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第1話 何も変わらない日常
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「ピリリリリリリリ」
けたたましく鳴るアラーム。
ナルミは自分のスマホを手探りで見つけその音を止める。
「おはようございますナルミさん。」
健康プログラムの音声が部屋に虚しく響く。
「おはようさん」
ナルミはボソッと呟き部屋のカーテンを開ける。
「ニューミナト」
地上から200メートル高いところから眺めるニューミナトのちょっとしたオーシャンビューはいつ見ても中々のものだ。
「ナルミさんの今朝の体調は総合的にいい感じです。今月の目標は体重-3kgです」
体重92kg。かなりワガママ体型な俺は毎月体重減を目標に掲げてる。健康プログラムの言われたとおりに飯を食ってりゃ痩せるんだろうが、毎日買い食いして帰るからあまり意味は無い。
「昨日の晩は脂質と糖質の量が少し多かったようです、バランスを整えるように頑張りましょう。」
日光を浴びて、伸びをして、洗面台いってヒゲ剃って、顔洗って、テーブルについてYouTube見ながら健康プログラムの指示通りでてきたメシを食って、玄関にかけてあるスケボーを持って家を出る。タワーマンションの49階から1階まで降りるとなると、通勤通学ラッシュに乗ると途中何度も停められることになり悲惨なので、いつも早めにエレベーターに乗る。実際、二時間寝坊しても間に合う時間にいつも乗ってる。
だから鉄道に乗る必要も無い。毎朝スケボーで4km先の学校まで行けば健康プログラムに口うるさく言われることも無い。(その代わりウィールの減りは激しいけどな)
そして大体登校途中に同じクラスのステファンと合流する。ステファンは大体セグウェイに乗ってる。何故か知らんがうちの学校の黒人連中はセグウェイに乗って登校するのがブームらしい。(あんな高いのわざわざ乗る必要あるかと思うが、コスパ考えたらスケボーの方が悪いからなんとも言えない)
そしてステファンも俺もイケてない組。ステファンはほかの黒人連中達といると居心地が悪いみたいで、最近はしょっちゅう俺と登校したがる。
「おいナルミ」
ステファンが馴れ馴れしく話しかけてくる
「おはよステファン。お前の言いたいことは分かるよ、その体型でスケボーに乗って板は割れないのかい?だろ」
「すげーななんでわかったんだよ」
「毎日聞かれりゃそりゃ分かるよ」
「なあナルミ、今日からジムに行こうぜ」
「そんな暇あったらゲームしてたいね」
「そんなんだから女子にモテないんだぞ」
「うるさいなお前もだろ。」
「見返してやろうぜあいつらを」
「見合わない努力はしたくないんだ」
「典型的なデブの発言」
「うるせーな」
ステファンとくっちゃべながら学校に向かえば大体いい感じの時間に学校につく。
Bクラスに向かう途中会いたくない奴に会った。「ザネリ」
流行りをおったブロンドのオールバック。その横には部活動隔てずに賑やかな男子連中。こいつはいつも、俺を見つけると馬鹿にしてくるので、どうしても気を張って注視してしまう。そして目が合ったら最後。
「デブがなんか見てる」
反応するかしないかくらいの声量でそう呟く
「え、ザネリなんか言った?」
柔道部のパギンスがニヤニヤしながらとぼけてザネリに言う
「お前じゃねーよwてかお前もさっさと痩せろよw」
あーあー、ウザイウザイ。俺のことなんか気にしなきゃいいのに。あっちもバカにしたいからわざと目合わせに来てるだろ。
「気にするなよナルミ」
そして、真面目なステファン。
俺のことをフォローしてくる真面目なステファンを少し見下す自分もいる。まだ、自分は、他の奴とは違うと思ってんのかな。その気になればイケてる組になれるって、そう思ってんのかな。
嫌気が指す。
あーあー、朝からむかっ腹がたつ。
何も変わらない朝。健康プログラムに起こされて、スケボーに乗って学校行って、馬鹿にされて。何も変わらない。
「おはよナルミ」
嫌なことに気を巡らせていたのを断ってくれたのはリョウだった
「おはよ、リョウ」
リョウとは幼馴染みで、趣味もまあまあ合う。数少ないスケボー仲間でもある。
なんでも気兼ねなく話せる親友。だけど。
「なあリョウ。ちょっとこっち来て」
ザネリの鬱陶しい声がリョウを呼ぶ
そう、俺やステファンみたいなイケてない組じゃなくて、リョウはイケてる組だ。ぶっちゃけ、ザネリみたいにねちっこくないし、容姿も、モデルしてるし。かなりイケてる。
そして、ザネリがリョウをわざわざ遠くから呼んだのは、きっと俺からリョウを離したかったんだろうな。
そう思う自分が負け組みたいで、また悔しい気分になった。
「キーンコーンカーンコーン」
始業のベル。担任の無愛想ハゲ。出席とって、そのあと授業。んで昼飯。
俺とステファン、あとマロイっていうメガネの前髪長いやつ。机固めていつも飯を食う。
ぶっちゃけ、マロイとはそんな話さないんだけど「いっしょに飯食っていい?」って学期初めに聞かれて、断る理由もなく一緒に食ってる。でも、まあ、この三人が飯食ってるのはいかにも"陰キャっぽい"よなあ。
あー、ウザイ、あのデブ女。
こっちみてニヤニヤしやがって。
お前、イケてる組だからチヤホヤされてるけど、ぶっちゃけ男子共通でおまえブサイクだって言われてるからな?おまえ小さい頃からの友達高校にいなかったら陰キャだからな?こっち側だからな?
また負け組っぽい思考回路。
「なー、ウエイトジム行こうぜ」
ステファンが馴れ馴れしく言う
「なんでだよ」
「変わるんだよ」
「変われねーよ」
「おまえ考えてみろよ?マッチョでイケてない組って見たことあるか?」
「ないけどさ」
「これからプール授業が始まって、俺たちの腹筋が割れてたら、おおってなるだろ」
「おまえ、それ大声で話したら意味ねぇだろ」
ザネリと取り巻きがこちらを見ていた。
それに気づき黙るステファン
そして、笑い出すザネリ。
あーあ、ウザイなぁ。
イケてない組はなるべく目立たないように、荒波立てずに学校で暮らすのがベターだ。
なにか目立ったことをすると、ザネリとかにネタにされて悔しい思いをするだけだ。
悔しい思いをしてモヤってしながら終わる学校。ステファンは何故か知らないけど帰りが俺より早く一緒にならない。だから帰りはいつも俺一人。上り坂が多いので帰り道はあまり気持ちくスケボーで滑れない。だから近くの下り坂がある人気のない公園の前に行く。
そして、そこに大体いるのは
「おいリョウ」
「遅いぞナルミ」
そう、学校終わり、ここで二人でスケボー乗ってくっちゃべるのが毎日の日課。
「お、デッキ変えたのか?」
「ああ、割れたからな」
「んwおまえ痩せろよ」
「帰りのマックが美味いんだよ」
「そりゃしゃあないな」
他愛のない話をして、夕日が沈むまで公園で駄べる。そして何気なくこんな話になった
「ナルミ、バイトとかしないのか?」
「しないかな」
「帰宅部だろ、バイトした方が遊ぶ金も増えるぞ?」
「いいよべつに、特に不自由してねーし」
「親の金で遊んでんのか、さすがボンボン」
「ボンボンって、いうほどでもねーよ」
「あんなタワマンに住んでてよく言うぜ」
そう、うちの親は少しだけ金持ち。
投資とかオブザーバーとか言うのをやっていて宇宙産業とかでは割と有名なのだそうだ。まあ、そのせいで多忙でほとんど家にいない。
「お前も親譲りで頭がいいんだから、帰宅部ならせめて勉強でもしとけよ」
「ああ、考えとく」
「じゃ、俺はバイトあるからそろそろ行くな」
「分かった」
バイトしてない、というのは嘘。
ほんとは、してる。
しかし、誰にも言えないバイトだ。
