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プロローグ ~四度目の人生~
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俺は600年ほど前にルーディエルという世界に生まれた。
その世界に初めて生まれた俺は、いつの間にか"勇者"になっていた。
勇者になってからは、ただひたすら魔王を倒すために強くなり続けた。
そして俺が25歳になった時に、俺含め5人のパーティーで魔王を討伐するために街を出発した。
それからちょうど1年が経ち、俺達は魔王を無事倒すことが出来た。
その後の人生は、自らの知識をその世界に残すために子供たちに戦闘について教えたりして生きていた。
そして結婚もして平和に過ごしていた。
俺は76歳まで生きて、寿命で死ぬことが出来た。そんな充実した異世界生活だった。
それが俺の一度目のルーディエルでの人生だった。
俺が死んでからおよそ120年後。
俺はもう一度ルーディエルへと生まれついた。
前の人生で得た知識を駆使して再び勇者となった。
その人生では前よりも早く魔王を倒すことが出来た。
前と同じように充実した日々を送っていた。
そして前と同じように死んだ。
それから再び100年近くが経過した時。
俺はまたこの世界に産み落とされた。
その時点で俺はこの世界の仕組みを理解していた。
この世界には間違いなく"神"がいる。
勇者と魔王、それはただ単にこの世界の在り方を維持するための道具でしか無かった。
俺はこの世界に勇者となり魔王を倒すために生み出された道具に過ぎない。
またそれは魔王も同じことだろう。
これは推測だが、"勇者"というのは魂に付けられた称号のようなものなのではないだろうか。
だから勇者が死ねば、また新たな身体に勇者の魂を埋め込み再び勇者として魔王と戦わせる。
それの繰り返しがこの世界の在り方なのだろう。
俺が勇者になって魔王を倒した人生は、生まれた時から決められていた人生なのではないだろうか。全て神の思い通りだったのだろう。
だが、神も予想していなかったであろう事がある。
それは、何故か俺の魂に強く記憶がへばりついている事。
恐らく本来俺は記憶を消されて生まれ変わっているのだろう。
このまま神の思うように動く人生はつまらない。そう思った俺は三度目の人生を、神にいつか抗える日が来ることを願い、ひたすら知識を付けるだけで終えた。身体を鍛えても次の人生では何も残っていないからだ。
そして今回の四度目の人生。
俺の目標はただ一つ。
ーー神を殺すことだ。
その世界に初めて生まれた俺は、いつの間にか"勇者"になっていた。
勇者になってからは、ただひたすら魔王を倒すために強くなり続けた。
そして俺が25歳になった時に、俺含め5人のパーティーで魔王を討伐するために街を出発した。
それからちょうど1年が経ち、俺達は魔王を無事倒すことが出来た。
その後の人生は、自らの知識をその世界に残すために子供たちに戦闘について教えたりして生きていた。
そして結婚もして平和に過ごしていた。
俺は76歳まで生きて、寿命で死ぬことが出来た。そんな充実した異世界生活だった。
それが俺の一度目のルーディエルでの人生だった。
俺が死んでからおよそ120年後。
俺はもう一度ルーディエルへと生まれついた。
前の人生で得た知識を駆使して再び勇者となった。
その人生では前よりも早く魔王を倒すことが出来た。
前と同じように充実した日々を送っていた。
そして前と同じように死んだ。
それから再び100年近くが経過した時。
俺はまたこの世界に産み落とされた。
その時点で俺はこの世界の仕組みを理解していた。
この世界には間違いなく"神"がいる。
勇者と魔王、それはただ単にこの世界の在り方を維持するための道具でしか無かった。
俺はこの世界に勇者となり魔王を倒すために生み出された道具に過ぎない。
またそれは魔王も同じことだろう。
これは推測だが、"勇者"というのは魂に付けられた称号のようなものなのではないだろうか。
だから勇者が死ねば、また新たな身体に勇者の魂を埋め込み再び勇者として魔王と戦わせる。
それの繰り返しがこの世界の在り方なのだろう。
俺が勇者になって魔王を倒した人生は、生まれた時から決められていた人生なのではないだろうか。全て神の思い通りだったのだろう。
だが、神も予想していなかったであろう事がある。
それは、何故か俺の魂に強く記憶がへばりついている事。
恐らく本来俺は記憶を消されて生まれ変わっているのだろう。
このまま神の思うように動く人生はつまらない。そう思った俺は三度目の人生を、神にいつか抗える日が来ることを願い、ひたすら知識を付けるだけで終えた。身体を鍛えても次の人生では何も残っていないからだ。
そして今回の四度目の人生。
俺の目標はただ一つ。
ーー神を殺すことだ。
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