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5話 鍛冶屋のジャスコ
しおりを挟むアルマと芝犬のタツゴローと鶏のジキン・ザ・リドルと黒猫のキャティはルルン街にやってきていた。
アルマのレベルが20になったので、装備を新調しようと思ったからだ。
アルマ達は初期装備の為、豚の荒野以上のフィールドに行く事が出来ないでいた。
ちょうどレアアイテムなど素材アイテムなどを売却しようと思っていたら。その老人と出会った。
場所は露店街の場所であり、課金者がいなくなったとはいえ、新規登録者がいるため、彼等のための商売として露天は開かれ続けている。
その老人は露店街にある小さな建物の中にいた。
ちょうど老人が掃除をしているところに、こちらと目があったという事だ。
第一声に驚いた。
「お主、無課金者だな、こっちこい」
最初老人にしばかれるのかと思ったので、ビクビクしながら付いていった。
ルルン街の中ではpkなどは出来ないはずなので運営のシステムを信用する事にした。
老人はドワーフ族であり、名前をジャスコと言った。
怖いイメージがあったがクシャクシャの皺だらけの顔をこちらに見せていひひと笑う姿は将軍のそれであった。
ヒゲモジャの髭はなぜか親しみを感じた。
アルマはあたりを見回すと、そこかしらに鍛治道具が存在しており、それで武具を作るのだろうと思った。
「お主、見たところ装備を買いに来たのだろう、やめとけやめとけ、値段すげーぞ」
「そうですよね、でも少しでもいい装備」
「ならわっしに任せておけ、わっしも無課金者なんだが、わしらみたいなやつは設計図させあれば、最強装備の一歩手前くらいなら作れるからのう、狩りは問題ないんじゃ、さて、老人からの小言じゃが聞くか?」
じっと椅子にすわって老人の小言を聞こうと3匹のペット達が覗き見ている。
「ぜひ聞かせてください」
「なら、わしのところに色々と素材などを持ってきてくれれば、武具製作してやろう、ただしレアアイテムである【青い目玉】が最低でも5個は必要でな、豚の荒野にいるオークを倒せばレアアイテムの箱が出てくるんじゃが、これが大層運が良くないと出ないのでな」
「ちょっと待ってください」
アルマはレアアイテムというものに心当たりがあった。
しかもまだ開けていない箱が100個くらい存在していた。
それが豚の荒野で出てくるオークが落としたレアアイテムであることは明確。
アルマはとりあえず、ペット達と相談するふりをしながら、ひたすら箱を開けまくった。
すると【青い目玉】が50個出てきた。その他は色々な素材品であった。
「ジャスコさん非常に言いにくいのですが」
「そうか、無理か、いいんじゃ、いいんじゃ」
「いえ、そういうことではなくてですね、青い目玉が50個あるのですが」
「ブホ」
ジャスコの口から涎が噴き出た。
非常に気持ち悪いのだが、それは無視しておいて。
「お、お前本当に課金者じゃないんだろうな?」
「装備見ればわかるでしょ」
「それもそうじゃ、その青い目玉を5個欲しいと行ったが、全てくれ」
「欲丸出しじゃないですか」
「そしたらお前のだけじゃなくて、後ろにいる3人にも武具を作ってやる」
「マジですか」
「もちろんじゃて、もうこの際材料はこちらで準備する、というか倉庫にあるはずじゃ、ウヒョオおお、青い目玉で一儲けじゃわい」
「気になるのですが、青い目玉には何が?」
「仕方のないやつじゃ教えてやろう、青い目玉でアクセサリーを作ると、攻撃速度4倍のアクセを作れる。この設計図はわっしくらいしか持っていない、なぜなら、隠しクエストをやったからだ。隠しクエストとはプレイできる人数が決められとり、わっしがその1つを攻略した。そのクエストはわし以外クリアしていない、というかクリアできない、そのクエストが存在しないからだ」
「なるほど、そのようなクエストがあるとは気づきませんでした。俺も隠しクエスト探してみるかな」
「そうじゃ、一つお主にいい情報をくれよう、隕石クエストじゃ」
アルマはその言葉聞いて絶句していた。
この前隕石に直撃した事が脳裏をよぎる。
「色々と不明じゃが、発動要件は隕石をくらう事らしい、この前イベントで隕石が落ちてきただろう?」
「は、はい」
「噂によると直撃したプレイヤーがいるらしいが、誰も見ていないそうじゃ」
「そ、そうですか」
「隕石イベントが発生したら自分からくらいに行くことをお勧めするのじゃ」
いえ、こちらは逃げようとしたけど、あちらから追いかけてきましたよとは言えず。
「では希望とする武器をお聞きしたい、防具についてもな」
「はい、では、説明します」
まず自分の装備は武器が剣タイプと盾タイプがあればいい事と、防具は重装備をお願いした。
タツゴローの装備は武器が二刀流のダガータイプと、防具は軽装備をお願いした。
ジキンの装備は武器が両手杖タイプと、防具はローブタイプをお願いした。
キャティの装備は武器が鈍器タイプと盾タイプと、防具は重装備をお願いした。
「それにしても犬みたいなやつと鶏みたいなやつと猫みたいなやつ何かの衣装なのか? そんな種族いないはずだ」
「は、はは、そうですね、衣装みたいなやつです」
「なるほどのう、2時間後に来てくれ、早速装備を製作しようと思う」
「わかりました。それまで、ルルン街を探索してみます。ジャスコさんのいう通り、隠しクエストがあるかもしれませんから」
「その通りじゃ」
ドワーフのジャスコに装備製作を頼んで、アルマとタツゴローとジキンとキャティはルルン街の探索を始めた。
とはいえ、露店街を回ったり、あまり行った事のないところを調べるくらいだった。
課金者の精鋭タイプがルルン街にはいない、彼等は更なる最前線へと向かっている。
新規の課金者はまた精鋭課金者達と同じ事をしている。
無課金者の差別。
それはどうやっても消えることのないわだかまりであった。
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