34 / 43
World 1
1-28 第一世界終了!
しおりを挟む
――ボスを倒して数時間後、シルトはプリム姫とグライドさんへ報告へ行き、城内へ突入。夜中にも関わらず俺達を含む、城内の人員をすべて使い、国王を探索。
無事、国王を見つけ出した時はすでに夜が明けていた。
姫に休むよう言われた俺達だが、ノーフィス達にも安心させるべく、女の子達も休ませてもらえないか交渉した。
「世界を救ってくれた勇者さんのお願いですから、無下にはできませんわね」
と、快く快諾。ノーフィス以下、奴隷の子達は一度城で待機になり、出来る限り親元に帰れるよう手配したり、身寄りが無ければ奴隷契約は解除。どうしたいのか個人に聞きだすらしい。
そして、送り返されることもなく、とりあえず一週間が過ぎた。
「おはよう陽、今日は王様と謁見らしいわよ」
「ふあ……マジか……もうそういうのいいから早く回収してくれないかね……フィリア、何か連絡とかないのか?」
「そうですね、今のところは何とも。でも美味しいご飯にベッドがあるからいいじゃありませんか!」
「わふ!」
フィリアがサスケの頭を撫でながらそんなのんきなことを言う。だが、他の世界を救おうと思えばあまり悠長にしていられないんじゃないか……? そんなことを考えていると、ドアがノックされる。
「朝食のお時間です」
「分かった、すぐ行くよ」
もう慣れてしまったやりとりを済ませ、俺達は朝食を取ると、メイドさん達に案内され謁見の間へ。流石に衰弱していた王様はようやく動けるようになった、そう言うことらしい。
「勇者ハル様、アヤカ様、フィリア様がお見えになりました」
「うむ」
中から厳かな声がし、ギィ……と扉が開く。真ん中の椅子には大ボスと同じ容姿をしたおじさんと、両脇にプリム姫、それにシルトが立って微笑んでいた。
「若き勇者達よ、よくぞ悪を滅ぼしてくれた。国の代表として礼を言う」
「ああ、いや……なりゆきだから別に気にしなくていいですけど……」
「消極的!? ハルさん、もっと堂々としてください。まぎれもなくこの世界を救った勇者なのですから」
プリム姫が驚きながら言ってくれるが、ただの高校生にこの雰囲気は慣れない……すると綾香が代わりに答えてくれた。
「いえ、国王が無事で何よりでした」
「感謝する。今後のことじゃが、囚われていた奴隷は早々に親元に戻すか町に部屋を用意して働き口を設けると決定した。そして勇者殿達には、我が国の勲章、そして報酬を用意した」
「報酬!」
フィリアの目が輝き、綾香も小さくぐっと拳を握る。まあノーフィス達が安全に暮らせるようになるなら良かったな……。
「そして今晩は祝いのパーティを開こうと思う。是非、参加してして欲しい。重ねてだが、本当にありがとう」
「僕からもお礼を言わせてくれ。君達が居なかったら、奴隷の子達ももっと酷い目にあっていたはずだ。国王もどうなっていたか分からないからね」
「そうですわ。もっと堂々となさってくださいな、私もこうして城へ戻ることが出来ましたし、お父様もこのとおり……私とシルトもようやく結婚式をあげることができますわ」
「わあ、おめでとうございます!」
フィリアが手をポンと合わせて言うと、ニコリと笑う。続けてまた、王様が話しはじめた。
「……しかし、神の手先とはまた厄介なことじゃわい……またこのようなことが起こらねばよいが」
「あ、それは大丈夫みたいですよ。大ボスを排除した後は世界に手出しできないようにしてくれるみたいです」
「おお! そうか……いや、しかし、本当に異世界の……それも神の勇者なんじゃなあ」
そう言われれば俺達もそうなるのか。神の使徒、ならぬ神の勇者とは粋な感じだ。そんなこんなで俺達は勲章を授与、報酬としてお金をもらい謁見を終えた。
「おかえりー無事終わったみたいね?」
