファミさんです」
「自己紹介をしてください」
 ああ、やばい…!

「ユズ・ルファミです!話すのが苦手ですが仲良くしてくれるとうれしいです!よろしくお願いします」
 ああ…おわったぁぁぁぁ

 拍手とともに先生が喋った
「ユズさんは… プランメルさんの隣に座ってください」
 はい終わったー

「わたし、プランメル・ルビアン!よろしくねユズさん」
「あっ…うん!」
 陽キャ美少女主人公すげー

 そして淡々と時間が進み休み時間へ…(ユズはプランメルをつけていくことに)
「あぁ…疲れたぁ」学校の庭のベンチに座りながらため息をついてもかわいい

 ってこのシーンどっかで…?
 その時上を見あげるとそこには大きなタンクがプラメがいるベンチの下に…
 思っていた通りバッドエンドのシーンだ。
 まずプラメは前の席の男の子と話すか私と話すかの選択肢でバッドエンドかハッピーエンドかが決まる。もちろん私と話すとバッドエンドになるのだ

 いまバッドエンドの最中なんだ…でも主人公が消えれば私は…
 助けなきゃ…
 (し、死ぬかも…)
 だけど足はもう動いていた
 ゼッタイ死なせたくないよっ!

「危ないっ!」
 プラメに飛びかかって庭の花壇の近くにまで動かせた…って床ドンしちゃった!?
 そう思った瞬間ベンチがタンクによってぺしゃんこになった

「はぁ、はぁ大丈夫?怪我はない?」

「わたしの王子様…」

 え?なんか言ってたような…
「…なんか言った?」

「いや…ありがとう!怪我はないよ」
 まぁ助けられたし私も無傷だしまぁいっか…
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ワガママを繰り返してきた次女は

柚木ゆず
恋愛
 姉のヌイグルミの方が可愛いから欲しい、姉の誕生日プレゼントの方がいいから交換して、姉の婚約者を好きになったから代わりに婚約させて欲しい。ロートスアール子爵家の次女アネッサは、幼い頃からワガママを口にしてきました。  そんなアネッサを両親は毎回注意してきましたが聞く耳を持つことはなく、ついにアネッサは自分勝手に我慢の限界を迎えてしまいます。 『わたくしは酷く傷つきました! しばらく何もしたくないから療養をさせてもらいますわ! 認められないならこのお屋敷を出ていきますわよ!!』  その結果そんなことを言い出してしまい、この発言によってアネッサの日常は大きく変化してゆくこととなるのでした。 ※現在体調不良による影響で(すべてにしっかりとお返事をさせていただく余裕がないため)、最新のお話以外の感想欄を閉じさせていただいております。 ※11月23日、本編完結。後日、本編では描き切れなかったエピソードを番外編として投稿させていただく予定でございます。

【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました

雨宮羽那
恋愛
 結婚して5年。リディアは悩んでいた。  夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。  ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。  どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。  そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。  すると、あら不思議。  いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。 「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」 (誰ですかあなた) ◇◇◇◇ ※全3話。 ※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜

処理中です...