リョウと別れたら俺はバイト先まで歩いてく。
ここまでが、俺の何も変わらない毎日の日常だ。
けたたましく鳴るアラーム。
ナルミは自分のスマホを手探りで見つけその音を止める。
「おはようございますナルミさん。」
健康プログラムの音声が部屋に虚しく響く。
「おはようさん」
ナルミはボソッと呟き部屋のカーテンを開ける。
「ニューミナト」
地上から200メートル高いところから眺めるニューミナトのちょっとしたオーシャンビューはいつ見ても中々のものだ。
「ナルミさんの今朝の体調は総合的にいい感じです。今月の目標は体重-3kgです」
体重92kg。かなりワガママ体型な俺は毎月体重減を目標に掲げてる。健康プログラムの言われたとおりに飯を食ってりゃ痩せるんだろうが、毎日買い食いして帰るからあまり意味は無い。
「昨日の晩は脂質と糖質の量が少し多かったようです、バランスを整えるように頑張りましょう。」
日光を浴びて、伸びをして、洗面台いってヒゲ剃って、顔洗って、テーブルについてYouTube見ながら健康プログラムの指示通りでてきたメシを食って、玄関にかけてあるスケボーを持って家を出る。タワーマンションの49階から1階まで降りるとなると、通勤通学ラッシュに乗ると途中何度も停められることになり悲惨なので、いつも早めにエレベーターに乗る。実際、二時間寝坊しても間に合う時間にいつも乗ってる。
だから鉄道に乗る必要も無い。毎朝スケボーで4km先の学校まで行けば健康プログラムに口うるさく言われることも無い。(その代わりウィールの減りは激しいけどな)
そして大体登校途中に同じクラスのステファンと合流する。ステファンは大体セグウェイに乗ってる。何故か知らんがうちの学校の黒人連中はセグウェイに乗って登校するのがブームらしい。(あんな高いのわざわざ乗る必要あるかと思うが、コスパ考えたらスケボーの方が悪いからなんとも言えない)
そしてステファンも俺もイケてない組。ステファンはほかの黒人連中達といると居心地が悪いみたいで、最近はしょっちゅう俺と登校したがる。
「おいナルミ」
ステファンが馴れ馴れしく話しかけてくる
「おはよステファン。お前の言いたいことは分かるよ、その体型でスケボーに乗って板は割れないのかい?だろ」
「すげーななんでわかったんだよ」
「毎日聞かれりゃそりゃ分かるよ」
「なあナルミ、今日からジムに行こうぜ」
「そんな暇あったらゲームしてたいね」
「そんなんだから女子にモテないんだぞ」
「うるさいなお前もだろ。」
「見返してやろうぜあいつらを」
「見合わない努力はしたくないんだ」
「典型的なデブの発言」
「うるせーな」
ステファンとくっちゃべながら学校に向かえば大体いい感じの時間に学校につく。
Bクラスに向かう途中会いたくない奴に会った。「ザネリ」
流行りをおったブロンドのオールバック。その横には部活動隔てずに賑やかな男子連中。こいつはいつも、俺を見つけると馬鹿にしてくるので、どうしても気を張って注視してしまう。そして目が合ったら最後。
「デブがなんか見てる」
反応するかしないかくらいの声量でそう呟く
「え、ザネリなんか言った?」
柔道部のパギンスがニヤニヤしながらとぼけてザネリに言う
「お前じゃねーよwてかお前もさっさと痩せろよw」
あーあー、ウザイウザイ。俺のことなんか気にしなきゃいいのに。あっちもバカにしたいからわざと目合わせに来てるだろ。
「気にするなよナルミ」
そして、真面目なステファン。
俺のことをフォローしてくる真面目なステファンを少し見下す自分もいる。まだ、自分は、他の奴とは違うと思ってんのかな。その気になればイケてる組になれるって、そう思ってんのかな。
嫌気が指す。
あーあー、朝からむかっ腹がたつ。
何も変わらない朝。健康プログラムに起こされて、スケボーに乗って学校行って、馬鹿にされて。何も変わらない。
「おはよナルミ」