部屋へ戻ると、母魔物……もといシルフのリーザが出迎えてくれた。よく考えればこいつともそろそろお別れになるのか……。
「ああ、今日はパーティだそうだ。お前も来るか?」
「あはは、いいわね。……この姿もそろそろ終わりかな? あんた達、もうどっかへ行っちゃうんでしょ?」
「……そうだな。お前は森へ帰るのか?」
「うん。こっちの大陸に戻ってからかなり力が戻ってきたから後は自力で何とかなると思うわ」
少し寂しそうに呟くと、綾香が続けて言う。
「サスケはこの城で飼ってもらえることになったから、たまには様子を見に来てあげてね」
そう、魔物だがまだ子供で人懐こいということでサスケはプリム姫が庭で飼ってくれることになった。あまり大きくならない(柴犬か!?)から大丈夫だと。まあメイドさんや騎士達が面倒を見る羽目になりそうだが。
「ま、それならもう大丈夫でしょうね。あなた達が居なくなって、城に馴染んだら帰るとするわ」
そう言って隣で寝ているサスケの顔を舐めていた。少し情が移ったのかもしれないな。
「ありがとね。無理言って着いて来て」
「気にするな、乗りかかった船だしな」
「難破したけどね」
「それを言うな……」
あはは、と笑いながらこの世界での出来事を語りながら俺達はゆっくりと過ごす。そういや時間があるならあの目つきの悪い金髪美人やリキッド達に挨拶をしたい気もするな、などと思っているといつのまにやらパーティの時間になっていた。
「それじゃ、行くか」
「わん!」
「ほいほいー」
「お料理楽しみですね!」
「ドレス、いいわね一着欲しいかも!」
食い気と色気、それぞれの特色を出しながら、綾香、フィリア、リーザとサスケを伴いパーティ会場へと行く。
「わ、豪華だな! ほら、サスケ肉だぞ肉!」
「わぉ~ん……♪」
わふわふと肉を咀嚼し、幸せそうなサスケを見ながら俺も骨付き肉に被りつく。む、いいチキンだ。
「このピザ、チーズとろっとろ……! 陽、あーん」
「お、美味そうだな……むぐむぐ、おお、いけるな……!」
「あ、ずるいですよ綾香さん! わたしのハムもあーん」
「お、サラミっぽいハムだな……うん、美味い」
何となく視線を感じるが、今日くらいはいいかと好きにさせる。綾香は変なのに目をつけられるし、フィリアは強制的にこの世界に来た。もう緊張からは解き放たれたので、これくらいはいいだろう。すると、横から袖を引かれる。
「ん? 何だ?」
「えへへ……お兄さん!」
そこに居たのは……ノーフィスだった。あれ、何かイメージが違うな……? すると綾香が声をかけた。
「それってメイド服じゃない。どうしたの?」
「えっと、私、行くところが無くて……ここで雇ってもらえることになりました! 他のお友達もみんな助かって……本当にありがとうございました!」
「あの時、あそこで会わなかったらもっと長くなっていたかもしれないし、俺を言うのはこっちもだよ、ありがとうな」
「そんな……そ、それでですね、私、お兄さんのこと……あ!? ちょ、ちょっと!?」
「話は私が聞くわ……うふふ……」
モジモジしながら俺の袖を掴んで離さない。それに綾香は勘が働いたのか、ノーフィスの首根っこを掴んで連れて行った。
「あー、綾香さん優しいなあ」
「え、あれで!?」
「まあハルさんはそれでいいですけどね」
フィリアが困った顔をして俺のそう言うと、サスケと一緒に他の料理を物色しに行く。入れ替わりにシルトが俺のところへやってきた。
「やあ、楽しんでいるかい」
「シルト。ありがたく食べさせてもらってるぜ」
「それは何よりだ。君達はいつここを発つんだい?」
「それなんだが、俺にも良く分からないんだ。まあ気長に待つさ。それより、修行助かったよ。おかげで倒すことが出来た」
シルトと孤島での修行は本当に役に立ったと思う。フィリアも綾香も技を覚えたし、戦い方というのを教えてくれたのはシルトだ。
「気にしないでくれ。……本当はこの国に残って欲しい気はするけどね」
「はは、ありがたいけど、他にも世界を救わないと行けないからなあ」
「そうか、もしまた来ることができるなら、また来てほしい。いつでも歓迎するよ」
「サンキュー。いつになるやらだが……覚えておくよ」
俺がシルトと握手をしたその時、ずっと黙っていたローラが覚醒した。
<帰還準備が整いました>
「え? 何言ってんのお前?」
ポケットからコントローラーを取り出し、画面を見ると、ローラが無機質な感じで言う。続いて画面が切り替わり、赤い髪の女神が映された。
『あ、陽! おめでとう、ボスを倒したみたいね! こっちでも観測したわ。で、帰還する準備が整ったから、呼ぶわね!』
「あ、おい、ちょっと待て! 今はパーティの最中だぞ!? パニックになるだろ」
『そう言われても……今日はそっち満月でしょ? その時でしか帰還できないのよ。次は間が開いちゃうから……呼ぶわね!』
プツン、と画面からルアが消え、無表情のローラが言葉を紡ぐ。
「あ、こら!?」
<次元転送ゲートオープン。対称、マスター陽、マスター綾香、フィリア>
パァァァ……
足元に魔方陣が現れ、俺と、遠くで物色していたフィリア、ノーフィスと話をしていた綾香の体が光り出す。
「え!? ちょっと何ですかこれ!? ハルさーん!」
「え、もしかして帰っちゃうの!? 今!?」
さすがのリーザも驚きを隠せず、サスケがわんわん吠える。
「……というわけなのよ、陽は諦めてこの世界で好きな人を探しなさいな」
「ず、ずるいです……!」
ノーフィスは綾香に詰め寄ろうとするが、魔法陣から出た光に阻まれ尻餅をついた。
「……はは、急だね」
「まったく、困ったもんだ……元気でな!」
「ああ、そっちも気を付けて。美味い話はまず疑え……覚えておくといい」
「あり――」
最後まで言えず、俺達はパ-ティ会場から姿を消したのだった。
……マジかよ!
無事、国王を見つけ出した時はすでに夜が明けていた。
姫に休むよう言われた俺達だが、ノーフィス達にも安心させるべく、女の子達も休ませてもらえないか交渉した。
「世界を救ってくれた勇者さんのお願いですから、無下にはできませんわね」
と、快く快諾。ノーフィス以下、奴隷の子達は一度城で待機になり、出来る限り親元に帰れるよう手配したり、身寄りが無ければ奴隷契約は解除。どうしたいのか個人に聞きだすらしい。
そして、送り返されることもなく、とりあえず一週間が過ぎた。
「おはよう陽、今日は王様と謁見らしいわよ」
「ふあ……マジか……もうそういうのいいから早く回収してくれないかね……フィリア、何か連絡とかないのか?」
「そうですね、今のところは何とも。でも美味しいご飯にベッドがあるからいいじゃありませんか!」
「わふ!」
フィリアがサスケの頭を撫でながらそんなのんきなことを言う。だが、他の世界を救おうと思えばあまり悠長にしていられないんじゃないか……? そんなことを考えていると、ドアがノックされる。
「朝食のお時間です」
「分かった、すぐ行くよ」
もう慣れてしまったやりとりを済ませ、俺達は朝食を取ると、メイドさん達に案内され謁見の間へ。流石に衰弱していた王様はようやく動けるようになった、そう言うことらしい。
「勇者ハル様、アヤカ様、フィリア様がお見えになりました」
「うむ」
中から厳かな声がし、ギィ……と扉が開く。真ん中の椅子には大ボスと同じ容姿をしたおじさんと、両脇にプリム姫、それにシルトが立って微笑んでいた。
「若き勇者達よ、よくぞ悪を滅ぼしてくれた。国の代表として礼を言う」
「ああ、いや……なりゆきだから別に気にしなくていいですけど……」
「消極的!? ハルさん、もっと堂々としてください。まぎれもなくこの世界を救った勇者なのですから」
プリム姫が驚きながら言ってくれるが、ただの高校生にこの雰囲気は慣れない……すると綾香が代わりに答えてくれた。
「いえ、国王が無事で何よりでした」
「感謝する。今後のことじゃが、囚われていた奴隷は早々に親元に戻すか町に部屋を用意して働き口を設けると決定した。そして勇者殿達には、我が国の勲章、そして報酬を用意した」
「報酬!」
フィリアの目が輝き、綾香も小さくぐっと拳を握る。まあノーフィス達が安全に暮らせるようになるなら良かったな……。
「そして今晩は祝いのパーティを開こうと思う。是非、参加してして欲しい。重ねてだが、本当にありがとう」
「僕からもお礼を言わせてくれ。君達が居なかったら、奴隷の子達ももっと酷い目にあっていたはずだ。国王もどうなっていたか分からないからね」
「そうですわ。もっと堂々となさってくださいな、私もこうして城へ戻ることが出来ましたし、お父様もこのとおり……私とシルトもようやく結婚式をあげることができますわ」
「わあ、おめでとうございます!」
フィリアが手をポンと合わせて言うと、ニコリと笑う。続けてまた、王様が話しはじめた。
「……しかし、神の手先とはまた厄介なことじゃわい……またこのようなことが起こらねばよいが」
「あ、それは大丈夫みたいですよ。大ボスを排除した後は世界に手出しできないようにしてくれるみたいです」
「おお! そうか……いや、しかし、本当に異世界の……それも神の勇者なんじゃなあ」
そう言われれば俺達もそうなるのか。神の使徒、ならぬ神の勇者とは粋な感じだ。そんなこんなで俺達は勲章を授与、報酬としてお金をもらい謁見を終えた。
「おかえりー無事終わったみたいね?」
部屋へ戻ると、母魔物……もといシルフのリーザが出迎えてくれた。よく考えればこいつともそろそろお別れになるのか……。
「ああ、今日はパーティだそうだ。お前も来るか?」
「あはは、いいわね。……この姿もそろそろ終わりかな? あんた達、もうどっかへ行っちゃうんでしょ?」
「……そうだな。お前は森へ帰るのか?」
「うん。こっちの大陸に戻ってからかなり力が戻ってきたから後は自力で何とかなると思うわ」
少し寂しそうに呟くと、綾香が続けて言う。
「サスケはこの城で飼ってもらえることになったから、たまには様子を見に来てあげてね」
そう、魔物だがまだ子供で人懐こいということでサスケはプリム姫が庭で飼ってくれることになった。あまり大きくならない(柴犬か!?)から大丈夫だと。まあメイドさんや騎士達が面倒を見る羽目になりそうだが。
「ま、それならもう大丈夫でしょうね。あなた達が居なくなって、城に馴染んだら帰るとするわ」
そう言って隣で寝ているサスケの顔を舐めていた。少し情が移ったのかもしれないな。
「ありがとね。無理言って着いて来て」
「気にするな、乗りかかった船だしな」
「難破したけどね」
「それを言うな……」
あはは、と笑いながらこの世界での出来事を語りながら俺達はゆっくりと過ごす。そういや時間があるならあの目つきの悪い金髪美人やリキッド達に挨拶をしたい気もするな、などと思っているといつのまにやらパーティの時間になっていた。
「それじゃ、行くか」
「わん!」
「ほいほいー」
「お料理楽しみですね!」
「ドレス、いいわね一着欲しいかも!」
食い気と色気、それぞれの特色を出しながら、綾香、フィリア、リーザとサスケを伴いパーティ会場へと行く。
「わ、豪華だな! ほら、サスケ肉だぞ肉!」
「わぉ~ん……♪」
わふわふと肉を咀嚼し、幸せそうなサスケを見ながら俺も骨付き肉に被りつく。む、いいチキンだ。
「このピザ、チーズとろっとろ……! 陽、あーん」
「お、美味そうだな……むぐむぐ、おお、いけるな……!」
「あ、ずるいですよ綾香さん! わたしのハムもあーん」
「お、サラミっぽいハムだな……うん、美味い」
何となく視線を感じるが、今日くらいはいいかと好きにさせる。綾香は変なのに目をつけられるし、フィリアは強制的にこの世界に来た。もう緊張からは解き放たれたので、これくらいはいいだろう。すると、横から袖を引かれる。
「ん? 何だ?」
「えへへ……お兄さん!」
そこに居たのは……ノーフィスだった。あれ、何かイメージが違うな……? すると綾香が声をかけた。
「それってメイド服じゃない。どうしたの?」
「えっと、私、行くところが無くて……ここで雇ってもらえることになりました! 他のお友達もみんな助かって……本当にありがとうございました!」
「あの時、あそこで会わなかったらもっと長くなっていたかもしれないし、俺を言うのはこっちもだよ、ありがとうな」
「そんな……そ、それでですね、私、お兄さんのこと……あ!? ちょ、ちょっと!?」
「話は私が聞くわ……うふふ……」
モジモジしながら俺の袖を掴んで離さない。それに綾香は勘が働いたのか、ノーフィスの首根っこを掴んで連れて行った。
「あー、綾香さん優しいなあ」
「え、あれで!?」
「まあハルさんはそれでいいですけどね」
フィリアが困った顔をして俺のそう言うと、サスケと一緒に他の料理を物色しに行く。入れ替わりにシルトが俺のところへやってきた。
「やあ、楽しんでいるかい」
「シルト。ありがたく食べさせてもらってるぜ」
「それは何よりだ。君達はいつここを発つんだい?」
「それなんだが、俺にも良く分からないんだ。まあ気長に待つさ。それより、修行助かったよ。おかげで倒すことが出来た」
シルトと孤島での修行は本当に役に立ったと思う。フィリアも綾香も技を覚えたし、戦い方というのを教えてくれたのはシルトだ。
「気にしないでくれ。……本当はこの国に残って欲しい気はするけどね」
「はは、ありがたいけど、他にも世界を救わないと行けないからなあ」
「そうか、もしまた来ることができるなら、また来てほしい。いつでも歓迎するよ」
「サンキュー。いつになるやらだが……覚えておくよ」
俺がシルトと握手をしたその時、ずっと黙っていたローラが覚醒した。
<帰還準備が整いました>
「え? 何言ってんのお前?」
ポケットからコントローラーを取り出し、画面を見ると、ローラが無機質な感じで言う。続いて画面が切り替わり、赤い髪の女神が映された。
『あ、陽! おめでとう、ボスを倒したみたいね! こっちでも観測したわ。で、帰還する準備が整ったから、呼ぶわね!』
「あ、おい、ちょっと待て! 今はパーティの最中だぞ!? パニックになるだろ」
『そう言われても……今日はそっち満月でしょ? その時でしか帰還できないのよ。次は間が開いちゃうから……呼ぶわね!』
プツン、と画面からルアが消え、無表情のローラが言葉を紡ぐ。
「あ、こら!?」
<次元転送ゲートオープン。対称、マスター陽、マスター綾香、フィリア>
パァァァ……
足元に魔方陣が現れ、俺と、遠くで物色していたフィリア、ノーフィスと話をしていた綾香の体が光り出す。
「え!? ちょっと何ですかこれ!? ハルさーん!」
「え、もしかして帰っちゃうの!? 今!?」
さすがのリーザも驚きを隠せず、サスケがわんわん吠える。
「……というわけなのよ、陽は諦めてこの世界で好きな人を探しなさいな」
「ず、ずるいです……!」
ノーフィスは綾香に詰め寄ろうとするが、魔法陣から出た光に阻まれ尻餅をついた。
「……はは、急だね」
「まったく、困ったもんだ……元気でな!」
「ああ、そっちも気を付けて。美味い話はまず疑え……覚えておくといい」
「あり――」
最後まで言えず、俺達はパ-ティ会場から姿を消したのだった。
……マジかよ!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる