24 / 25
24話 つい頬が緩む
しおりを挟む
つぐみさんと出会ってからまだ一年も経っていないということを考えると、わたしの恋愛はまさに順風満帆であると断言できる。
つい先日だって、つぐみさんを家に招いて思う存分イチャイチャしたし、夜にはクリスマス以来久しぶりに甘く熱い最高のひと時を堪能した。
二度目とはいえリードできるほどの余裕は持てなかったけど、つぐみさんの初々しい反応がなんともかわいらしく、目を閉じれば声も姿も鮮明に思い浮かべられる。
「うぇへへ……じゅるり」
休み時間になり一足先に廊下でつぐみさんを待つ間に、自分だけが見ることを許された彼女の艶姿を脳内に描き出す。
その結果、とてつもない幸福感と高揚感を得られたものの、気持ち悪い笑いが漏れてしまった。
慌ててよだれを拭いつつ、現実に帰還する。
「お待たせ。今日は朝から暖かいねっ」
「つ、つぐみさんっ。そうですね、春が近い感じがします」
不意打ち気味な登場に少しばかり焦ってしまったけど、どうにか取り乱さずに済んだ。
「ところで美夢ちゃん。さっき嬉しそうな顔してたけど、なにかいいことあったの?」
み、見られてた……!
気持ち悪かったと言われなかったのが、不幸中の幸いだ。
とはいえ、どう答えるべきか。
――つぐみさんとのエッチを思い浮かべて、気付いたらニヤニヤしちゃってました。
ダメだ、とてもじゃないけど廊下で話していい内容じゃない。
嘘はつきたくないけど、正直に言うのもはばかられる。
「せ、先日のデート、たくさん話したり触れ合ったりできて楽しかったので、思い出しただけで頬が緩んでしまったんです」
よし、完璧だ。
紛れもない事実だけを述べつつも、隠すべきところはしっかりと隠せている。
「確かに、すっごく楽しかったよね。また近いうちに遊びたいな~」
「わたしはいつでも大歓迎ですよ。できることなら四六時中一緒に――あっ、でも、それだとつぐみさんにベタベタしすぎて、ウザいって思われちゃうかもしれませんね」
この前も部屋に招いた際に二人きりなのをいいことに密着し続け、おしゃべり中にさりげなく腕を組んだり、ことあるごとにスキンシップを図った。
「ウザいだなんて思わないよ。それどころか、嬉しすぎて騒いじゃうかも」
「その言葉、忘れないでくださいね? 普段は二人きりの時間をあまり取れませんから、デートの時は思う存分ベッタベタに甘えて、めちゃくちゃにしちゃいますよ」
勢い余って、最後にとんでもないことを口走ってしまった。
直接的な言葉を使っていないため、無垢なつぐみさんは「めちゃくちゃ?」と少し不思議そうにしている。
「よく分からないけど、美夢ちゃんにならたくさん甘えてほしいし、めちゃくちゃにもしてほしいっ」
屈託のない笑顔を浮かべるつぐみさんの純粋さに、心が浄化されるような感覚を味わった。
「その代わり、わたしも美夢ちゃんに甘えさせてもらうし、めちゃくちゃにもさせてもらうからね」
続け様に告げられた言葉は、わたしの劣情を煽るのに充分すぎる効果を示す。
つぐみさんが、わたしのことをめちゃくちゃにしてくれる。
ぎこちなさの残る手付きで慈しむように愛撫してくれる優しいつぐみさんが、少し乱暴なぐらいの力強さでわたしの胸をガシッと鷲掴みにして揉みしだきながら濃厚なキスを……っ!?
具体的なシチュエーションとハッキリとしたイメージが脳内に浮かぶまで、一秒もかからなかった。
「つぐみさん、ぜひお願いします。それと、わたしの方から少しばかり提案があるんですけど――」
わたしは神妙な面持ちで、先ほど瞬時に構築した妄想を事細かに語る。
案の定、つぐみさんは『めちゃくちゃにする』という言葉に秘められた意味をよく分かっていなかった。
提案として語り聞かされる妄想に照れて顔を真っ赤にする様子は実にかわいらしく、わたしはまたしてもニヤニヤとだらしのない笑みを浮かべてしまう。
つい先日だって、つぐみさんを家に招いて思う存分イチャイチャしたし、夜にはクリスマス以来久しぶりに甘く熱い最高のひと時を堪能した。
二度目とはいえリードできるほどの余裕は持てなかったけど、つぐみさんの初々しい反応がなんともかわいらしく、目を閉じれば声も姿も鮮明に思い浮かべられる。
「うぇへへ……じゅるり」
休み時間になり一足先に廊下でつぐみさんを待つ間に、自分だけが見ることを許された彼女の艶姿を脳内に描き出す。
その結果、とてつもない幸福感と高揚感を得られたものの、気持ち悪い笑いが漏れてしまった。
慌ててよだれを拭いつつ、現実に帰還する。
「お待たせ。今日は朝から暖かいねっ」
「つ、つぐみさんっ。そうですね、春が近い感じがします」
不意打ち気味な登場に少しばかり焦ってしまったけど、どうにか取り乱さずに済んだ。
「ところで美夢ちゃん。さっき嬉しそうな顔してたけど、なにかいいことあったの?」
み、見られてた……!
気持ち悪かったと言われなかったのが、不幸中の幸いだ。
とはいえ、どう答えるべきか。
――つぐみさんとのエッチを思い浮かべて、気付いたらニヤニヤしちゃってました。
ダメだ、とてもじゃないけど廊下で話していい内容じゃない。
嘘はつきたくないけど、正直に言うのもはばかられる。
「せ、先日のデート、たくさん話したり触れ合ったりできて楽しかったので、思い出しただけで頬が緩んでしまったんです」
よし、完璧だ。
紛れもない事実だけを述べつつも、隠すべきところはしっかりと隠せている。
「確かに、すっごく楽しかったよね。また近いうちに遊びたいな~」
「わたしはいつでも大歓迎ですよ。できることなら四六時中一緒に――あっ、でも、それだとつぐみさんにベタベタしすぎて、ウザいって思われちゃうかもしれませんね」
この前も部屋に招いた際に二人きりなのをいいことに密着し続け、おしゃべり中にさりげなく腕を組んだり、ことあるごとにスキンシップを図った。
「ウザいだなんて思わないよ。それどころか、嬉しすぎて騒いじゃうかも」
「その言葉、忘れないでくださいね? 普段は二人きりの時間をあまり取れませんから、デートの時は思う存分ベッタベタに甘えて、めちゃくちゃにしちゃいますよ」
勢い余って、最後にとんでもないことを口走ってしまった。
直接的な言葉を使っていないため、無垢なつぐみさんは「めちゃくちゃ?」と少し不思議そうにしている。
「よく分からないけど、美夢ちゃんにならたくさん甘えてほしいし、めちゃくちゃにもしてほしいっ」
屈託のない笑顔を浮かべるつぐみさんの純粋さに、心が浄化されるような感覚を味わった。
「その代わり、わたしも美夢ちゃんに甘えさせてもらうし、めちゃくちゃにもさせてもらうからね」
続け様に告げられた言葉は、わたしの劣情を煽るのに充分すぎる効果を示す。
つぐみさんが、わたしのことをめちゃくちゃにしてくれる。
ぎこちなさの残る手付きで慈しむように愛撫してくれる優しいつぐみさんが、少し乱暴なぐらいの力強さでわたしの胸をガシッと鷲掴みにして揉みしだきながら濃厚なキスを……っ!?
具体的なシチュエーションとハッキリとしたイメージが脳内に浮かぶまで、一秒もかからなかった。
「つぐみさん、ぜひお願いします。それと、わたしの方から少しばかり提案があるんですけど――」
わたしは神妙な面持ちで、先ほど瞬時に構築した妄想を事細かに語る。
案の定、つぐみさんは『めちゃくちゃにする』という言葉に秘められた意味をよく分かっていなかった。
提案として語り聞かされる妄想に照れて顔を真っ赤にする様子は実にかわいらしく、わたしはまたしてもニヤニヤとだらしのない笑みを浮かべてしまう。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
ゆりいろリレーション
楠富 つかさ
青春
中学の女子剣道部で部長を務める三崎七瀬は男子よりも強く勇ましい少女。ある日、同じクラスの美少女、早乙女卯月から呼び出しを受ける。
てっきり彼女にしつこく迫る男子を懲らしめて欲しいと思っていた七瀬だったが、卯月から恋人のフリをしてほしいと頼まれる。悩んだ末にその頼みを受け入れる七瀬だが、次第に卯月への思い入れが強まり……。
二人の少女のフリだけどフリじゃない恋人生活が始まります!
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる