128 / 258
アルフェンの旅立ち
123.一旦のお別れ?
しおりを挟む
「うう……」
「だ、大丈夫かエリベール、無理しないでいいって言ったのに……」
「いいのよ……これで私はアルのものよ」
「ものって言い方はダメだって。こ、恋人なんだしな」
「……! そ、そうね!」
色々察してくれると助かるが、まあ、大人の階段とやらを二人してあがったのだ。
まだ12歳と13歳で早いと思うかもしれないが、異世界ということもあるし成人前に結婚している女の子も多いためできないわけじゃない。
……正直に言うと凄かった。
別に前世で『いたして』いないわけではないが、可愛い娘との行為は危うく復讐を忘れさせられるような――
「ふふふ、昨日までの険悪さがウソみたいに仲良くなったわね」
「ひゃい!? ……か、母さんか」
急に背後から声をかけられて飛び上がる俺。
昨日の情事を知られるわけには――
「わたくしも居ますわよ」
「げ、ディアンネス様も」
「『げ』とはなんですか。でも、仲直りしてくれて良かったわ」
両家の母親が揃うと緊張する……。
よもやエリベールから言いだすことはないと思うが、バレたら娘を傷物にされたと怒られやしないだろうか?
さっきは異世界だからとか歳が若くても良いみたいなことを言ったが親バレはやはり怖いのだ。
「おねえちゃん、おまた痛いのー?」
「う、ううん、大丈夫よ?」
「……!」
「……!」
あ、やば!? 母さん達が『察した』!?
ルーナめ、余計なことを……!!
「それじゃあ、俺、先に行くよ! トイレに行きたいし!」
俺はさわやかに笑って駆け出そうとしたが――
「待ちなさい」
「ちょっと話をしましょうか、アル。エリベールは双子ちゃん達を連れて先に行きなさい」
「ええっと……はい」
「おてて繋ぐー!!」
――あっという間に回り込まれて前後を封じられてしまった。
ルークが呑気な声をあげていることを若干恨めしく思いながら俺は、
「こっちですこーし話をね……?」
「聞きたいわ」
「あ……ああああああああああ!?」
両脇を固められて別室へ連行された。
◆ ◇ ◆
「おいしいね、アル兄ちゃん!」
「うん……そうだな……」
「兄ちゃん元気ない」
別室に連行された後はもちろん尋問。
俺は恥ずかしさをこらえながらエリベールといたしたことを伝えると、母さんからとりあえず拳骨をもらい、王妃からはお礼を言われた。
もしこれで子供ができればそれはそれでということらしい。
後一日滞在してくれと懇願されたが、昨日は興奮状態だったのでいたしたが、冷静になった今では少々恥ずかしい……
「~♪」
「お母さま、ご機嫌ですね?」
「それはそうよ。エリベールも大人になったし、できれば今からでも結婚式を挙げたいくらいなんだけど」
「けっこん!!」
ルーナが壊れたおもちゃのように結婚という言葉に反応する。まあ学校に通うようになれば少しは落ち着く……はずだ。
「万が一ということがありますから、式は帰って来てからでお願いします」
「わかっているわ。国政の勉強もしてもらいたいけど、わたくしも元気ですし問題ないでしょう。ああ、孫が楽しみねえ」
「そうですね。あたしも子供を授かれると思ってませんでしたから、孫なんて夢のまた夢でしたもの」
「そうよね……わたくしも病気が治らなければ一族が途絶えていたかもしれないし……」
「「アルには幸せになって欲しいわ」」
母親’Sが口を揃えてため息を吐きながら口をついていた。
エリベールは顔を赤くしてパンにバターを塗り、俺と目が合うと柔らかく微笑んでいたのが可愛かったな。
怜香も年上だったので姐さん女房ということに抵抗はない俺である。
そんなバタバタとした朝が終わり、昼前にはイークンベルへ帰る準備が整った。
一応、帰る前に挨拶をしておこうとグシルスを尋ねてみると、
「おう、アル元気そうだな! いや、アルフェン王と呼ばないといけないか?」
「まだ結婚してないし、気が早いよ。その話も耳が痛いくらい聞いたし……」
「だっはっは! むしろこれからが大変だけどな!」
俺の肩をバシバシと叩きながら笑うグシルスにルーナが食って掛かる。
「アル兄ちゃんをいじめたらダメ!」
「おお、妹か? 大丈夫、兄ちゃんとは友達だからな」
「そうそう、だから大丈夫だよルーナ」
「はーい!」
「鎧、かっこいいー」
「お、こっちは男の子か。男女の双子なのにそっくりだな……。パパはもっとすごいんだろ?」
「うん! でもおじさんもかっこいいよー!」
グシルスが装備を褒められて嬉しいのか、ルークの頭を撫でていると、ふと真顔になって俺に向き直った。
「……ライクベルンへ戻るのか。護衛は?」
「え? いや、一人で帰る予定だけど?」
「ありえねえよそりゃ……。お前、国王候補だって分かってんのか?」
「まあ……」
俺が視線を外して頬を掻いているとグシルスがため息を吐いてから口を開いた。
「その顔だと自覚はあっても重要度はあんまり考えてなさそうだな……。アルベール将軍の孫ってだけでもVIPなのに、今はシェリシンダ王国のVIPでもあるんだぜ?」
「でも正体を知られなければ大丈夫じゃない?」
「軽いなお前は……いや、ライクベルンまで大人がついていた方が絶対いい」
グシルスが大真面目に言い、地図を取り出て近くのテーブルに広げて指をさす。
「ライクベルンは特に戦争をしているとは聞いていないが、船で戻る場合ツィアルの港を出てから、中央大陸のどこかの港に降りて徒歩か馬車で戻る。多分ライクベルンならこの港がいいだろう」
「東側の港か……」
「ああ。南からより直線距離なら近いはずだ。本当なら砂漠を越えた方が早いんだけどな」
地図に広大な砂漠……イークンベルの東にある大橋付近を見ながら呟くグシルス。
砂塵族とやらが大橋を破壊してから行けなくなったので仕方ないのだが、勿体ないと思う。
ここが行路になれば貿易もライクベルンへ戻るのもそれほど難しくなく、シェリシンダ王国へ戻る足掛けにしやすいからだ。
「まあ、無いものねだりは仕方がないよ。でも、俺の都合で誰かを引っ張りまわす訳にもいかないし、いつ帰れるかも分からない旅に同行させるのは気が引ける」
「いや、お前についていくのはウチからなら誰でも行きたがると思うけどな? また俺が行ってやろうか?」
「うーん、グシルスは腕が立つしエリベールを守っていて欲しいんだよな。途中までなら一応アテにしたい人は居るんだ」
「もしかして魔人族の男か?」
グシルスの言葉に俺は頷く。
実を言うとルイグラスからの手紙で、俺とグラディスにお礼がしたいという連絡があったのだ。グラディス次第だけど、領地経由で港まで一緒に来てもらおうかとは考えていた。
まあ船に乗ってしまえば一人だが、こう言っておけば心配は軽減されるだろ。
「まあ、あいつなら大丈夫か……」
「そうそう、なんとかなるって。シェリシンダ王国は頼むよ、次期国王としてさ」
「へっ、こいつ言うじゃねえか! ……気を付けてな」
「ああ」
「「ばいばーい、おじちゃん!」」
そんな会話をしてグシルスと別れ、程なくして出発の時間となった。
馬車が用意されている場所へ向かうと、俺は目を丸くする事態に驚く。
「さ、いきましょ! 旅立つまではなるべく一緒に居るんだから!」
どうやらエリベールが屋敷に泊りへ来るらしい……
だ、大丈夫かな?
