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アナの場合。【8】★
【レイモンド視点】
……この結婚にたどり着くまでは、長い、本当に長い道のりだった。式も滞りなく終わり、集まった国民にはシカの串焼きやシチュー、お菓子などを山ほど振る舞い、来賓を招待したパーティーでは、いつものようにえうえう泣いているお義母上をお義父上がハンカチで涙を拭い、コソコソと鼻をかませていた。カイルとマデリーンは子供が小さいので今回は残念ながら行けないが落ち着いたら訪問してくれるとのことだった。
そして、花嫁の桁違いの美しさもさることながら、クロエやブレナンまで揃うと、流石にフォアローゼズと呼ばれただけはある華やかな空気が辺りに漂い、若い参加者連中が顔を赤らめて何とかお近づきになろうと企んでいた。もうクロエは人妻だが。ああ、ブレナンは今のところフリーだな。仕事に夢中でお高く止まった女性の付き合いとか面倒くさいと言っていたので、いい返事が貰えるか不明だが。まあお義母上すら未だに美貌の陰りもなく、毎年のように「まだあそこは別れないのか」「いつでもプロポーズ出来るのだが」「うちは面倒な親類も居ないし、子供も独立したのでお勧めなんだが」などと言っている貴族連中が大勢いるのだが、義両親の仲の良さを見ていると、きっと一生そんな日は来ないと思う。
パーティーもお開きになり、寝室で風呂に行ったアナの戻りを待ちながら、昔のことをつらつらと思い出していた。
アナは本人は全く理解していないだろうが、シャインベック家の子供たちの中で、彼女は一番精神的に幼い。特に恋愛に関しては『何それ美味しいの?』だったに違いないと確信している。一緒に遊ぶ時も、どの男に対しても媚びを売ることなく、最初はあわよくば……と狙っていたに違いない遊び仲間も、結局は一緒に洞窟探検だの森でドングリ拾い競争だの、果ては模擬戦闘でボコボコにされたりして、友達のままで終わっていた。まあ私が誰にも渡さない宣言をしていたのもあるが。
そのための苦労もあった。アナは爬虫類や昆虫が好きで、しょっちゅう近くの森へ探索にいっては観察をする日課があった。私は足のない生き物と六本以上ある生き物は大の苦手である。だが、ここで苦手だということがバレてしまえば、彼女は嫌がることを強いることは絶対にしないので、一緒に遊びに誘われることはなくなってしまう。そこで騎士団の人間にミミズやら害のないヘビ、毛虫など一通り集めさせては、それにまずは五秒ずつ触れるという苦行を課した。最初は触れることすら耐え難いものであったが、人間気合いで何とか出来るものである。最終的には好きではないが触るのは問題ない程度まで進化出来た。
婚約についても、先々周囲の国からの圧力がかかって好きな相手がいても断れないことがあると困るし、アナも沢山申し込みが後を絶たない状態だから、婚約しておけば二人とも面倒がなくなる、お互いに大人になって別に好きな相手が出来たら解消しよう、とそそのかして婚約までこぎ着けたのだ。勿論大嘘である。まあそんな状況ではあるので、成長してくると、本当に結婚することになると王族なんて気疲れするし、既にカイル兄様やクロエまで王族と婚約しているので母様が王族ホイホイと言って嘆いている。私まで結婚したら可哀そうだから、そろそろ婚約破棄してくれないかと口に出すようになった。まさか好きな相手でも出来たのかと思ったが、そういうのは全くないらしい。その時に私はアナが好きだし、好きな相手が出来なければこのまま結婚するのがお互いに気楽でいいだろう? とまたそそのかし継続させた。
後日、私が嫌いなのかと恐る恐る尋ねると勿論そんなことはないという。ただ自分はレディーではないし、この先王妃になるとか言われてもナスターシャ妃殿下のようになれる自信はない、と。別に母のようになって欲しいとは思わないし、アナはそのままでいい、マナーなど不安があればいつでもサポートする、私はアナが本当に好きだから、と結構攻めたセリフも使っていたのだが、彼女にとっては友人として好きという意味に捉えていたようだ。考えてみれば騙すようにして婚約に持ち込んだし、とにかく継続するためお互いの利点、というようなことも言っていたから、そう思われても仕方がない。それでもう逃げられない状態にまで追い込んだ自分はかなり頑張ったと思う。
