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第四章 節約生活?
九十三話
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本屋でかなり時間を使ってしまったので、慌ててスーパーで買い物をし、帰路についた。
『やば、正兄帰ってきちゃうかな』
『大丈夫でしょ。まぁ、帰って来てたとしても、マイケルくんが相手してるわよ。ルルちゃん達もいるし』
『えっ?あっ、忘れてた…。マジで、契約したの?』
『多分ね。ダリルくんの伝言伝えたら、文句を言っていたけど、一人だけでも、契約してくれるだけでもいいかって、他の子達は、時々遊びに来るという事で、落ち着いたみたいよ』
『えー、遊びに来るの?』
『何よ。綺麗で明るい子達で良いじゃない』
『はぁ…母さんからいくと、皆が良い子になるよね』
『何よ。悪い?』
『いや、悪くはないけど…』
いくら特殊な事情があったからって、素行が悪い父さんみたいな人と、結婚できるってこと事態が、ちょっと信じられないけど…そういうものに対する嫌悪感とか、始めて接触する人(精霊)への、警戒心とか無いんだろうか?
『もう、光輝の人嫌いは誰に似たのかしら、もう少し、コミュニケーションとるようにしないと将来困るわよ。私みたいにって、私のセイか!』
…いや、一人漫才されても困るけど…母さんの場合は、障害みたいなものだったし、まぁ、それが、ある意味、防衛になっていたんだろうな…蘇生者なんて知られたら、大変だっただろうし…
『えっと、それは、違うと思うけど…でも、精霊達の事を考えるとこれで良いのかもよ』
『え?精霊がいるから、人間の友達はいらないの?』
『いやいや、そんな極端じゃなくてさ、コミュニティっていうのかな?精霊や妖精達を含めた共同…っていうか、家族形成になったから、その家族で心地良い暮らしがしたいなぁって、思って』
『…なるほどね。家族か…』
『まぁ、それをするのにも、社会勉強は、必要だと思うしね。でも、あまりに周りを気にしすぎたら、前世みたいな間違えするかもしれないから、人に対して慎重になってもいいんじゃないかなぁって、最近思うようにした』
『ふっ、人嫌いの良い言い訳が出来たみたいに聞こえるけど、大人な意見よね。まだ、子供だと思っていたのに寂しいわぁ』
『子供でしょ。自立できてないし』
『そういうこと言うのが、大人なの!まぁ、これなら、問題があった前世ような失敗はなさそうね。安心して一緒にいられるわ』
これって…
「あっ、正兄まだみたい」
マンション下の駐車場に目をやると家のスペースは空だったので、思わず声が出た。
『やばっ、声でちゃった』
『ふふ、独り言聞かれるの恥ずかしいわよね』
『…』
正確には、独り言じゃないハズなのに…母さんって、本当に、こんな性格だったのか?
『早く行って、ご飯のしたくしよ』
『楽しみだわ』
『やば、正兄帰ってきちゃうかな』
『大丈夫でしょ。まぁ、帰って来てたとしても、マイケルくんが相手してるわよ。ルルちゃん達もいるし』
『えっ?あっ、忘れてた…。マジで、契約したの?』
『多分ね。ダリルくんの伝言伝えたら、文句を言っていたけど、一人だけでも、契約してくれるだけでもいいかって、他の子達は、時々遊びに来るという事で、落ち着いたみたいよ』
『えー、遊びに来るの?』
『何よ。綺麗で明るい子達で良いじゃない』
『はぁ…母さんからいくと、皆が良い子になるよね』
『何よ。悪い?』
『いや、悪くはないけど…』
いくら特殊な事情があったからって、素行が悪い父さんみたいな人と、結婚できるってこと事態が、ちょっと信じられないけど…そういうものに対する嫌悪感とか、始めて接触する人(精霊)への、警戒心とか無いんだろうか?
『もう、光輝の人嫌いは誰に似たのかしら、もう少し、コミュニケーションとるようにしないと将来困るわよ。私みたいにって、私のセイか!』
…いや、一人漫才されても困るけど…母さんの場合は、障害みたいなものだったし、まぁ、それが、ある意味、防衛になっていたんだろうな…蘇生者なんて知られたら、大変だっただろうし…
『えっと、それは、違うと思うけど…でも、精霊達の事を考えるとこれで良いのかもよ』
『え?精霊がいるから、人間の友達はいらないの?』
『いやいや、そんな極端じゃなくてさ、コミュニティっていうのかな?精霊や妖精達を含めた共同…っていうか、家族形成になったから、その家族で心地良い暮らしがしたいなぁって、思って』
『…なるほどね。家族か…』
『まぁ、それをするのにも、社会勉強は、必要だと思うしね。でも、あまりに周りを気にしすぎたら、前世みたいな間違えするかもしれないから、人に対して慎重になってもいいんじゃないかなぁって、最近思うようにした』
『ふっ、人嫌いの良い言い訳が出来たみたいに聞こえるけど、大人な意見よね。まだ、子供だと思っていたのに寂しいわぁ』
『子供でしょ。自立できてないし』
『そういうこと言うのが、大人なの!まぁ、これなら、問題があった前世ような失敗はなさそうね。安心して一緒にいられるわ』
これって…
「あっ、正兄まだみたい」
マンション下の駐車場に目をやると家のスペースは空だったので、思わず声が出た。
『やばっ、声でちゃった』
『ふふ、独り言聞かれるの恥ずかしいわよね』
『…』
正確には、独り言じゃないハズなのに…母さんって、本当に、こんな性格だったのか?
『早く行って、ご飯のしたくしよ』
『楽しみだわ』
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