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ありきた

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20話 わたしたちの長い夜②

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 脱いだパジャマを畳んで、ベッドの近くにあるサイドテーブルに置く。
 続いて下着も上下共に同じ場所へ重ねた直後に、『お互いに相手の服を脱がせ合えばよかったのでは?』という素敵な案を閃いてしまう。
 けど、わざわざ着直して再度脱衣するというのもおかしい。
 この名案は次の機会に活かすとしよう。
 それに――

「……っ」

 直前に自分がなにを考えていたのか、すでに思い出せない。
 つぐみさんに視線を向けた瞬間、惜し気もなく晒される美しい肢体に意識が完全に奪われた。
 電気を消さなくてよかったと、改めて痛感する。
 ほどよく引き締まったボディライン、きめ細やかな色白の珠肌。
 場所や状況が違うせいか、お風呂で見るのとはまた違った感動を覚える。

「つぐみさん、きれいです」

 すべてを語れば時間がいくらあっても足りないので、気持ちを一言に集約してつぶやく。

「あ、ありがとう……美夢ちゃんの方こそ、すっごくきれいだよっ」

 つぐみさんの方が何倍もきれいだと言い返したいところだけど、おそらく無限ループになってしまう。

「ありがとうございます。ちょっと失礼しますね」

 素直にお礼を言い、つぐみさんの後頭部にそっと手を添える。
 わずかばかりの動揺を見せるつぐみさんを、そのままベッドに押し倒す。
 枕に頭を埋めていることを確認してから、ゆっくり手を引き抜く。

「すみません。もう、我慢できそうにないです」

 わたしはつぐみさんに覆い被さり、徐々に体の位置を下げていく。
 一定のところまで近付くと、胸の先端同士が触れ合い、電流にも似た快感が走る。
 お腹の奥がキュンッと反応するのを感じながら、さらに体を落とす。
 胸だけではなくお腹や脚もピッタリと重なり、温もりと柔らかさが鮮明に伝わってくる。
 素肌を密着させる快感と幸福感は、わたしの想像を遥かに凌駕していた。
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