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第五章:スヴェン公国都市
その68 探り合い
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<まだ風曜の日>
「では早速ですが、僕達は昨日この町に到着したんですけど穏やかでいい町ですね。何か名物とかありませんか? コントラクトの町のオークションみたいな」
「お、観光だったのかい? ギルドで訪ねるとは面白いお嬢さん達だな」
ギルドマスターのハダスさんが顎に手を当てて笑うと、エリィが続けて話をする。
「冒険者さんが多いギルドはやっぱり情報が多いですし、困ったらギルドですよ。大魔王討伐の時もお世話になりましたし」
「え? 大魔王討伐?」
「うわお!? ち、違いますのよ、大魔王が討伐されて平和になってよかったですわって言ったんです!」
「そうですそうです」
苦笑いでベルゼラがコクコク頷き冷や汗をかく。
「(ダメだよ、今は賢聖としてじゃなくて旅行者で通さないと)」
「(そ、そうでした……つい癖で……)」
「で、観光か……そうだなあ、町の中央にある広場は散歩にはいいかな。それと、城の近くにある時計塔もモダンな感じがいい」
「時計塔、ですか?」
ベルゼラが聞き返すと、先ほどまで苦しんでいた冒険者の一人が遠くから声をかけてきた。
「マスター、時計塔は今ダメだぞ。最近、公王様が立ち入り禁止に指定したってお触れがあったろ?」
「ありゃ、そうだったか? だそうだ、となると――」
ハダスさんが他には、と考え込むがいい機会なので少し突っ込んで聞いてみることにした。もちろん、公王様のことだ。
「あの、この国の王様はとてもいい人だと聞いています。実は僕は商人で、珍しいものをお見せしたいなと思ってます」
僕がカバンから聖杯を取り出すと、ハダスさんが、
「ほう」
と、漏らす。
「ですが、ここへ来る途中良くない噂を聞いたんですよ」
「どんな話だい?」
そこでエリィが口を開く。
「えっと、奴隷を集めている、と」
ざわ……
「……」
エリィが真顔でそう言うと、ギルド内の空気がスッと冷たくなった気がした。目の前のハダスさんも気づけば笑みを止め、僕達を見据えていた。奥の冒険者たちはそ知らぬふりをしつつ、聞き耳を立てている。
……これは早速引き当てたかな? ギルドもグルなら黙っていないかもと僕はカバンに手をかけて二人を庇うように前に立つ。一瞬緊迫した空気になったけど、ハダスさんは再び笑い出す。
「うわっはっは! 面白い噂だなあ。どこで聞いたのか分からないけど、デマだなそりゃ」
「……そうですか? そうですよね、あんないい人そうな公王様が人を襲ったりしませんよね」
「まったくだ!」
そういって、『なあ?』と冒険者たちに顔を向けて言うと、冒険者たちもニカっと笑い頷く。そこでベルゼラが僕に耳打ちをしてきた。
「(ソレイユさん、セーレのことを聞いてみても構いませんか?)」
「(そうだね、少し怪しい感じもするし、ちょっと揺さぶってみようか)」
「ハダスさん、とおっしゃいましたか? 最後にもう一つ訪ねたいのですが」
「いいよ。なんでも聞いてくれ!」
「セーレ、という名に聞き覚えはありませんか?」
「うーん、聞いたことが無いな。悪いねお嬢ちゃん」
「そう、ですか。ありがとうございます」
「すみません、変なことを聞いて。それじゃ、広場へ行ってみようか」
とりあえずギルドは白に近いグレーだと思い、この辺りで切り上げることにする。後を追ってくるか、夜襲があるか。動きがあれば儲けものだ。
「そうですね、ありがとうございました!」
エリィがぺこりと頭を下げて挨拶をし、僕達が外に出ようとしたところで意外な、本当に意外な人物を顔を合わせることになった。
「すまない……水を一杯くれ……それと外の馬に餌をやりたい……」
入ってきたのはなんと!?
「げ!? レオバ――」
「いけません!」
「もが!?」
「ん? 何だ? 俺の顔に何かついているか?」
「な、何でもありませんよー」
危なかった……咄嗟にエリィが口を塞いでいなかったら声を出していたに違いない。どうしてこの町に、と思ったけど結構ゴブリンにやられたようで、上半身は裸のままだし、やたらと疲れた顔をしていた。
そうと思えばいい薬だと、少し溜飲を下げることができたので、回れ右をして歩き出すと、
「そこの娘たち、待て」
レオバールのアホに呼び止められた。まさか気づいた……?
「な、何か?」
僕は引きつった笑いで振り向くと、レオバールが僕の顔をじっと見て口を開く。
「……いいな、俺好みだ。なあ、名前は?」
はいぃぃぃぃ!? 今何て言った? 『オレゴノミダ』? うええええ!?
「い、いやあ、名乗るほどのものではありません……」
「いや、是非聞かせてくれないか? 俺はレオバールという」
知ってるよ!
スッと僕の前に来て手を掴んできたので、僕の背筋がぞくっとなる。そうとも知らずレオバールはなおも続ける。
「これでも大魔王を討伐した剣聖なんだ。良かったらこの後お茶でもいかないか? ちょうど好きな女に振られて傷心中なんだ。ちょうどその女もお前みたいな金髪で――」
「ぶっ……!」
「……何か?」
「い、いえ! 何でも……ぷぷ……」
「? なあ、良いだろう?」
だ、ダメだ、もう我慢できない! 手を振りほどいて一気に捲し立てながら叫ぶ。
「僕の名前はソレイユ! この町に着いたばかりで誰とも付き合う気はありませんのであしからず! 行こう二人とも!」
「は、はい!」
「ぷくく……」
僕はエリィとベルゼラの手を引っ張ってギルドを後にする。しばらく早足で移動し、レオバカールが付いてこないことを確認する。ギルドから出てくることも無かったので、立ち止まって二人の手を放す。
「はあ、はあ……ああああああああ!」
「レ……ソレイユさんが壊れた!? しっかりしてください!」
叫びながら頭を掻きむしる僕にベルゼラが肩をゆすってきた。ひとしきり叫んだら落ち着いたので、ベルゼラに謝る。
「ごめん……取り乱したりして……」
「い、いえ。でもびっくりしました」
「ま、まあ、よりによってレオバールですからね。すみません、ソレイユが困っているのに笑ってしまって」
「ううん、いいよ。エリィだってバレたらそれはそれで面倒だしね。それにしても厄介な……」
「どうしてこの町に来たんでしょうか?」
「一番近い町はコントラクトかここになるから、僕達を追うのを諦めなかったとかじゃないかな。流石に一度ノワール城へ逃げ帰ると思ったんだけど」
そこでベルゼラがなるほどと、頷いて言う。
「向こうは私達に気づいていませんから、極力近づかないようにすればいいかと思います。それより、ギルドマスターと冒険者達の動向が気になるわ」
「だね。少なくともハダスさんは何かを隠していそうな雰囲気はあったよね」
「ですね。警戒をしながら町を散策しましょう。次はどこの聞きこみに行きますか?」
「合流にはまだ早いし……時計塔とやらに行ってみようか」
立ち入り禁止になった時計塔……やっぱり怪しいよね?
◆ ◇ ◆
<ギルド>
「あの男は?」
「剣聖か? 今は馬車に戻って馬に餌をやっているよ。それよりあのお嬢ちゃん達だ」
「そうだな。公王様のこと、気づいていると思うか?」
「あの口ぶりならそうだろうな。やれやれ、面倒なことになったな……」
「まあ、もう少し様子を見よう。あれがブラフで俺達を炙り出すための罠かもしれんし、本当に珍しいもんを見せたい商人かもしれん」
「まあ、監視は必要か」
「ソレイユか……可愛かったな。また会えるだろうか……」
「では早速ですが、僕達は昨日この町に到着したんですけど穏やかでいい町ですね。何か名物とかありませんか? コントラクトの町のオークションみたいな」
「お、観光だったのかい? ギルドで訪ねるとは面白いお嬢さん達だな」
ギルドマスターのハダスさんが顎に手を当てて笑うと、エリィが続けて話をする。
「冒険者さんが多いギルドはやっぱり情報が多いですし、困ったらギルドですよ。大魔王討伐の時もお世話になりましたし」
「え? 大魔王討伐?」
「うわお!? ち、違いますのよ、大魔王が討伐されて平和になってよかったですわって言ったんです!」
「そうですそうです」
苦笑いでベルゼラがコクコク頷き冷や汗をかく。
「(ダメだよ、今は賢聖としてじゃなくて旅行者で通さないと)」
「(そ、そうでした……つい癖で……)」
「で、観光か……そうだなあ、町の中央にある広場は散歩にはいいかな。それと、城の近くにある時計塔もモダンな感じがいい」
「時計塔、ですか?」
ベルゼラが聞き返すと、先ほどまで苦しんでいた冒険者の一人が遠くから声をかけてきた。
「マスター、時計塔は今ダメだぞ。最近、公王様が立ち入り禁止に指定したってお触れがあったろ?」
「ありゃ、そうだったか? だそうだ、となると――」
ハダスさんが他には、と考え込むがいい機会なので少し突っ込んで聞いてみることにした。もちろん、公王様のことだ。
「あの、この国の王様はとてもいい人だと聞いています。実は僕は商人で、珍しいものをお見せしたいなと思ってます」
僕がカバンから聖杯を取り出すと、ハダスさんが、
「ほう」
と、漏らす。
「ですが、ここへ来る途中良くない噂を聞いたんですよ」
「どんな話だい?」
そこでエリィが口を開く。
「えっと、奴隷を集めている、と」
ざわ……
「……」
エリィが真顔でそう言うと、ギルド内の空気がスッと冷たくなった気がした。目の前のハダスさんも気づけば笑みを止め、僕達を見据えていた。奥の冒険者たちはそ知らぬふりをしつつ、聞き耳を立てている。
……これは早速引き当てたかな? ギルドもグルなら黙っていないかもと僕はカバンに手をかけて二人を庇うように前に立つ。一瞬緊迫した空気になったけど、ハダスさんは再び笑い出す。
「うわっはっは! 面白い噂だなあ。どこで聞いたのか分からないけど、デマだなそりゃ」
「……そうですか? そうですよね、あんないい人そうな公王様が人を襲ったりしませんよね」
「まったくだ!」
そういって、『なあ?』と冒険者たちに顔を向けて言うと、冒険者たちもニカっと笑い頷く。そこでベルゼラが僕に耳打ちをしてきた。
「(ソレイユさん、セーレのことを聞いてみても構いませんか?)」
「(そうだね、少し怪しい感じもするし、ちょっと揺さぶってみようか)」
「ハダスさん、とおっしゃいましたか? 最後にもう一つ訪ねたいのですが」
「いいよ。なんでも聞いてくれ!」
「セーレ、という名に聞き覚えはありませんか?」
「うーん、聞いたことが無いな。悪いねお嬢ちゃん」
「そう、ですか。ありがとうございます」
「すみません、変なことを聞いて。それじゃ、広場へ行ってみようか」
とりあえずギルドは白に近いグレーだと思い、この辺りで切り上げることにする。後を追ってくるか、夜襲があるか。動きがあれば儲けものだ。
「そうですね、ありがとうございました!」
エリィがぺこりと頭を下げて挨拶をし、僕達が外に出ようとしたところで意外な、本当に意外な人物を顔を合わせることになった。
「すまない……水を一杯くれ……それと外の馬に餌をやりたい……」
入ってきたのはなんと!?
「げ!? レオバ――」
「いけません!」
「もが!?」
「ん? 何だ? 俺の顔に何かついているか?」
「な、何でもありませんよー」
危なかった……咄嗟にエリィが口を塞いでいなかったら声を出していたに違いない。どうしてこの町に、と思ったけど結構ゴブリンにやられたようで、上半身は裸のままだし、やたらと疲れた顔をしていた。
そうと思えばいい薬だと、少し溜飲を下げることができたので、回れ右をして歩き出すと、
「そこの娘たち、待て」
レオバールのアホに呼び止められた。まさか気づいた……?
「な、何か?」
僕は引きつった笑いで振り向くと、レオバールが僕の顔をじっと見て口を開く。
「……いいな、俺好みだ。なあ、名前は?」
はいぃぃぃぃ!? 今何て言った? 『オレゴノミダ』? うええええ!?
「い、いやあ、名乗るほどのものではありません……」
「いや、是非聞かせてくれないか? 俺はレオバールという」
知ってるよ!
スッと僕の前に来て手を掴んできたので、僕の背筋がぞくっとなる。そうとも知らずレオバールはなおも続ける。
「これでも大魔王を討伐した剣聖なんだ。良かったらこの後お茶でもいかないか? ちょうど好きな女に振られて傷心中なんだ。ちょうどその女もお前みたいな金髪で――」
「ぶっ……!」
「……何か?」
「い、いえ! 何でも……ぷぷ……」
「? なあ、良いだろう?」
だ、ダメだ、もう我慢できない! 手を振りほどいて一気に捲し立てながら叫ぶ。
「僕の名前はソレイユ! この町に着いたばかりで誰とも付き合う気はありませんのであしからず! 行こう二人とも!」
「は、はい!」
「ぷくく……」
僕はエリィとベルゼラの手を引っ張ってギルドを後にする。しばらく早足で移動し、レオバカールが付いてこないことを確認する。ギルドから出てくることも無かったので、立ち止まって二人の手を放す。
「はあ、はあ……ああああああああ!」
「レ……ソレイユさんが壊れた!? しっかりしてください!」
叫びながら頭を掻きむしる僕にベルゼラが肩をゆすってきた。ひとしきり叫んだら落ち着いたので、ベルゼラに謝る。
「ごめん……取り乱したりして……」
「い、いえ。でもびっくりしました」
「ま、まあ、よりによってレオバールですからね。すみません、ソレイユが困っているのに笑ってしまって」
「ううん、いいよ。エリィだってバレたらそれはそれで面倒だしね。それにしても厄介な……」
「どうしてこの町に来たんでしょうか?」
「一番近い町はコントラクトかここになるから、僕達を追うのを諦めなかったとかじゃないかな。流石に一度ノワール城へ逃げ帰ると思ったんだけど」
そこでベルゼラがなるほどと、頷いて言う。
「向こうは私達に気づいていませんから、極力近づかないようにすればいいかと思います。それより、ギルドマスターと冒険者達の動向が気になるわ」
「だね。少なくともハダスさんは何かを隠していそうな雰囲気はあったよね」
「ですね。警戒をしながら町を散策しましょう。次はどこの聞きこみに行きますか?」
「合流にはまだ早いし……時計塔とやらに行ってみようか」
立ち入り禁止になった時計塔……やっぱり怪しいよね?
◆ ◇ ◆
<ギルド>
「あの男は?」
「剣聖か? 今は馬車に戻って馬に餌をやっているよ。それよりあのお嬢ちゃん達だ」
「そうだな。公王様のこと、気づいていると思うか?」
「あの口ぶりならそうだろうな。やれやれ、面倒なことになったな……」
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