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しおりを挟む「ただいま…透、大丈夫か?」
透の発情期3日目、つまりはピークの始まりだ。
湧を一時保育へと送り届け、寝室のドアを開けるとクラっとするような濃い香りが俺を襲う。
弱めの薬を今日は飲んだらしいがそれでもこのフェロモンなのだから参ってしまう。
「潤也さん、はやく」
布団にくるまっている彼に誘われるがままベッドへふらっと腰を下ろす。
「寒いのか?」
「違います…ほら、着ました」
ぱっと布団を体から離した透は例のチャイナドレスを身にまとっていた。
そういうコスプレ用のだからか、なかなか際どい。
「見てくたさい、下着も…潤也さんは赤が好きなんですか?」
ぴら、とただでさえ短い裾をめくってTバックの赤いレースの下着を見せてくる。
面積の小さい布はじんわり濡れていて、彼の愛液が溢れているのが分かる。
…目に毒だ。
「…似合ってますか…?」
じ、と詰め寄ってきた彼に押し倒され、腹の上に跨がれる感じになる。
この光景は…天国と言うべきか。積極的な透も良い…最高だ。
ズボンが苦しい。
「似合ってる…最高に可愛い…」
「ふふ…嬉しいです、さすが潤也さんが選んだやつですね」
覆いかぶさってきた彼と唇を重ねる。
当初から深く、お互いを求め合うように舌を絡めつつ彼の口内を弄んだ。
「ッ、ふ……ッ…ん」
度々漏れる彼の声が可愛らしい。
ベッドに置かれていたダンボール。
自分が選んだローターやバイヴなどいろいろあるはずだ。使ってみようと手を伸ばすとすかさず彼に手を止められる。
「ダメです、僕が潤也さんに使うんです」
着ていたスウェットとズボンを下ろされ、あっという間にパンツだけにされてしまう。
まさかとは思うが…尻…いや、そんなわけは。
「じゃーん」
とろん、としたいつもより色気漂う雰囲気でダンボールから彼が取り出したのはなんと透明オナホ…。
…透明オナホール?!
大きなポップ体で「スケスケ♡」なんて書かれている。
「失礼しまぁす」
69のような体制で彼が俺のパンツを脱がせ、既にやる気満々な俺自身を緩く扱く。
…この光景もなかなか…絶景かな。
と思っていた矢先に彼が体を起こしてオナホの入り口を俺の先端にくちくちと擦り付ける。
「…ッ…透…?」
焦らすようにゆっくり、ぐぷぷ…とローションと空気の交わる音が生々しい。
…ぎゅっと締め付けられる感覚が気持ちいい。
「気持ちいいですか?」
彼が俺の下腹に座っている。Tバックから滲むぬるぬるとした愛液が直に当たって興奮をさらに煽る。
それにしても…自分で動かしている訳では無いが、実質自慰を見られるのはなかなか恥ずかしい。
「っやばい…透…」
「いいですよ、いっぱい出してください」
透も興奮しているのだろうか、ゆらゆらと腰が揺れて内腿を擦り合わせている。
「ッく…ぅあ…っ、ぁ」
込み上げてきた大きな射精感と共にびくりと腰が上がり、オナホの中に達してしまった。
落ち着いたところを透がオナホを外し、中に溜まっていた精子とローションの混合液をどろりと手のひらに出す。
「次は…僕のばん…ッ」
Tバックをずらし、精子の混じった混合液を絡ませた指を後孔に入れ込み動かし始める。
わざと見せるような姿勢に釘付けになってしまう。
…俺もやりたい…。
焦れったい…、
俺自身の主張が痛いほとだ。
「透…そろそろ…我慢が」
「ダメです、まだまって…くださ…っい」
はぁ、と気持ちよさそうに蕩けた顔で指を動かす彼。
…我慢が難しい。
気を紛らわせる為にゴムをつけながらも目は透へ集中してしまう
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