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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅
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今の俺達の移動速度から考えると、一週間程で一周出来そうなのだが、リョウとクラリーちゃんから、もっと、ゆっくり楽しみたいと提案されたので、二十日ぐらいの予定をたてた。
出発時に、見送りに来たタリクさんに話すと怪訝な顔をされた。
「二十日?」
「どうしました?」
「通常、一周と言えば、一月前後かかるはずなんですが…」
あれ?そうだったかな?
でも、今回の目標の一つは生き物関係だから、あまり日数をかけれないので、このままの予定で行くことにしよう。
「ミンテとココがいますからね。まぁ、それ以上掛かるかもしれないので、何かあった場合は、メリロットに連絡します」
「はぁ、まぁ、ディルさんがいるので、危険はないと思いますが…、油断は禁物なので、怪我などには気を付けてくださいね。クラリーも無理せず行動してください。リョウ君も、他の大陸に行ったときの訓練ですから、慎重な行動を心掛けてください」
「はい、分かっております。父様」
「はい、僕もしっかり勉強してきます」
旅行だと、浮かれてたはずの二人が、タリクさんの言葉で、気を引きしめ真剣な表情になった。
本当に、良い子達だよなぁ。
「シス様によろしくね。それから、トガレー方面に、新種の魔獣が現れたらしいわよ。興味があれば接触してみて、ココちゃんやミンテちゃんと、能力が被ってないようよ」
同じく見送りに来たメリロットから、気になる情報が…
「…誰から?」
「中央よ。それが?」
「あっ、いや、何でもないよ。じゃぁ、行ってきます」
「「行ってきまーす」」
こうして旅だったけど、一日目の予定は、行き慣れたモンディールの麓に広がる林の中、ここでオオクロバチと同じ地中に巣を作る小型蜂、モリジバチの巣を一つ採って行くことになっている。
「地蜂っていうとさ、じいちゃんが、取りに行って、醤油で味付けして、ふりかけにして食べたことあるよ」
「うっ、ニホンでも、虫、食べてたのか?」
「うーん、地方によって、蜂の子とか、イナゴとか、栄養食って言ってたよ」
「イナゴは、モンディール様もよく食べてますよね。少しいただきましたが、香ばしくて美味しかったです」
『バッタも美味しいですよ』
『ミンテは、食べるのは好きじゃないけど、捕まえるのは楽しいです。蜘蛛やゲジゲジじゃなければ…』
いやいや、俺にはハードル高いぞ…
「お任せします…」
「えっ、でも、取り方は知らないよ」
「…だな」
先ずは、林の中の精霊達から情報をもらい、どの巣を狙うか決める。
決まったら、地の精霊を使い大きさを把握、地の精霊と風の精霊で入り口を開けた状態で障壁を作り、火の精霊に頼んで、巣の中に煙幕を入れ、仮死状態になったら、障壁ごと持ち上げ、余計な土をふるい落とせば終了。
「なっ、簡単だろ?」
「はぁ?全然見えない!」
「精霊達に任せるとしても、草や木が生い茂った中、こんなに離れて精密な作業は出来ないと思いますよ」
ふよふよと、精霊達が運んで来てくれた直径五十センチ程の球体を見ながら、子供達から避難の声が…
「せめて、肉眼で巣穴が見える位置で、説明してよ」
う、やはり、苦手な依頼は受けなければ良かったと、後悔したが、もう遅い。一日目で、俺の心が折れるとは思わなかった…
「はぁ、駄目。難しいよぉ」
「やはり、地の精霊の力を借りれないと大きさを把握するのは無理か?」
「地中の水分などにも干渉できれば出来るかも知れませんが、風の精霊と探索だと、刺激してしまいますね」
『隠密スキルが上がれば、いけるかな?』
『みなさん!呑気すぎ!追い付かれますよ』
子供にこれ以上情けないところを見せられないので、苦手ながらも、巣穴に近付き細かく説明し、リョウの場合は、地の精霊とはまだ交信出来ないので、ナビゲーションに頼ったのだが、まだ、扱いなれなくて失敗…敵認定されて、蜂に追いかけられる羽目になってしまった。
木が生い茂った林なので、スピードが余り出ないせいで、なかなかのスリルを味わっている。
うー、子供達は、従魔に乗っていて問題ないのだが、やはり年の功か?ミンテより、ココの方がコース取りが上手だな。
ココを先頭に林を抜け出たところで、振り向き、目の前に火の精霊と風の精霊の合わせ技、地面から上空に向けて熱風で壁を作ると、追いかけてきた蜂達は、羽をもがれながら空へと舞い上がっていく。
「うわっ、普通に障壁とかじゃないんだ」
『容赦無いですね』
『本当だねー』
「助かりましたけどね…」
子供達が、あんぐり口を開け空を見上げながら、感想を言ってるが…
ん?何気に、酷くないかい?その言い方。
出発時に、見送りに来たタリクさんに話すと怪訝な顔をされた。
「二十日?」
「どうしました?」
「通常、一周と言えば、一月前後かかるはずなんですが…」
あれ?そうだったかな?