<アル様の理性が心配ですね>
腹立つなこいつ……
まあ、ルーナ達が喜んでいるからいいか。
そんな調子で俺のシェリシンダへの挨拶が終わり、憂いなく次のステップへ進むことが出来た。
「だ、大丈夫かエリベール、無理しないでいいって言ったのに……」
「いいのよ……これで私はアルのものよ」
「ものって言い方はダメだって。こ、恋人なんだしな」
「……! そ、そうね!」
色々察してくれると助かるが、まあ、大人の階段とやらを二人してあがったのだ。
まだ12歳と13歳で早いと思うかもしれないが、異世界ということもあるし成人前に結婚している女の子も多いためできないわけじゃない。
……正直に言うと凄かった。
別に前世で『いたして』いないわけではないが、可愛い娘との行為は危うく復讐を忘れさせられるような――
「ふふふ、昨日までの険悪さがウソみたいに仲良くなったわね」
「ひゃい!? ……か、母さんか」
急に背後から声をかけられて飛び上がる俺。
昨日の情事を知られるわけには――
「わたくしも居ますわよ」
「げ、ディアンネス様も」
「『げ』とはなんですか。でも、仲直りしてくれて良かったわ」
両家の母親が揃うと緊張する……。
よもやエリベールから言いだすことはないと思うが、バレたら娘を傷物にされたと怒られやしないだろうか?
さっきは異世界だからとか歳が若くても良いみたいなことを言ったが親バレはやはり怖いのだ。
「おねえちゃん、おまた痛いのー?」
「う、ううん、大丈夫よ?」
「……!」
「……!」
あ、やば!? 母さん達が『察した』!?
ルーナめ、余計なことを……!!
「それじゃあ、俺、先に行くよ! トイレに行きたいし!」
俺はさわやかに笑って駆け出そうとしたが――
「待ちなさい」
「ちょっと話をしましょうか、アル。エリベールは双子ちゃん達を連れて先に行きなさい」
「ええっと……はい」
「おてて繋ぐー!!」
――あっという間に回り込まれて前後を封じられてしまった。
ルークが呑気な声をあげていることを若干恨めしく思いながら俺は、
「こっちですこーし話をね……?」
「聞きたいわ」
「あ……ああああああああああ!?」
両脇を固められて別室へ連行された。
◆ ◇ ◆
「おいしいね、アル兄ちゃん!」
「うん……そうだな……」
「兄ちゃん元気ない」
別室に連行された後はもちろん尋問。
俺は恥ずかしさをこらえながらエリベールといたしたことを伝えると、母さんからとりあえず拳骨をもらい、王妃からはお礼を言われた。
もしこれで子供ができればそれはそれでということらしい。
後一日滞在してくれと懇願されたが、昨日は興奮状態だったのでいたしたが、冷静になった今では少々恥ずかしい……
「~♪」
「お母さま、ご機嫌ですね?」
「それはそうよ。エリベールも大人になったし、できれば今からでも結婚式を挙げたいくらいなんだけど」
「けっこん!!」
ルーナが壊れたおもちゃのように結婚という言葉に反応する。まあ学校に通うようになれば少しは落ち着く……はずだ。
「万が一ということがありますから、式は帰って来てからでお願いします」
「わかっているわ。国政の勉強もしてもらいたいけど、わたくしも元気ですし問題ないでしょう。ああ、孫が楽しみねえ」
「そうですね。あたしも子供を授かれると思ってませんでしたから、孫なんて夢のまた夢でしたもの」
「そうよね……わたくしも病気が治らなければ一族が途絶えていたかもしれないし……」
「「アルには幸せになって欲しいわ」」
母親’Sが口を揃えてため息を吐きながら口をついていた。
エリベールは顔を赤くしてパンにバターを塗り、俺と目が合うと柔らかく微笑んでいたのが可愛かったな。
怜香も年上だったので姐さん女房ということに抵抗はない俺である。
そんなバタバタとした朝が終わり、昼前にはイークンベルへ帰る準備が整った。
一応、帰る前に挨拶をしておこうとグシルスを尋ねてみると、
「おう、アル元気そうだな! いや、アルフェン王と呼ばないといけないか?」
「まだ結婚してないし、気が早いよ。その話も耳が痛いくらい聞いたし……」
「だっはっは! むしろこれからが大変だけどな!」
俺の肩をバシバシと叩きながら笑うグシルスにルーナが食って掛かる。
「アル兄ちゃんをいじめたらダメ!」
「おお、妹か? 大丈夫、兄ちゃんとは友達だからな」
「そうそう、だから大丈夫だよルーナ」
「はーい!」
「鎧、かっこいいー」
「お、こっちは男の子か。男女の双子なのにそっくりだな……。パパはもっとすごいんだろ?」
「うん! でもおじさんもかっこいいよー!」
グシルスが装備を褒められて嬉しいのか、ルークの頭を撫でていると、ふと真顔になって俺に向き直った。
「……ライクベルンへ戻るのか。護衛は?」
「え? いや、一人で帰る予定だけど?」
「ありえねえよそりゃ……。お前、国王候補だって分かってんのか?」
「まあ……」
俺が視線を外して頬を掻いているとグシルスがため息を吐いてから口を開いた。
「その顔だと自覚はあっても重要度はあんまり考えてなさそうだな……。アルベール将軍の孫ってだけでもVIPなのに、今はシェリシンダ王国のVIPでもあるんだぜ?」
「でも正体を知られなければ大丈夫じゃない?」
「軽いなお前は……いや、ライクベルンまで大人がついていた方が絶対いい」
グシルスが大真面目に言い、地図を取り出て近くのテーブルに広げて指をさす。
「ライクベルンは特に戦争をしているとは聞いていないが、船で戻る場合ツィアルの港を出てから、中央大陸のどこかの港に降りて徒歩か馬車で戻る。多分ライクベルンならこの港がいいだろう」
「東側の港か……」
「ああ。南からより直線距離なら近いはずだ。本当なら砂漠を越えた方が早いんだけどな」
地図に広大な砂漠……イークンベルの東にある大橋付近を見ながら呟くグシルス。
砂塵族とやらが大橋を破壊してから行けなくなったので仕方ないのだが、勿体ないと思う。
ここが行路になれば貿易もライクベルンへ戻るのもそれほど難しくなく、シェリシンダ王国へ戻る足掛けにしやすいからだ。
「まあ、無いものねだりは仕方がないよ。でも、俺の都合で誰かを引っ張りまわす訳にもいかないし、いつ帰れるかも分からない旅に同行させるのは気が引ける」
「いや、お前についていくのはウチからなら誰でも行きたがると思うけどな? また俺が行ってやろうか?」
「うーん、グシルスは腕が立つしエリベールを守っていて欲しいんだよな。途中までなら一応アテにしたい人は居るんだ」
「もしかして魔人族の男か?」
グシルスの言葉に俺は頷く。
実を言うとルイグラスからの手紙で、俺とグラディスにお礼がしたいという連絡があったのだ。グラディス次第だけど、領地経由で港まで一緒に来てもらおうかとは考えていた。
まあ船に乗ってしまえば一人だが、こう言っておけば心配は軽減されるだろ。
「まあ、あいつなら大丈夫か……」
「そうそう、なんとかなるって。シェリシンダ王国は頼むよ、次期国王としてさ」
「へっ、こいつ言うじゃねえか! ……気を付けてな」
「ああ」
「「ばいばーい、おじちゃん!」」
そんな会話をしてグシルスと別れ、程なくして出発の時間となった。
馬車が用意されている場所へ向かうと、俺は目を丸くする事態に驚く。
「さ、いきましょ! 旅立つまではなるべく一緒に居るんだから!」
どうやらエリベールが屋敷に泊りへ来るらしい……
だ、大丈夫かな?
<アル様の理性が心配ですね>
腹立つなこいつ……
まあ、ルーナ達が喜んでいるからいいか。
そんな調子で俺のシェリシンダへの挨拶が終わり、憂いなく次のステップへ進むことが出来た。
2
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる