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第五章:スヴェン公国都市
その62 公王は無能ではなかった
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<水曜の日>
「ふう……半日以上はは走りっぱなしだけどまったく追いつく気配が無いね。もしかして馬車を引いているのは馬じゃなくて魔物だったのかな……」
レオバールをゴブリンに襲わせた後、僕達はまっすぐ公国都市へ向かっていたのだけど全然追いつけなかった。こっちの二頭はただの馬なので魔物相手ならこのレースに勝つことは不可能だ。時刻はすでに午前四時を過ぎており、大半のログボがリセット――
「ひひん……」
「ぶるう……」
僕が周辺を警戒しながら色々と考えを巡らせていると、馬達が申し訳なさそうに鳴いた。気にしなくていいのに。
「よしよし、レオバールに攻撃された僕達の運が無かったんだ。もう少し休んでおくれ、向こうに着いたらゆっくり休ませてやるからさ」
ちなみに僕以外の四人は就寝中で、休憩が終わったら僕が休ませてもらう予定である。こういうとアレだけど僕の力は強力でも僕自身は生身の人間なので、ケガもするし絶命もあり得る。
さらに固有スキルのようなものを習得していないので確実な気配察知のようなことはできない。
気を張っていればある程度は分かるけど、集中力を欠いたら霧散するし、本物のアサシンみたいなやつ相手は正直相性が悪い。
「まあ、レオバールやセーレみたいな僕の正体を知っているやつらくらいしか僕を襲ってくるもの好きは居ないと思うけどね」
ふあっとあくびをして一時間ほど待つとエリィ達が目を覚ました。今日は流石に抱き枕にはされなかったよ……
「おはようございま……すぴー……」
「エリィ、まだ寝てるね? ベルゼラはもういいの?」
荷台から降りてきたベルゼラはかなり寝ていたせいか顔色が良くなっており、僕に微笑みながら言う。
「はい! 昨日までまったくお役に立てなかったですが、ここからは私も頑張りますね」
「大丈夫ですか? 撃った魔法が馬に当たって食料に早変わりだけはやめてくださいよ」
「失礼ね!? あんたは荷台で寝てなさい! 私が襲い来る魔物たちをちぎっては投げしますから」
「お言葉に甘えて! えっへっへ、レオスさまぁ~ん、添い寝、いかがです?」
バス子が荷台に乗って有りもしない胸を強調してウインクをしてくる。僕には愛想笑いをする程度の威力しかなかったけど、ベルゼラには効果があったようだ。というか何故『様』をつけるのか。
「……いい度胸ね? そこを動くな!」
「ぎゃああああ!?」
「ベル姉ちゃん凄いぞ!」
シルバが目をキラキラさせるくらい早朝から血生臭い出来事があったけど、エリィを起こして朝食を手早く済ませるとルビアが御者台に乗り、その隣にベルゼラが座ると、すぐに出発した。
「レオスは寝ておきなさい、何か見つけたらすぐ起こすか片づけておくわ」
「ありがとう、それじゃ少し寝るね……」
「おやすみなさい」
「今がチャンスですよお嬢様! レオスさんのズボンを降ろしてやりましょう!」
「それの何がチャンスなのよ!?」
ぎゃーぎゃーと騒がしいけど、疲れもありガタゴトと揺れる馬車の心地よさに僕はすぅっとすぐ眠りにつくことができた。
そして――
「レオス君、レオス君」
「んん……エリィ? ああ、僕は寝ていたんだっけ……もしかして追いついた!?」
僕はガバっと起き上がるが、エリィは困った顔で僕をもう一度寝かせるように肩を抑えてきた。
「追いついた、というべきか分からないんですけど……」
「?」
歯切れの悪いエリィに疑問を抱えていると、ルビアとベルゼラが荷台に入ってきて口を開いた。
「あ、起きたレオス?」
「おはようルビア。お昼みたいだけど、休憩?」
するとルビアは首を振って答えた。
「レオスが寝た後、馬が頑張ってくれたおかげでかなりスピードは出たんだけど公王様の馬車には追いつけなかったわ。で、公国都市に到着したのよ」
「じゃあ城に逃げ込まれたんだ……どうやって城に忍び込んでセーレを探すか考えないと……」
「レオスさん、城へ入るのも難しいと思います。なぜなら私達は門前払いを受けたからです……」
「え!?」
ベルゼラが言うには公国都市へ入ろうとしたところで門番に止められ、町へは入れられないと追い出されたというのだ。
まあ、公王様なら『こういう人物が追ってくるから町へ入れるな』という命令を出せるのでその可能性は考えていたけど、きちんと実行してくるとは。こういう時はだいたいサクっと町に入るところまではできるものなんだけどね。
「なら町へ入る方法を考えないといけないんだね。うーん、どうするかなあ……そういえばバス子とシルバは?」
「シルバちゃんがレジナさんの匂いがすると言って空から探していますよ。もうすぐ帰ってくると思います」
「そっか。どれどれ……」
馬車の荷台から外を見ると、町が見えた。森を抜けるとあまり遮るものがないので馬車を森まで戻したってところかな。ルビアならそうするだろうね。
「<スワローアイ>」
僕は意識を集中して魔力でできた燕を飛ばし町へと近づける。
で、公国都市はというと、城壁は高く、門も大きい。城壁の上にはローテーションで見張りがいてレビテーションやバス子、ベルゼラの飛行で迂闊に近づくと迎撃されそうなバリスタもある。
「行くなら夜かな……でもエリィとルビアを置いていくわけにもいかないし、馬車も放置できない……」
僕がむにゃむにゃ考えていると、バス子が戻ってきた。
「戻りましたよー。レジナさん、町近くにある村にいました! あ、レオスさんお目覚めですか! おはようのちゅーを……」
「……」
「……」
「……したらわたしだけの命が無さそうなので止めますね!」
「どうでもいいけど……で、シルバを置いて来たのかい?」
「ええ。戻るなら一人の方が早いですしね。とりあえず公国都市の手は伸びていないから休めそうです。一旦そっちへ行きません?」
「そうね、このままセーレを放置しておくわけにもいかないし、作戦を考えましょう」
「馬達もしっかり休ませたいしね」
そう言って僕達はバス子の案内で村まで移動を開始。ちょうど僕達の居た森の反対側の位置に村があり、村へ辿り着くとレジナさんとシルバが出迎えてくれた。
「レジナさん! 無事でよかった」
「アタシはそう簡単に……と、言いたいところだけど、無様な姿を見せちまったから大きいことは言えないね。約束通り、追いかけたけど町に入られたからここまでにしておいたよ」
「賢い人は長生きするわ。追いつけはしたの?」
「馬車を視界に入れることはできたんだけど、あいつら疲れを知らないのか徐々に離されたのさ。で、この村で休ませてもらったんだ」
レジナさんがそこまで言うと、僕達に優しそうなお爺さんが近づいてきて喋り始めた。
「おや、こちらの獣人さんのお知り合いかね? わしはガチオ村の村長、ゼルトゥナじゃ。だいぶお疲れの様子じゃし、ゆっくりしていきなさい。宿は大きくないが、全員寝るスペースくらいはあるぞい。最近魔物が多くてのう、おぬしらのような冒険者が狩ってくれるとありがたいわい! はっはっは!」
それだけ言って踵を返すゼルトゥナさん。僕はその背中に声をかけた。
「ありがとうございます。もしできることがあればお手伝いしますよ。で、いきなり質問をして申し訳ないのですが、最近公国都市で何か騒ぎがあった、とかご存じありませんか?」
するとゼルトゥナさんは戻っていく足を止めて、ゆっくりと僕に振り返り、ボソリと呟く。
「……うーむ、聞いたことはありませんなあ。公王様は良い方ですし、そういった争いの話はとんと。すみませんな」
「いえ」
ゼルトゥナさんはこの場から立ち去った。何かを隠している、ということは無さそうかな?
「レオスさん、宿へ行きませんか? この子達も限界みたいです。馬なのに生まれたての小鹿みたいにあしがぷるぷるしています」
ベルゼラの言葉を聞いて馬達を見ると、確かにぷるぷるしていた。あー、無理させちゃったからなあ……
「本当だ、先に宿を取ろう。話はそれからだね」
「ひ、ひひーん……」
「ぶるる……」
僕の言葉を聞いてから、馬達が少しだけ鳴く『まだまだいけますよ』と。
いや、そこまでして頑張らなくていいからね!?
馬達がこれだけ頑張ってくれたんだ、僕達も頑張らないといけないね。でも、どうやって?