でも、今回の目標の一つは生き物関係だから、あまり日数をかけれないので、このままの予定で行くことにしよう。
「ミンテとココがいますからね。まぁ、それ以上掛かるかもしれないので、何かあった場合は、メリロットに連絡します」
「はぁ、まぁ、ディルさんがいるので、危険はないと思いますが…、油断は禁物なので、怪我などには気を付けてくださいね。クラリーも無理せず行動してください。リョウ君も、他の大陸に行ったときの訓練ですから、慎重な行動を心掛けてください」
「はい、分かっております。父様」
「はい、僕もしっかり勉強してきます」
旅行だと、浮かれてたはずの二人が、タリクさんの言葉で、気を引きしめ真剣な表情になった。
本当に、良い子達だよなぁ。
「シス様によろしくね。それから、トガレー方面に、新種の魔獣が現れたらしいわよ。興味があれば接触してみて、ココちゃんやミンテちゃんと、能力が被ってないようよ」
同じく見送りに来たメリロットから、気になる情報が…
「…誰から?」
「中央よ。それが?」
「あっ、いや、何でもないよ。じゃぁ、行ってきます」
「「行ってきまーす」」
こうして旅だったけど、一日目の予定は、行き慣れたモンディールの麓に広がる林の中、ここでオオクロバチと同じ地中に巣を作る小型蜂、モリジバチの巣を一つ採って行くことになっている。
「地蜂っていうとさ、じいちゃんが、取りに行って、醤油で味付けして、ふりかけにして食べたことあるよ」
「うっ、ニホンでも、虫、食べてたのか?」
「うーん、地方によって、蜂の子とか、イナゴとか、栄養食って言ってたよ」
「イナゴは、モンディール様もよく食べてますよね。少しいただきましたが、香ばしくて美味しかったです」
『バッタも美味しいですよ』
『ミンテは、食べるのは好きじゃないけど、捕まえるのは楽しいです。蜘蛛やゲジゲジじゃなければ…』
いやいや、俺にはハードル高いぞ…
「お任せします…」
「えっ、でも、取り方は知らないよ」
「…だな」
先ずは、林の中の精霊達から情報をもらい、どの巣を狙うか決める。
決まったら、地の精霊を使い大きさを把握、地の精霊と風の精霊で入り口を開けた状態で障壁を作り、火の精霊に頼んで、巣の中に煙幕を入れ、仮死状態になったら、障壁ごと持ち上げ、余計な土をふるい落とせば終了。
「なっ、簡単だろ?」
「はぁ?全然見えない!」
「精霊達に任せるとしても、草や木が生い茂った中、こんなに離れて精密な作業は出来ないと思いますよ」
ふよふよと、精霊達が運んで来てくれた直径五十センチ程の球体を見ながら、子供達から避難の声が…
「せめて、肉眼で巣穴が見える位置で、説明してよ」
う、やはり、苦手な依頼は受けなければ良かったと、後悔したが、もう遅い。一日目で、俺の心が折れるとは思わなかった…
「はぁ、駄目。難しいよぉ」
「やはり、地の精霊の力を借りれないと大きさを把握するのは無理か?」
「地中の水分などにも干渉できれば出来るかも知れませんが、風の精霊と探索だと、刺激してしまいますね」
『隠密スキルが上がれば、いけるかな?』
『みなさん!呑気すぎ!追い付かれますよ』
子供にこれ以上情けないところを見せられないので、苦手ながらも、巣穴に近付き細かく説明し、リョウの場合は、地の精霊とはまだ交信出来ないので、ナビゲーションに頼ったのだが、まだ、扱いなれなくて失敗…敵認定されて、蜂に追いかけられる羽目になってしまった。
木が生い茂った林なので、スピードが余り出ないせいで、なかなかのスリルを味わっている。
うー、子供達は、従魔に乗っていて問題ないのだが、やはり年の功か?ミンテより、ココの方がコース取りが上手だな。
ココを先頭に林を抜け出たところで、振り向き、目の前に火の精霊と風の精霊の合わせ技、地面から上空に向けて熱風で壁を作ると、追いかけてきた蜂達は、羽をもがれながら空へと舞い上がっていく。
「うわっ、普通に障壁とかじゃないんだ」
『容赦無いですね』
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