双子のピエロ

yukinaga

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初めまして

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「・・・暗い。暗すぎ!」


地下へと続く階段は不気味なほど暗く両壁に三メートルずつの距離で光るランプで微かに灯されているだけだった。


「何だか寒くなってきたね~」


颯も辺りを見回して言う。案内の大男に「どうぞ」と言われて進んでいるが、本当に合ってるのか、怪しくなってきた。


「あと何分よー!」


楓がイラつき始め「もう帰る?帰ろ?うんそうしよ?絶対賛成超絶賛成満場一致」とブツブツ唱え始めた。


「楓~落ち着いて~?」


「なんでお兄はそんなに冷静なわけ!?」


「冷静な訳じゃないよ~!こういう暗くて狭い場所こ、怖いんだよ!」


「はぁ⁉殺し屋のくせに暗くて狭いとこ苦手って正気!?てか、子供ガキでもそんな怖がらな・・・


楓が前を見ず歩くので勢いよく何かにぶつかり、「あぶ!」と可愛いげのない声を出した。


「いっっっっっっっっっっっっっった!何!?何なの何なわけ!?」


「扉~?」


「くそデカ」


今度こそ目的地に着いたらしく、二人は同時にドアを叩く。


「なんかア〇雪っぽい」


「あっち行って〇ナ!」


「よし、帰ろ」


「ごめんて、行かないで楓!」


「あっち行ってって言ったでしょ!」


「側にいて!」


「キッッッッッッッッッッショい!」


「酷い!」


「開かない!」


「知らない!」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


それまでじゃれていた二人はやがて扉が開かないことに苛つき、武器を構える。


「良い?お兄。十秒待ってあげる。それでも開かなかったらこのクソでかいバカ扉お陀仏にしてやるわ。」


「楓」


今まで笑っていた颯の顔からスッと表情が消えた。


「三秒で良い」


「さっすがー!」


口笛を鳴らし、上機嫌になる妹と表情が消え冷徹になる兄。


「あは!行っくよー!」


双子の殺人鬼ピエロの仮面の下が見えた瞬間だった。



「3」


「2!」


「1」


『0!』


金曜日でない今日、地下に銃声が響き渡る。












「おっ邪魔しまーーす!!!」
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