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国始動編
第124話 ドライブ
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誰もいない広野を静かに走り抜ける車内はとても騒がしいものとなっていた。
「大地! なんだこの乗り物は! お前達の世界にはこんな物があるのか!?」
助手席で騒ぎ立てるマリカにジト目を向ける大地。
「少しは静かに出来ないのか?」
「・・・・そうだな。すまない」
興奮した様子を見せていたマリカであったが、大地の顔色を見た途端、急におとなしくなった。
大地は辛そうな顔をしており、顔色も少し青ざめていた。
「大地。お前もしかして魔力枯渇を起こしているのではないか? 一旦これを止めろ!」
マリカは無理やり大地の持っているハンドルに手をかけ、車を停止させる。
車を停車させると大地ははぁはぁと肩で息をし始めた。
「一体どうした?」
先程まで余裕面までかましていた大地が苦しそうに息をする姿を見たマリカは、心配そうに大地に声をかける。
「いやちょっと使い勝手の悪いスキルを使ってしまってな。魔力をごっそり持っていかれただけだ。少し休めば何とかなる」
大地はシリウスの自爆から身を守る為に全身にセキュリティを使っていた。
しかしこのセキュリティというスキル。生物に使う場合物凄い魔力を消費するものであった。
元々セキュリティは発動中、魔力の最大値を削ってしまう欠点があるスキルではあるが、これまで使っていたバスやヘキサゴン等の無機物であれば、大地の魔力をもってすれば余裕を持って運用が可能であった。
しかし大地が一度試しに全身にセキュリティを試した際、一度使っただけで九割の魔力を吸われることがわかった。
この経験から大地は戦闘でのセキュリティの使用は腕や足など一部のみに使うようにしていた。
しかしシリウスの自爆行動を読み切ることが出来なかった大地は、爆発から身を守る為、苦肉の策としてセキュリティを全身にかけていた。
多量の地雷を事前に逃げるルート内に再現していた大地は、セキュリティを使ったことでほとんどの魔力を使い果たしてしまい、その後の車の作成と運転に魔力を使ったことで遂に魔力枯渇寸前の状態にまでなっていた。
大地は車の背もたれにもたれ掛かりながら辛うじてマリカに返事をするが、消耗が激しいことには変わりなく、いまだに肩で激しく呼吸を繰り返す。
そんな大地の様子を見ていたマリカは思いついたように大地に提案をしてきた。
「なら私がこれを動かしても良いか!?」
喜々とした様子で大地に聞いてくるマリカに一抹の不安を覚える大地であったが、自身に魔力がもう残っていない以上、マリカにお願いするしかないと首を縦に振る。
マリカは大地から許可をもらうと、大地の身体を助手席に運び、運転席へと座った。
その後大地から簡単に運転操作について教えてもらい出発したのだが・・・・
「おいマリカ。気持ち悪い・・・・スピードは一定、進行方向は一定って言っただろう」
マリカに運転が変わってものの数分で大地の顔は真っ青に変化していた。
「いやぁ~そもそも私は魔法が使えないから魔力の操作は苦手なんだよ。」
急加速や蛇行運転をしながら進む車内ではミキサーにでもかけたような揺れが起きていた。
踏ん張る力のない大地はその揺れをもろに喰らってしまい、頭をシェイクさせる。
「う・・・うぷ・・・・」
もう少しでディランチの陣に着こうという時、大地の顔色は真っ白になっており、小さい呻き声をあげるようになっていた。
その後も急加速に蛇行運転を続けるマリカ。車の運転というものが新鮮だったのか、マリカ自身は上機嫌に鼻歌まで歌いながら意気揚々とディランチの陣に向かっていく。
「さぁ大地着いたぞ! もう大丈夫だ! ・・・・大地?」
ディランチの陣に着いた上機嫌のマリカが大地の方に顔を向けた時、既に大地に意識は無く、真っ白な顔のまま気絶していた。
「死ぬかと思った・・・・」
数時間後、目を覚ました大地はドグマから受け取った魔力ポーションを飲みながら、真剣な顔で死を覚悟したと呟く。
「大地さんが死を覚悟するなんて、さすが宮廷魔法師の第三位」
大地の疲弊し切った様子を見たルル恐れたような顔でマリカを見つめる。
「なんだその嬉しくない褒められ方は」
マリカは不本意そうにジト目をルルに向ける。
二人が見つめ合っていると、オズマが奇襲作戦が成功したのかどうか尋ねてきた。
「ゼルターとシリウスはどうなった?」
「あぁ・・・・二人とも死んだよ。」
マリカは複雑そうな顔しながらゼルターとシリウスを仕留めたことをオズマに報告する。
オズマとディークはマリカから報告を聞くと、残念そうに下を向いた。
「本当は殺したくなかったのか?」
三人の様子から今回の結果が本意でなかったものなのだと思った大地は魔力ポーションを
飲みながらマリカに問う。
「いやそういう訳ではない。反旗を翻した時からいずれはこういうことになるだろうと常に覚悟はしてきた。しかしいざ自らの手で昔の仲間を手にかけてとなると色々考えることがあってな。」
マリカは自身の両手を見つめながら、少し寂し気に大地に答える。
「ゼルターもシリウスも私とは馬が合う奴らではなかったが、帝国の為には働くという部分では共通する部分があったからな。出来れば殺すようなことはしたくなかったというのが本音ではある・・・・しかし帝国を取り戻す為にはいかなる犠牲も払うと誓った身だ。あいつらの死を無駄にしない為にも必ず霧崎を討つ」
マリカは見つめていた両手の拳を強く握りしめると、凛とした表情を大地に向けた。
「そうか。今回の事でお前達の人間性ってのがよくわかったよ。今後とも協力体制を築けていけたらと俺個人は思っているよ。」
「そう言ってくれるとこちらとしてもありがたい。ならば出来るだけ早く会談の日程を組まなければならんな。前線を指揮するゼルターとシリウスが死んだのだ。今ならば帝国が直ぐに攻めてくることはあるまい。今後の帝国に備える為にも両国での動きをすり合わせておかねばなるまい。」
マリカは会談の準備を直ぐに進めると言って、睦月に写真を一枚もらうとすぐさま拠点へとワープしていった。
急に拠点に戻ったマリカを追う様にしてオズマとジグルもディークに前線の指揮を任せると、同じく睦月の写真を使い拠点へとワープしていく。
「お疲れ様だね大地っち!」
三人が拠点へと戻った後、睦月が屈託の無い笑顔で大地に労いの言葉をかける。
「まだ何も終わってない。これから帝国がどう動いてくるか。それが問題だろう。」
大地は帝国との勝利の後をだというのに難しい顔をしたまま考え込むような様子を見せていた。
ひとまず今回の作戦はこれ以上ないくらいの戦果をあげたといっていいだろう。
しかしこの事を聞いた帝国が必ずやアースへの進行を止める保障はない。もし進行を開始するのであれば、大地は今すぐにでもアースへと戻り、態勢を整えなければならない。
それにゼルターやシリウスがマリカの能力に対して装備していた白い装備。あれは間違いなく異世界から来た奴が作成したものだろう。
あのような特定のスキルを妨害するような装備はこの世界にいる奴らには作れないはず。帝国側にも自分と同じような能力を持った人間がいることは間違いない。
自身と似た能力を持つ相手に加え、マリカ達が手も足も出なかった霧崎、そして二人の異世界人。
どう考えても大地が一人で相手出来るような者達ではない。こちらにもメリアや犬斗等の強者はいるが、背後に魔族が潜んでいるとなれば、圧倒的に戦力が足りていない。
そんな状況の中、どうにかして先手をとれないものかと大地が悩んでいると、睦月が大地にある提案をしてきた。
「大地っち。うちが帝国に偵察に行ってきてあげようか?」
「急にどうした?」
睦月に自分が考えていることを読まれたような感覚を覚えた大地は驚いた顔を見せる。
「なんだか大地っちが帝国の動きをよめればなぁ~って顔してたから。」
「人の思考を読むとか性格悪いぞ。」
「まぁまぁ。うちは帝国内の写真もたくさん持ってるから侵入は容易いし、何かあれば逃げれるし、大地っちにとっても帝国の動きについて得られることはありがたいことでしょ?」
「それで? 何が目的だ?」
大地は睦月が何かしらの取引を持ちかけて来ているのだと気付き、睦月にどうすれば良いか聞く。
「さすが大地っち。よくわかってるね。」
「少しの間だがお前という人間がどんな奴なのか多少は理解しているつもりだ。」
大地は満面の笑みを浮かべる睦月を見ながら、小さくため息をつくと、話を早く進めるように伝える。
「じゃあうちからの要望なんだけど――――」
取引について話を始めた時、先程まで笑っていた睦月の顔が神妙な顔つきになっていく。
「もし情報を持ってきたら。お寿司を死ぬほどまた作ってよ!
「真剣な顔で何ふざけたこと言ってんだ?」
大地は顔と発言が噛み合っていない睦月に呆れた顔を見せる。
「あははは! そうだね! でもそれだけの価値がお寿司にはあるんだよ!」
睦月はひとしきり笑った後、大地に写真を複数渡す。その写真の中には拠点の戻る為の人数分の写真に加え、帝国城内の写真や城下町の写真が数枚ずつ入っていた。
写真を見た大地は帝国へとワープしようとする睦月を引き止める。
『ちょっと待て。帝国の写真を渡すなんてどういうつもりだ?』
『大地っち器用だね・・・こんなスキルも持ってるなんて。これはドグマっちからも聞いてなかったよ。』
『このスキルは念じればいつでも俺に連絡が取れる。さっき本当は何を伝えたかったのかあえて聞かないが、敵陣のど真ん中への侵入だ。くれぐれも気を付けろ。』
『あはは・・・やっぱり不自然だったか。まぁちゃんと情報を持ってきた時に伝えることにするよ。』
睦月は本心をごまかしていることが大地にばれてしまったとお得意のテヘペロを見せた後、写真の中へと入っていった。
「大地! なんだこの乗り物は! お前達の世界にはこんな物があるのか!?」
助手席で騒ぎ立てるマリカにジト目を向ける大地。
「少しは静かに出来ないのか?」
「・・・・そうだな。すまない」
興奮した様子を見せていたマリカであったが、大地の顔色を見た途端、急におとなしくなった。
大地は辛そうな顔をしており、顔色も少し青ざめていた。
「大地。お前もしかして魔力枯渇を起こしているのではないか? 一旦これを止めろ!」
マリカは無理やり大地の持っているハンドルに手をかけ、車を停止させる。
車を停車させると大地ははぁはぁと肩で息をし始めた。
「一体どうした?」
先程まで余裕面までかましていた大地が苦しそうに息をする姿を見たマリカは、心配そうに大地に声をかける。
「いやちょっと使い勝手の悪いスキルを使ってしまってな。魔力をごっそり持っていかれただけだ。少し休めば何とかなる」
大地はシリウスの自爆から身を守る為に全身にセキュリティを使っていた。
しかしこのセキュリティというスキル。生物に使う場合物凄い魔力を消費するものであった。
元々セキュリティは発動中、魔力の最大値を削ってしまう欠点があるスキルではあるが、これまで使っていたバスやヘキサゴン等の無機物であれば、大地の魔力をもってすれば余裕を持って運用が可能であった。
しかし大地が一度試しに全身にセキュリティを試した際、一度使っただけで九割の魔力を吸われることがわかった。
この経験から大地は戦闘でのセキュリティの使用は腕や足など一部のみに使うようにしていた。
しかしシリウスの自爆行動を読み切ることが出来なかった大地は、爆発から身を守る為、苦肉の策としてセキュリティを全身にかけていた。
多量の地雷を事前に逃げるルート内に再現していた大地は、セキュリティを使ったことでほとんどの魔力を使い果たしてしまい、その後の車の作成と運転に魔力を使ったことで遂に魔力枯渇寸前の状態にまでなっていた。
大地は車の背もたれにもたれ掛かりながら辛うじてマリカに返事をするが、消耗が激しいことには変わりなく、いまだに肩で激しく呼吸を繰り返す。
そんな大地の様子を見ていたマリカは思いついたように大地に提案をしてきた。
「なら私がこれを動かしても良いか!?」
喜々とした様子で大地に聞いてくるマリカに一抹の不安を覚える大地であったが、自身に魔力がもう残っていない以上、マリカにお願いするしかないと首を縦に振る。
マリカは大地から許可をもらうと、大地の身体を助手席に運び、運転席へと座った。
その後大地から簡単に運転操作について教えてもらい出発したのだが・・・・
「おいマリカ。気持ち悪い・・・・スピードは一定、進行方向は一定って言っただろう」
マリカに運転が変わってものの数分で大地の顔は真っ青に変化していた。
「いやぁ~そもそも私は魔法が使えないから魔力の操作は苦手なんだよ。」
急加速や蛇行運転をしながら進む車内ではミキサーにでもかけたような揺れが起きていた。
踏ん張る力のない大地はその揺れをもろに喰らってしまい、頭をシェイクさせる。
「う・・・うぷ・・・・」
もう少しでディランチの陣に着こうという時、大地の顔色は真っ白になっており、小さい呻き声をあげるようになっていた。
その後も急加速に蛇行運転を続けるマリカ。車の運転というものが新鮮だったのか、マリカ自身は上機嫌に鼻歌まで歌いながら意気揚々とディランチの陣に向かっていく。
「さぁ大地着いたぞ! もう大丈夫だ! ・・・・大地?」
ディランチの陣に着いた上機嫌のマリカが大地の方に顔を向けた時、既に大地に意識は無く、真っ白な顔のまま気絶していた。
「死ぬかと思った・・・・」
数時間後、目を覚ました大地はドグマから受け取った魔力ポーションを飲みながら、真剣な顔で死を覚悟したと呟く。
「大地さんが死を覚悟するなんて、さすが宮廷魔法師の第三位」
大地の疲弊し切った様子を見たルル恐れたような顔でマリカを見つめる。
「なんだその嬉しくない褒められ方は」
マリカは不本意そうにジト目をルルに向ける。
二人が見つめ合っていると、オズマが奇襲作戦が成功したのかどうか尋ねてきた。
「ゼルターとシリウスはどうなった?」
「あぁ・・・・二人とも死んだよ。」
マリカは複雑そうな顔しながらゼルターとシリウスを仕留めたことをオズマに報告する。
オズマとディークはマリカから報告を聞くと、残念そうに下を向いた。
「本当は殺したくなかったのか?」
三人の様子から今回の結果が本意でなかったものなのだと思った大地は魔力ポーションを
飲みながらマリカに問う。
「いやそういう訳ではない。反旗を翻した時からいずれはこういうことになるだろうと常に覚悟はしてきた。しかしいざ自らの手で昔の仲間を手にかけてとなると色々考えることがあってな。」
マリカは自身の両手を見つめながら、少し寂し気に大地に答える。
「ゼルターもシリウスも私とは馬が合う奴らではなかったが、帝国の為には働くという部分では共通する部分があったからな。出来れば殺すようなことはしたくなかったというのが本音ではある・・・・しかし帝国を取り戻す為にはいかなる犠牲も払うと誓った身だ。あいつらの死を無駄にしない為にも必ず霧崎を討つ」
マリカは見つめていた両手の拳を強く握りしめると、凛とした表情を大地に向けた。
「そうか。今回の事でお前達の人間性ってのがよくわかったよ。今後とも協力体制を築けていけたらと俺個人は思っているよ。」
「そう言ってくれるとこちらとしてもありがたい。ならば出来るだけ早く会談の日程を組まなければならんな。前線を指揮するゼルターとシリウスが死んだのだ。今ならば帝国が直ぐに攻めてくることはあるまい。今後の帝国に備える為にも両国での動きをすり合わせておかねばなるまい。」
マリカは会談の準備を直ぐに進めると言って、睦月に写真を一枚もらうとすぐさま拠点へとワープしていった。
急に拠点に戻ったマリカを追う様にしてオズマとジグルもディークに前線の指揮を任せると、同じく睦月の写真を使い拠点へとワープしていく。
「お疲れ様だね大地っち!」
三人が拠点へと戻った後、睦月が屈託の無い笑顔で大地に労いの言葉をかける。
「まだ何も終わってない。これから帝国がどう動いてくるか。それが問題だろう。」
大地は帝国との勝利の後をだというのに難しい顔をしたまま考え込むような様子を見せていた。
ひとまず今回の作戦はこれ以上ないくらいの戦果をあげたといっていいだろう。
しかしこの事を聞いた帝国が必ずやアースへの進行を止める保障はない。もし進行を開始するのであれば、大地は今すぐにでもアースへと戻り、態勢を整えなければならない。
それにゼルターやシリウスがマリカの能力に対して装備していた白い装備。あれは間違いなく異世界から来た奴が作成したものだろう。
あのような特定のスキルを妨害するような装備はこの世界にいる奴らには作れないはず。帝国側にも自分と同じような能力を持った人間がいることは間違いない。
自身と似た能力を持つ相手に加え、マリカ達が手も足も出なかった霧崎、そして二人の異世界人。
どう考えても大地が一人で相手出来るような者達ではない。こちらにもメリアや犬斗等の強者はいるが、背後に魔族が潜んでいるとなれば、圧倒的に戦力が足りていない。
そんな状況の中、どうにかして先手をとれないものかと大地が悩んでいると、睦月が大地にある提案をしてきた。
「大地っち。うちが帝国に偵察に行ってきてあげようか?」
「急にどうした?」
睦月に自分が考えていることを読まれたような感覚を覚えた大地は驚いた顔を見せる。
「なんだか大地っちが帝国の動きをよめればなぁ~って顔してたから。」
「人の思考を読むとか性格悪いぞ。」
「まぁまぁ。うちは帝国内の写真もたくさん持ってるから侵入は容易いし、何かあれば逃げれるし、大地っちにとっても帝国の動きについて得られることはありがたいことでしょ?」
「それで? 何が目的だ?」
大地は睦月が何かしらの取引を持ちかけて来ているのだと気付き、睦月にどうすれば良いか聞く。
「さすが大地っち。よくわかってるね。」
「少しの間だがお前という人間がどんな奴なのか多少は理解しているつもりだ。」
大地は満面の笑みを浮かべる睦月を見ながら、小さくため息をつくと、話を早く進めるように伝える。
「じゃあうちからの要望なんだけど――――」
取引について話を始めた時、先程まで笑っていた睦月の顔が神妙な顔つきになっていく。
「もし情報を持ってきたら。お寿司を死ぬほどまた作ってよ!
「真剣な顔で何ふざけたこと言ってんだ?」
大地は顔と発言が噛み合っていない睦月に呆れた顔を見せる。
「あははは! そうだね! でもそれだけの価値がお寿司にはあるんだよ!」
睦月はひとしきり笑った後、大地に写真を複数渡す。その写真の中には拠点の戻る為の人数分の写真に加え、帝国城内の写真や城下町の写真が数枚ずつ入っていた。
写真を見た大地は帝国へとワープしようとする睦月を引き止める。
『ちょっと待て。帝国の写真を渡すなんてどういうつもりだ?』
『大地っち器用だね・・・こんなスキルも持ってるなんて。これはドグマっちからも聞いてなかったよ。』
『このスキルは念じればいつでも俺に連絡が取れる。さっき本当は何を伝えたかったのかあえて聞かないが、敵陣のど真ん中への侵入だ。くれぐれも気を付けろ。』
『あはは・・・やっぱり不自然だったか。まぁちゃんと情報を持ってきた時に伝えることにするよ。』
睦月は本心をごまかしていることが大地にばれてしまったとお得意のテヘペロを見せた後、写真の中へと入っていった。
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