無課金がポリシーです〜パーティーに入れて貰えないのでメンバーを作りました〜

元帥老師

文字の大きさ
2 / 11

2話 パーティに入れません

しおりを挟む

 アルマはなんとか課金者の群れの中で一生懸命に湧き出るモンスター達を倒していた。
 ちょっとでも油断すれば課金者が狼の如くやってきてモンスターを吹き飛ばしてしまう。
 途中にアルマは爆笑しながらモンスターを倒してレベルが10まで上昇した。
 そこから全然上がらなくなったのはMMOゆえに厳しい現実のようなものであった。

 初期にやってきた神殿を抜け出ると、近くに大きな街があった。
 1000人くらいは収容できる大きさであった。
 建物は中世ヨーロッパをイメージしたようで、レンガ細工が多かった。


 真ん中に大きな塔があり、そこにホログラムのような画像があった。
 それをようく観察すると。


【ルルン街へようこそ】と表記されている。

 
 初期ポイントにNPCがおりその人物に話を聞いた所、レベル10くらいでルルン街へいくことを勧められた。
 もちろん猛者達である課金者は即座にルルン街へ向かっていくわけだ。

 
 その事もありレベル10でルルン街へやってきた。

 
 今日の朝6時からゲームスタートされている為、大勢のプレイヤーがいた。
 数えることなど不可能だというくらいだ。
 露天がいっぱい開かれており、屋台のようなものに品々を並べている。
 それを購入すると自動的にプレイヤーの懐にお金が入るようだ。
 逆に買い取り専門の露天屋台があり、それはものを屋台に置くと表記されたお金を貰えるという仕組みらしい。


 さらにトレード露天というものがあり、これは屋台に置いてあるものと、表記されているアイテムを交換する事が出来る。
 鍛冶屋と雑貨屋はNPCの人々がいるが建物自体を借り経営しているプレイヤーもいる。
 アルマはとりあえず、お金もほとんどないのでパーティーを組んで、レベリングをしようとした。

 
【冒険者の酒場】では大勢のプレイヤー達が集まり、情報交換したり、パーティメンバーを募ったりする。
 
 
 その中にアルマの姿があった。
 アルマは周りに色々と話しかけるも、無視、または拒絶された。
 アルマはなぜ自分だけパーティに入れてもらえないのか、1人のプレイヤーに尋ねたのだ。


「そもそもお前初期装備じゃ無理だろ、最低限でも課金しろよな」


 つまりアルマは課金装備じゃないから、そして初期装備だからパーティに入れて貰えなかったのだ。
 結局は足手まといと思われていたのだろう。

 
 アルマは歯軋りをしながら、冒険者の酒場から出ていた。
 アルマの心の中には悔しさしかなかった。
 冒険者の酒場にいる人々はアルマだけが初期装備である事に気づき、ゲラゲラと笑っていた。

 
 アルマは悔しさを燃料にして爆発させてやると決意した。
 その日からソロ狩りを始めた。
 そして自分の職業がソロ狩りに向いていないことを痛感したのだ。


=====1週間後=====

 昼夜逆転した生活リズムを治すのはとても大変な事だ。
 ウェイバリアンオンラインゲームにハマってるが、0時には寝るようにしている。
 畑仕事もだいぶ慣れてきた。
 人間関係はいまだに慣れない。よくわからない人もいるからだ。
 職員さんとの関係は良好と言えるだろう。

 
 問題はウェイバリアンオンラインゲームであった。  
 現在レベルは15になったばかり、課金組は既にレベル40に到達している。

 
 アルマは絶望を感じ始めるが、自分のペースで行こうと思っている。
 しかし周りがそうはさせなかった。
 強くなっていくプレイヤーがいるということは、色々な事が起きるという事だ。


 ある日レベル15レベル帯の狩場でひたすらモンスターを長剣で切り倒していった。
 もちろん盾を装備することも忘れず。

 
 スキルを発動させると頭の中に型がイメージされ、その通りに動かす事が出来るとされる。
 

「おい、お前はお花畑のものだな」
「え、いえ、ちょ」

 
 こっちに反論さえさせずに、1人の高レベルプレイヤーは課金装備を使ってアルマを一撃必殺でぶち殺した。
 体が崩壊していく中、痛みがない事が幸せな事だと痛感していた。


 復活場所はルルンの街の所だ。
 しかも今更ながらに気づいたのだが、ルルンの街は結構高い山の所にあり、周りが崖となっている。
 そこから脱出する為には無課金には厳しい、超高額なテレポートを使うしか方法がない。
 その他だと、今のアルマには出来ない事で会った。


 神殿から出ると、アルマはため息をついた。
 そうして狩場に向かっていると。

「おい、花畑だな」
「ちょ、人の話をきえええええ」


 またもや体が崩壊していき、ルルンの街からスタートする訳であった。


「なぜだ。俺の頭がお花畑だからかあああ、断じて違うぞおおお」

 
 次に狩場に行くと、突然イベントが発生した。


【緊急イベントです:隕石が落ちてきます】


「それイベントじゃなくて災害だよおおお」

 
 真上から巨大な隕石が落下してくる。
 しかも真っ直ぐにこちらに向かってくる。

「ちょ、えええええええ」

 必死になってアルマは走り出した。
 ようやく確保できた狩場より、イベントに巻き込まれて死ぬのだけは嫌だった。

「嘘おおおおおお」


 その日、隕石は大気圏により小さくなり、野球ボールの隕石が1人の青年に直撃した事は伝説とならなかった。

 
 神殿で復活した時にアルマは体を投げ出しており、硬い石床の地面に寝そべっている。


「隕石食らったけど何かなるのかあああああ」

 
 それ以前に隕石イベント必要ないだろうし、完全なるアルマへの悪意を感じられた。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

現聖女ですが、王太子妃様が聖女になりたいというので、故郷に戻って結婚しようと思います。

和泉鷹央
恋愛
 聖女は十年しか生きられない。  この悲しい運命を変えるため、ライラは聖女になるときに精霊王と二つの契約をした。  それは期間満了後に始まる約束だったけど――  一つ……一度、死んだあと蘇生し、王太子の側室として本来の寿命で死ぬまで尽くすこと。  二つ……王太子が国王となったとき、国民が苦しむ政治をしないように側で支えること。  ライラはこの契約を承諾する。  十年後。  あと半月でライラの寿命が尽きるという頃、王太子妃ハンナが聖女になりたいと言い出した。  そして、王太子は聖女が農民出身で王族に相応しくないから、婚約破棄をすると言う。  こんな王族の為に、死ぬのは嫌だな……王太子妃様にあとを任せて、村に戻り幼馴染の彼と結婚しよう。  そう思い、ライラは聖女をやめることにした。  他の投稿サイトでも掲載しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

【完結】ワーカホリック聖女様は働き過ぎで強制的に休暇を取らされたので、キャンピングカーで静養旅に出る。旅先で素敵な出合いもある、、、かも?

永倉伊織
ファンタジー
働き過ぎで創造神から静養をするように神託を受けた聖女メルクリースは、黒猫の神獣クロさんと一緒にキャンピングカーで静養の旅に出る。 だがしかし 仕事大好きワーカホリック聖女が大人しく静養出来るはずが無い! メルクリースを止める役割があるクロさんは、メルクリースの作る美味しいご飯に釣られてしまい、、、 そんなこんなでワーカホリック聖女メルクリースと愉快な仲間達とのドタバタ静養旅が 今始まる! 旅先で素敵な出会いもある、、、かも?

処理中です...