だがシカ狩りの出来事のお陰で結婚式直前に色々と話し合えて、アナが私のことを友人以上に思っていることは判明したし、変な犠牲精神も取り払うことに成功した。最高の気分である。ただ一つ心配なのは、恋愛事に疎いせいで、アナは男女の夜の生活について余り理解してないように思われることだ。私だって経験はないものの、友人同士での情報入手やら色々と勉強はしている。
「ふう、気持ち良かったわー。ドレスとハイヒールで一日中活動するの疲れるわね」
考え込んでいるうちに扉から入ってきたアナに気づかなかった。ガウンがぶかぶかで可愛いことこの上ない。
「お帰りアナ」
「今日からこの王宮そばの屋敷が我が家になるのねー」
「そうだな」
感慨深げに呟くと、ベッドの端に正座して私にぺこんと頭を下げた。
「ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
「よし、挨拶も済んだし、レイモンドも疲れたでしょ? そろそろ寝ましょうよ。一緒のベッドで寝るなんて恥ずかしいけど、これも慣れるわよね」
ガウンを脱いでネグリジェになると、もぞもぞと毛布をめくって潜り込むと、片側をポンポン、と叩いた。
いや、眠るというか夜はこれからなんだが。
「アナ……えーと、今夜は初夜だ」
「初めての夜ってことでしょ。やあねえ知ってるわよそれぐらい。一緒に寝たら子供が出来るんでしょう? うちみたいに沢山出来たらいいわね。子供は大好きだし」
「……一緒に眠るだけじゃ難しいと思う」
「え?」
私は説明をした。やはりだ。クロエがアナは恋バナになるといつもするすると消えていったとか言っていたからまさかとは思っていたが。子供か。
「……まさかそんなことをするの? 本当に?」
「子供が生まれるのはここから出るんだよ。女体の神秘だよね」
私はさらりとアナの股間を撫でた。
「それでね、子供の頭ってそれなりに大きいだろう? 中に子種も注がないといけないんだけど、この先子供が出てくる時に余り痛くないように鍛錬しないとならないんだ。もちろん時間はかかるし何回もする必要がある。だがそれも夫が必ずやらないとならない仕事なんだよ」
我ながら色気のないもんだと思いつつ、アナの好きな言葉を混ぜつついつものように丸め込む。
「そ、そうだったの。でも、妻はその鍛錬をしないと大変なのね?」
「そうだねえ、子供を産む時にものすごく痛いかも知れない。世の中の夫婦はそうやって頑張っているんだよ」
「わ、分かったわ。頑張る」
「私も頑張るよ」
するり、とネグリジェの紐をほどき、露わになった小ぶりな乳首に吸い付いた。もう片方はゆっくりと揉みしだく。
「ひっ、レイモンド、あのっ、胸を舐める必要はあるの?」
「勿論だよ、気持ちよくなると、下が潤んで私の子種を入れやすくなる」
「な、何だか変な感じなのよ」
「痛いか?」
「痛く、はないんだけど、むずむずする感じ」
「うん、それも鍛錬だから」
話しかけながら下も脱がしていく。さり気なくパンティーを下ろしつつ更に花芯を撫でていく。自分の股間も痛いほど勃ち上がっているのが分かる。
「ほら、少しヌルヌルするだろう? ここが子種を入れるところと子供が出てくるところだよ」
「と、とても子供が出るほどの大きさじゃない、わっ」
「気持ちいい? 最初はやっぱり少しは痛いみたいだから、なるべく気持ちよくなってここが濡れていた方がいいんだよ。夫として私も精一杯頑張るから」
「あっ、私も頑張る、わ……鍛錬なら得意、なの、知って、るでしょ?」
身もだえするアナが可愛すぎるんだが、どうしたらいいのだろう。
「ほら、指を入れて少し広げてみたよ。大丈夫? もっと大きいのがこれから入るからよく解しておかないと」
「だ、だいじょぶ」
ぐにゅぐにゅと中をいじりながら様子を伺う。ふっ、ふっ、と短く息を吐くアナも死ぬほど可愛い。でもそろそろ自分の我慢も限界である。ここまでの長年の道のりの集大成だ。
「ごめんアナ、そろそろ挿れさせてくれ」
そっと自分のムスコをあてがうと、ぐいっと突き入れた。気が遠くなるほど気持ちがいい。
「いっ、たぁいっ」
「っ、すまないアナ、でも子種を入れるには中の子宮に沢山注がないといけないんだ。それに私のモノなんて子供に比べたら細いから」
ゆっくり抜き差ししながら涙を滲ませるアナの目元を拭う。
「大丈夫、はじめは痛いそうだけど、何回もしていたらいずれ気持ちよくなるらしいよ。私も、アナとの子供が沢山欲しいから、頑張るよ」
目を潤ませながらも、アナが頷いた。
「っはっっ」
しかしリードしていた私も何しろ初めてなので、早々に吐精して息を荒げる。
「……レイモンドも、痛い?」
下からアナが汗を流している顔を撫でながら聞いてくる。勿論気持ちいいに決まっているが、ここで痛いのは自分だけとなるとご機嫌斜めになるのは分かっている。
「うん、少しね。でも、私も何度かしていたら気持ちよくなるみたいだから」
「そう……子供を作るのは、大変なのね……私、全然知らなかったわ……」
「愛の結晶だからね。──アナ、愛してるよ」
「わ、私も愛してるわ」
「……お互いに愛を確かめ合ったところで、次、頑張ろうか」
「え? ま、待って、まだやるの?」
「……まさかとは思うがアナ、一度や二度子種を注いだぐらいで簡単に子供が出来るとでも思っているのかい? 毎日のように注いでもなかなか子供が出来ない夫婦もいるんだよ? こういうことは人一倍努力しないと」
「そ、そうよね、鍛錬は毎日の努力だものね……んあっ」
夜明けまでの『鍛錬』の甲斐あって、少し気持ちよくなるところまで進んだアナだが、私の長年溜め込んだアナへの愛情と献身は、これからも永遠に続く。
私は、アナへの努力と忍耐力だけには自信があるのだ。
……この結婚にたどり着くまでは、長い、本当に長い道のりだった。式も滞りなく終わり、集まった国民にはシカの串焼きやシチュー、お菓子などを山ほど振る舞い、来賓を招待したパーティーでは、いつものようにえうえう泣いているお義母上をお義父上がハンカチで涙を拭い、コソコソと鼻をかませていた。カイルとマデリーンは子供が小さいので今回は残念ながら行けないが落ち着いたら訪問してくれるとのことだった。
そして、花嫁の桁違いの美しさもさることながら、クロエやブレナンまで揃うと、流石にフォアローゼズと呼ばれただけはある華やかな空気が辺りに漂い、若い参加者連中が顔を赤らめて何とかお近づきになろうと企んでいた。もうクロエは人妻だが。ああ、ブレナンは今のところフリーだな。仕事に夢中でお高く止まった女性の付き合いとか面倒くさいと言っていたので、いい返事が貰えるか不明だが。まあお義母上すら未だに美貌の陰りもなく、毎年のように「まだあそこは別れないのか」「いつでもプロポーズ出来るのだが」「うちは面倒な親類も居ないし、子供も独立したのでお勧めなんだが」などと言っている貴族連中が大勢いるのだが、義両親の仲の良さを見ていると、きっと一生そんな日は来ないと思う。
パーティーもお開きになり、寝室で風呂に行ったアナの戻りを待ちながら、昔のことをつらつらと思い出していた。
アナは本人は全く理解していないだろうが、シャインベック家の子供たちの中で、彼女は一番精神的に幼い。特に恋愛に関しては『何それ美味しいの?』だったに違いないと確信している。一緒に遊ぶ時も、どの男に対しても媚びを売ることなく、最初はあわよくば……と狙っていたに違いない遊び仲間も、結局は一緒に洞窟探検だの森でドングリ拾い競争だの、果ては模擬戦闘でボコボコにされたりして、友達のままで終わっていた。まあ私が誰にも渡さない宣言をしていたのもあるが。
そのための苦労もあった。アナは爬虫類や昆虫が好きで、しょっちゅう近くの森へ探索にいっては観察をする日課があった。私は足のない生き物と六本以上ある生き物は大の苦手である。だが、ここで苦手だということがバレてしまえば、彼女は嫌がることを強いることは絶対にしないので、一緒に遊びに誘われることはなくなってしまう。そこで騎士団の人間にミミズやら害のないヘビ、毛虫など一通り集めさせては、それにまずは五秒ずつ触れるという苦行を課した。最初は触れることすら耐え難いものであったが、人間気合いで何とか出来るものである。最終的には好きではないが触るのは問題ない程度まで進化出来た。
婚約についても、先々周囲の国からの圧力がかかって好きな相手がいても断れないことがあると困るし、アナも沢山申し込みが後を絶たない状態だから、婚約しておけば二人とも面倒がなくなる、お互いに大人になって別に好きな相手が出来たら解消しよう、とそそのかして婚約までこぎ着けたのだ。勿論大嘘である。まあそんな状況ではあるので、成長してくると、本当に結婚することになると王族なんて気疲れするし、既にカイル兄様やクロエまで王族と婚約しているので母様が王族ホイホイと言って嘆いている。私まで結婚したら可哀そうだから、そろそろ婚約破棄してくれないかと口に出すようになった。まさか好きな相手でも出来たのかと思ったが、そういうのは全くないらしい。その時に私はアナが好きだし、好きな相手が出来なければこのまま結婚するのがお互いに気楽でいいだろう? とまたそそのかし継続させた。
後日、私が嫌いなのかと恐る恐る尋ねると勿論そんなことはないという。ただ自分はレディーではないし、この先王妃になるとか言われてもナスターシャ妃殿下のようになれる自信はない、と。別に母のようになって欲しいとは思わないし、アナはそのままでいい、マナーなど不安があればいつでもサポートする、私はアナが本当に好きだから、と結構攻めたセリフも使っていたのだが、彼女にとっては友人として好きという意味に捉えていたようだ。考えてみれば騙すようにして婚約に持ち込んだし、とにかく継続するためお互いの利点、というようなことも言っていたから、そう思われても仕方がない。それでもう逃げられない状態にまで追い込んだ自分はかなり頑張ったと思う。
だがシカ狩りの出来事のお陰で結婚式直前に色々と話し合えて、アナが私のことを友人以上に思っていることは判明したし、変な犠牲精神も取り払うことに成功した。最高の気分である。ただ一つ心配なのは、恋愛事に疎いせいで、アナは男女の夜の生活について余り理解してないように思われることだ。私だって経験はないものの、友人同士での情報入手やら色々と勉強はしている。
「ふう、気持ち良かったわー。ドレスとハイヒールで一日中活動するの疲れるわね」
考え込んでいるうちに扉から入ってきたアナに気づかなかった。ガウンがぶかぶかで可愛いことこの上ない。
「お帰りアナ」
「今日からこの王宮そばの屋敷が我が家になるのねー」
「そうだな」
感慨深げに呟くと、ベッドの端に正座して私にぺこんと頭を下げた。
「ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
「よし、挨拶も済んだし、レイモンドも疲れたでしょ? そろそろ寝ましょうよ。一緒のベッドで寝るなんて恥ずかしいけど、これも慣れるわよね」
ガウンを脱いでネグリジェになると、もぞもぞと毛布をめくって潜り込むと、片側をポンポン、と叩いた。
いや、眠るというか夜はこれからなんだが。
「アナ……えーと、今夜は初夜だ」
「初めての夜ってことでしょ。やあねえ知ってるわよそれぐらい。一緒に寝たら子供が出来るんでしょう? うちみたいに沢山出来たらいいわね。子供は大好きだし」
「……一緒に眠るだけじゃ難しいと思う」
「え?」
私は説明をした。やはりだ。クロエがアナは恋バナになるといつもするすると消えていったとか言っていたからまさかとは思っていたが。子供か。
「……まさかそんなことをするの? 本当に?」
「子供が生まれるのはここから出るんだよ。女体の神秘だよね」