その答えとは――
「ふう……半日以上はは走りっぱなしだけどまったく追いつく気配が無いね。もしかして馬車を引いているのは馬じゃなくて魔物だったのかな……」
レオバールをゴブリンに襲わせた後、僕達はまっすぐ公国都市へ向かっていたのだけど全然追いつけなかった。こっちの二頭はただの馬なので魔物相手ならこのレースに勝つことは不可能だ。時刻はすでに午前四時を過ぎており、大半のログボがリセット――
「ひひん……」
「ぶるう……」
僕が周辺を警戒しながら色々と考えを巡らせていると、馬達が申し訳なさそうに鳴いた。気にしなくていいのに。
「よしよし、レオバールに攻撃された僕達の運が無かったんだ。もう少し休んでおくれ、向こうに着いたらゆっくり休ませてやるからさ」
ちなみに僕以外の四人は就寝中で、休憩が終わったら僕が休ませてもらう予定である。こういうとアレだけど僕の力は強力でも僕自身は生身の人間なので、ケガもするし絶命もあり得る。
さらに固有スキルのようなものを習得していないので確実な気配察知のようなことはできない。
気を張っていればある程度は分かるけど、集中力を欠いたら霧散するし、本物のアサシンみたいなやつ相手は正直相性が悪い。
「まあ、レオバールやセーレみたいな僕の正体を知っているやつらくらいしか僕を襲ってくるもの好きは居ないと思うけどね」
ふあっとあくびをして一時間ほど待つとエリィ達が目を覚ました。今日は流石に抱き枕にはされなかったよ……
「おはようございま……すぴー……」
「エリィ、まだ寝てるね? ベルゼラはもういいの?」
荷台から降りてきたベルゼラはかなり寝ていたせいか顔色が良くなっており、僕に微笑みながら言う。
「はい! 昨日までまったくお役に立てなかったですが、ここからは私も頑張りますね」
「大丈夫ですか? 撃った魔法が馬に当たって食料に早変わりだけはやめてくださいよ」
「失礼ね!? あんたは荷台で寝てなさい! 私が襲い来る魔物たちをちぎっては投げしますから」
「お言葉に甘えて! えっへっへ、レオスさまぁ~ん、添い寝、いかがです?」
バス子が荷台に乗って有りもしない胸を強調してウインクをしてくる。僕には愛想笑いをする程度の威力しかなかったけど、ベルゼラには効果があったようだ。というか何故『様』をつけるのか。
「……いい度胸ね? そこを動くな!」
「ぎゃああああ!?」
「ベル姉ちゃん凄いぞ!」
シルバが目をキラキラさせるくらい早朝から血生臭い出来事があったけど、エリィを起こして朝食を手早く済ませるとルビアが御者台に乗り、その隣にベルゼラが座ると、すぐに出発した。
「レオスは寝ておきなさい、何か見つけたらすぐ起こすか片づけておくわ」
「ありがとう、それじゃ少し寝るね……」
「おやすみなさい」
「今がチャンスですよお嬢様! レオスさんのズボンを降ろしてやりましょう!」
「それの何がチャンスなのよ!?」
ぎゃーぎゃーと騒がしいけど、疲れもありガタゴトと揺れる馬車の心地よさに僕はすぅっとすぐ眠りにつくことができた。
そして――
「レオス君、レオス君」
「んん……エリィ? ああ、僕は寝ていたんだっけ……もしかして追いついた!?」
僕はガバっと起き上がるが、エリィは困った顔で僕をもう一度寝かせるように肩を抑えてきた。
「追いついた、というべきか分からないんですけど……」
「?」
歯切れの悪いエリィに疑問を抱えていると、ルビアとベルゼラが荷台に入ってきて口を開いた。
「あ、起きたレオス?」
「おはようルビア。お昼みたいだけど、休憩?」
するとルビアは首を振って答えた。
「レオスが寝た後、馬が頑張ってくれたおかげでかなりスピードは出たんだけど公王様の馬車には追いつけなかったわ。で、公国都市に到着したのよ」
「じゃあ城に逃げ込まれたんだ……どうやって城に忍び込んでセーレを探すか考えないと……」
「レオスさん、城へ入るのも難しいと思います。なぜなら私達は門前払いを受けたからです……」
「え!?」
ベルゼラが言うには公国都市へ入ろうとしたところで門番に止められ、町へは入れられないと追い出されたというのだ。
まあ、公王様なら『こういう人物が追ってくるから町へ入れるな』という命令を出せるのでその可能性は考えていたけど、きちんと実行してくるとは。こういう時はだいたいサクっと町に入るところまではできるものなんだけどね。
「なら町へ入る方法を考えないといけないんだね。うーん、どうするかなあ……そういえばバス子とシルバは?」
「シルバちゃんがレジナさんの匂いがすると言って空から探していますよ。もうすぐ帰ってくると思います」
「そっか。どれどれ……」
馬車の荷台から外を見ると、町が見えた。森を抜けるとあまり遮るものがないので馬車を森まで戻したってところかな。ルビアならそうするだろうね。
「<スワローアイ>」
僕は意識を集中して魔力でできた燕を飛ばし町へと近づける。
で、公国都市はというと、城壁は高く、門も大きい。城壁の上にはローテーションで見張りがいてレビテーションやバス子、ベルゼラの飛行で迂闊に近づくと迎撃されそうなバリスタもある。
「行くなら夜かな……でもエリィとルビアを置いていくわけにもいかないし、馬車も放置できない……」
僕がむにゃむにゃ考えていると、バス子が戻ってきた。
「戻りましたよー。レジナさん、町近くにある村にいました! あ、レオスさんお目覚めですか! おはようのちゅーを……」
「……」
「……」
「……したらわたしだけの命が無さそうなので止めますね!」
「どうでもいいけど……で、シルバを置いて来たのかい?」
「ええ。戻るなら一人の方が早いですしね。とりあえず公国都市の手は伸びていないから休めそうです。一旦そっちへ行きません?」
「そうね、このままセーレを放置しておくわけにもいかないし、作戦を考えましょう」
「馬達もしっかり休ませたいしね」
そう言って僕達はバス子の案内で村まで移動を開始。ちょうど僕達の居た森の反対側の位置に村があり、村へ辿り着くとレジナさんとシルバが出迎えてくれた。
「レジナさん! 無事でよかった」
「アタシはそう簡単に……と、言いたいところだけど、無様な姿を見せちまったから大きいことは言えないね。約束通り、追いかけたけど町に入られたからここまでにしておいたよ」
「賢い人は長生きするわ。追いつけはしたの?」
「馬車を視界に入れることはできたんだけど、あいつら疲れを知らないのか徐々に離されたのさ。で、この村で休ませてもらったんだ」
レジナさんがそこまで言うと、僕達に優しそうなお爺さんが近づいてきて喋り始めた。
「おや、こちらの獣人さんのお知り合いかね? わしはガチオ村の村長、ゼルトゥナじゃ。だいぶお疲れの様子じゃし、ゆっくりしていきなさい。宿は大きくないが、全員寝るスペースくらいはあるぞい。最近魔物が多くてのう、おぬしらのような冒険者が狩ってくれるとありがたいわい! はっはっは!」
それだけ言って踵を返すゼルトゥナさん。僕はその背中に声をかけた。
「ありがとうございます。もしできることがあればお手伝いしますよ。で、いきなり質問をして申し訳ないのですが、最近公国都市で何か騒ぎがあった、とかご存じありませんか?」
するとゼルトゥナさんは戻っていく足を止めて、ゆっくりと僕に振り返り、ボソリと呟く。
「……うーむ、聞いたことはありませんなあ。公王様は良い方ですし、そういった争いの話はとんと。すみませんな」
「いえ」
ゼルトゥナさんはこの場から立ち去った。何かを隠している、ということは無さそうかな?
「レオスさん、宿へ行きませんか? この子達も限界みたいです。馬なのに生まれたての小鹿みたいにあしがぷるぷるしています」
ベルゼラの言葉を聞いて馬達を見ると、確かにぷるぷるしていた。あー、無理させちゃったからなあ……
「本当だ、先に宿を取ろう。話はそれからだね」
「ひ、ひひーん……」
「ぶるる……」
僕の言葉を聞いてから、馬達が少しだけ鳴く『まだまだいけますよ』と。
いや、そこまでして頑張らなくていいからね!?
馬達がこれだけ頑張ってくれたんだ、僕達も頑張らないといけないね。でも、どうやって?
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