嫌なことに気を巡らせていたのを断ってくれたのはリョウだった
「おはよ、リョウ」
リョウとは幼馴染みで、趣味もまあまあ合う。数少ないスケボー仲間でもある。
なんでも気兼ねなく話せる親友。だけど。
「なあリョウ。ちょっとこっち来て」
ザネリの鬱陶しい声がリョウを呼ぶ
そう、俺やステファンみたいなイケてない組じゃなくて、リョウはイケてる組だ。ぶっちゃけ、ザネリみたいにねちっこくないし、容姿も、モデルしてるし。かなりイケてる。
そして、ザネリがリョウをわざわざ遠くから呼んだのは、きっと俺からリョウを離したかったんだろうな。
そう思う自分が負け組みたいで、また悔しい気分になった。
「キーンコーンカーンコーン」
始業のベル。担任の無愛想ハゲ。出席とって、そのあと授業。んで昼飯。
俺とステファン、あとマロイっていうメガネの前髪長いやつ。机固めていつも飯を食う。
ぶっちゃけ、マロイとはそんな話さないんだけど「いっしょに飯食っていい?」って学期初めに聞かれて、断る理由もなく一緒に食ってる。でも、まあ、この三人が飯食ってるのはいかにも"陰キャっぽい"よなあ。
あー、ウザイ、あのデブ女。
こっちみてニヤニヤしやがって。
お前、イケてる組だからチヤホヤされてるけど、ぶっちゃけ男子共通でおまえブサイクだって言われてるからな?おまえ小さい頃からの友達高校にいなかったら陰キャだからな?こっち側だからな?
また負け組っぽい思考回路。
「なー、ウエイトジム行こうぜ」
ステファンが馴れ馴れしく言う
「なんでだよ」
「変わるんだよ」
「変われねーよ」
「おまえ考えてみろよ?マッチョでイケてない組って見たことあるか?」
「ないけどさ」
「これからプール授業が始まって、俺たちの腹筋が割れてたら、おおってなるだろ」
「おまえ、それ大声で話したら意味ねぇだろ」
ザネリと取り巻きがこちらを見ていた。
それに気づき黙るステファン
そして、笑い出すザネリ。
あーあ、ウザイなぁ。
イケてない組はなるべく目立たないように、荒波立てずに学校で暮らすのがベターだ。
なにか目立ったことをすると、ザネリとかにネタにされて悔しい思いをするだけだ。
悔しい思いをしてモヤってしながら終わる学校。ステファンは何故か知らないけど帰りが俺より早く一緒にならない。だから帰りはいつも俺一人。上り坂が多いので帰り道はあまり気持ちくスケボーで滑れない。だから近くの下り坂がある人気のない公園の前に行く。
そして、そこに大体いるのは
「おいリョウ」
「遅いぞナルミ」
そう、学校終わり、ここで二人でスケボー乗ってくっちゃべるのが毎日の日課。
「お、デッキ変えたのか?」
「ああ、割れたからな」
「んwおまえ痩せろよ」
「帰りのマックが美味いんだよ」
「そりゃしゃあないな」
他愛のない話をして、夕日が沈むまで公園で駄べる。そして何気なくこんな話になった
「ナルミ、バイトとかしないのか?」
「しないかな」
「帰宅部だろ、バイトした方が遊ぶ金も増えるぞ?」
「いいよべつに、特に不自由してねーし」
「親の金で遊んでんのか、さすがボンボン」
「ボンボンって、いうほどでもねーよ」
「あんなタワマンに住んでてよく言うぜ」
そう、うちの親は少しだけ金持ち。
投資とかオブザーバーとか言うのをやっていて宇宙産業とかでは割と有名なのだそうだ。まあ、そのせいで多忙でほとんど家にいない。
「お前も親譲りで頭がいいんだから、帰宅部ならせめて勉強でもしとけよ」
「ああ、考えとく」
「じゃ、俺はバイトあるからそろそろ行くな」
「分かった」
バイトしてない、というのは嘘。
ほんとは、してる。
しかし、誰にも言えないバイトだ。
リョウと別れたら俺はバイト先まで歩いてく。
ここまでが、俺の何も変わらない毎日の日常だ。
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