私はさらりとアナの股間を撫でた。
「それでね、子供の頭ってそれなりに大きいだろう? 中に子種も注がないといけないんだけど、この先子供が出てくる時に余り痛くないように鍛錬しないとならないんだ。もちろん時間はかかるし何回もする必要がある。だがそれも夫が必ずやらないとならない仕事なんだよ」
我ながら色気のないもんだと思いつつ、アナの好きな言葉を混ぜつついつものように丸め込む。
「そ、そうだったの。でも、妻はその鍛錬をしないと大変なのね?」
「そうだねえ、子供を産む時にものすごく痛いかも知れない。世の中の夫婦はそうやって頑張っているんだよ」
「わ、分かったわ。頑張る」
「私も頑張るよ」
するり、とネグリジェの紐をほどき、露わになった小ぶりな乳首に吸い付いた。もう片方はゆっくりと揉みしだく。
「ひっ、レイモンド、あのっ、胸を舐める必要はあるの?」
「勿論だよ、気持ちよくなると、下が潤んで私の子種を入れやすくなる」
「な、何だか変な感じなのよ」
「痛いか?」
「痛く、はないんだけど、むずむずする感じ」
「うん、それも鍛錬だから」
話しかけながら下も脱がしていく。さり気なくパンティーを下ろしつつ更に花芯を撫でていく。自分の股間も痛いほど勃ち上がっているのが分かる。
「ほら、少しヌルヌルするだろう? ここが子種を入れるところと子供が出てくるところだよ」
「と、とても子供が出るほどの大きさじゃない、わっ」
「気持ちいい? 最初はやっぱり少しは痛いみたいだから、なるべく気持ちよくなってここが濡れていた方がいいんだよ。夫として私も精一杯頑張るから」
「あっ、私も頑張る、わ……鍛錬なら得意、なの、知って、るでしょ?」
身もだえするアナが可愛すぎるんだが、どうしたらいいのだろう。
「ほら、指を入れて少し広げてみたよ。大丈夫? もっと大きいのがこれから入るからよく解しておかないと」
「だ、だいじょぶ」
ぐにゅぐにゅと中をいじりながら様子を伺う。ふっ、ふっ、と短く息を吐くアナも死ぬほど可愛い。でもそろそろ自分の我慢も限界である。ここまでの長年の道のりの集大成だ。
「ごめんアナ、そろそろ挿れさせてくれ」
そっと自分のムスコをあてがうと、ぐいっと突き入れた。気が遠くなるほど気持ちがいい。
「いっ、たぁいっ」
「っ、すまないアナ、でも子種を入れるには中の子宮に沢山注がないといけないんだ。それに私のモノなんて子供に比べたら細いから」
ゆっくり抜き差ししながら涙を滲ませるアナの目元を拭う。
「大丈夫、はじめは痛いそうだけど、何回もしていたらいずれ気持ちよくなるらしいよ。私も、アナとの子供が沢山欲しいから、頑張るよ」
目を潤ませながらも、アナが頷いた。
「っはっっ」
しかしリードしていた私も何しろ初めてなので、早々に吐精して息を荒げる。
「……レイモンドも、痛い?」
下からアナが汗を流している顔を撫でながら聞いてくる。勿論気持ちいいに決まっているが、ここで痛いのは自分だけとなるとご機嫌斜めになるのは分かっている。
「うん、少しね。でも、私も何度かしていたら気持ちよくなるみたいだから」
「そう……子供を作るのは、大変なのね……私、全然知らなかったわ……」
「愛の結晶だからね。──アナ、愛してるよ」
「わ、私も愛してるわ」
「……お互いに愛を確かめ合ったところで、次、頑張ろうか」
「え? ま、待って、まだやるの?」
「……まさかとは思うがアナ、一度や二度子種を注いだぐらいで簡単に子供が出来るとでも思っているのかい? 毎日のように注いでもなかなか子供が出来ない夫婦もいるんだよ? こういうことは人一倍努力しないと」
「そ、そうよね、鍛錬は毎日の努力だものね……んあっ」
夜明けまでの『鍛錬』の甲斐あって、少し気持ちよくなるところまで進んだアナだが、私の長年溜め込んだアナへの愛情と献身は、これからも永遠に続く。
私は、アナへの努力と忍耐力だけには自信があるのだ。
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