190 / 219
50
.
しおりを挟む「日焼け止め塗った?」
「うん!」
「塗ったー」
「塗りました…」
「じゃあ行ってといで」
次の日、お楽しみの海水浴へやってきた。
湧に日焼け止めを塗って子供用のライフジャケットを着せながら咲夜と蓮君を送り出す透を思わずじっと見つめる。
彼にラッシュガードを着てもらって本当に良かった。
独占欲というか、まあそうなんだろうけれど…彼の体を大勢の前に晒すのはどうももやもやする。
それを昨晩伝えると「日焼けが気になるので元々ラッシュガードを着るつもりでした」と言われてほっとした。
もし渋られたらキスマークでも付けて着ざるをえなくしようとしていた自分に少し引く。
「うみ!」
「潤也さん、交代で行きましょう。…先連れてってくれませんか?」
「あぁ、わかった。気をつけろよ?」
「大丈夫ですよ、テントの中にいますから」
心配だが仕方がない。
湧としっかり手を繋いで浅めのところから少しづつ慣らしていく。
「大丈夫か?」
「だいじょうぶ!もっとぷかぷか!」
「ゆっくりな」
ぷかぷかしたいと強請る湧を連れて、ちょうど湧の足がつかないところくらいまで行ってみると案外怖がらず少しづつ深い所へ行く。
「パパぁ」
キャッキャと笑いながらぱしゃぱしゃと水をかけてきた湧に「いたずらっ子め!」と目に入らないように軽くかけ返す。
「しょっぱいぃ」
「っはは、海だからな。海はしょっぱいんだぞ」
「なんで?」
「なんでだろうな。…後で調べてみるか」
地球ができた時の話はさすがにはやすぎるだろう。
一緒に調べて見るのもいいかもしれない。
「おじさん!湧!」
「にいちゃ!れんくん!」
しばらくすると浮き輪を装着した蓮君とその浮き輪を紐で引っ張る咲夜がやってきた。
蓮の心地よさそうなこと。
「どこまで泳いでったんだ?」
「あっちのギリギリまで!さすがに蓮引っ張りながらきつかった」
「咲夜タクシー良かったよ」
「バタ足とかしてくれ」
仲がいいな。
2人を見ていると少し羨ましくなる。何度も言うようだが、透と学生時代を過ごしたかった…。
コスプレしてヤリたいとか言ったら怒るだろうか。
なんて煩悩を浮かべつつ水分補給のためにみんなで一旦戻ろうと言うことになった。
2
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ/Ⅱ
MITARASI_
BL
I
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
Ⅱ
高校を卒業し、同じ大学へ進学した陸と颯馬。
別々の学部に進みながらも支え合い、やがて同棲を始めた二人は、通学の疲れや家事の分担といった小さな現実に向き合いながら、少しずつ【これから】を形にしていく。
未来の旅行を計画し、バイトを始め、日常を重ねていく日々。
恋人として選び合った関係は、穏やかに、けれど確かに深まっていく。
そんな中、陸の前に思いがけない再会をする。
過去と現在が交差するその瞬間が、二人の日常に小さな影を落としていく。
不安も、すれ違いも、言葉にできない想いも抱えながら。
それでも陸と颯馬は、互いの手を離さずに進もうとする。
高校編のその先を描く大学生活編。
選び続けることの意味を問いかける、二人の新たな物語。
続編執筆中
【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話
降魔 鬼灯
BL
ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。
両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。
しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。
コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる