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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 26
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「君達、烈震様が居るというのは本当なのか?」
ツクモガミについて話していると、集落の方が騒がしくなり、やがて、さっきの守衛とは別の守衛が出てきて質問してきた。
「ここに居るのが、竜王『烈震』様です」
俺が烈震を抱き抱えて前に出ながら、そう言うと、怪訝な顔つきになった。
う~ん、信じてないな?
「ぎゃぁ?」
「うっ!」
不信感を感じとった烈震が、鋭い目付きで守衛達を見上げた。守衛達は、烈震の威圧で、後ずさる。
おお、一応、堪えられるんだ。
「れ、烈震様に見ていただきたいものがあるので、一緒に来ていただけないだろうか?」
「『地竜の剣』ですね。一緒に行くのは構いませんが、集落の結界は大丈夫ですか?」
「!!」
「やはり、知っていたのですね。結界についてもお聞きしたいので、どうぞ中にお入りください」
集落の中に入ると直ぐ正面の大木が縦半分に割れ、焼け崩れた幹に一本の太刀が刺さっているのが見えた。
「七日前、ここに落雷がありました。その時に、この太刀が現れたのですが、障壁のようなモノで守られ、誰も触ることも出来ず困っていたのです。それが、先程、あなた方の報せを聴いた途端、青白く光、障壁が消え近づく事が出来るようになりました。鑑定してみると、伝説とされた『地竜の剣』と出たのです」
話をしてくれた守衛が、烈震の前に来て、説明してほしいと頭を下げた。
「クールル」
「え?」
軽く烈震が返事をすると、バレンが、驚きの声を上げた。
『…我は知らん。だそうです』
れつしんくん…眷属というのなら、仲介してあげてもいいんじゃないかなぁ?
バレンの通訳に唖然としながら、そんな事を思っていると…
「ちょ、ちょっと、それ酷くないっスか?ワレは、アンタの子ですよ。新たに生まれたばかりっスから、世間に慣れるまで、世話してくるのが普通じゃないっスか?」
「「「「……」」」」
突然、黒の長髪を後ろで縛って、一部獣人が着ているような着物姿の小さな少年が目の前に現れて、烈震に向かって文句を言い始めた。
「キュールル、ルルルー。ぎゃぎゃぎゃ!」
「んなっ!だったら、そのモンディール様のところに、連れていってほしいっス」
「ぎゃぎゃ!ルルル」
「え?そんなこと出来るわけないじゃないっスか?ワレは太刀ですよ?」
「くるる…る。ルル?」
「え?う~ん。おっ、そこの人間。ワレと従魔契約するっス?ワレを使えば、山をも斬れるっスよ」
突然始まった親子喧嘩?を皆、唖然と見ていると、黒髪着物少年がビシッとリョウに人差し指を突きつけて、従魔契約を迫ってきた。
「ええ?僕?何で?」
「この中で、ワレを使えそうだからっス!」
おっ、言い切った。
しかし、ちょっと待て、大木に刺さって…ない…へぇ、ツクモガミというものになると道具も人形になれるのか、スゴいな。物に宿る精霊のように、物を依り代にし力を使う訳じゃないんだな。
「ちょ、ちょっと、待ってよ。さっき、見た感じだと、僕より大きいよね?そんな太刀をどうやって使うのさ」
俺が気になった事をリョウが自分で確かめてる。
「それは、大丈夫っス。ワレは、神器っスよ。
そこら辺の太刀と一緒にしないでほしいっス。ちゃんと、主の合った太刀になれるっス」
「いやいやいや、神器って、ちゃんと修行して、免許皆伝とかした剣士が持つもんじゃないの?僕、太刀なんて持ったことないよ」
「…え?うそ?」
「ホント」
「だっ、大丈夫っス!修行するっス!」
「えー、何で、他の人じゃダメなの?」
「う~ん、なんとなく。魔力の相性が良さそうっス」
「なんとなくって…」
「だっ、大丈夫っスよ。慣れるまでは、自動制御しますんで、ただ持っていてさえくれれば、勝手に切り刻みますよ。どうです?便利な太刀でしょ?」
自動制御…って?
「えーと、ちょっと、待ってくれるか?そもそも、君は何でここに来たんだ?」
俺は、軽い頭痛を感じながら、ツクモガミに質問してみた。
「何故って、昔みたいに、冒険したいからっスよ。かなり前なんで、もう、うっすらとしか覚えてないんですが。レオンっていう獣人の王様についてたときがあったんスよ。そのときが、楽しかったなぁ~って思って、折角、こうして自分の意思で動けるようになったんで、神様にお願いしたら、丁度、孫が冒険者になって旅してるから、一緒にって言ってくれたんスよ。でも、天界から降りてきたところで、風の大精霊様に捕まってここに落とされたっス…」
はぁ?それって、シス?
「もう、どうしていいか分からなかったんスけど、父さんの気配がしたんで、出てきたんス」
頭痛が酷くなってきた…
「…えーと、その孫が冒険者になったっていう神様は、ユピロー様かな?」
「そうっス。もしかして、知ってるんスか?知ってたら、ワレを連れていってほしいっス」
黒髪着物少年が、烈震?の上に乗り、俺に懇願してきた。
「ぎゃあ!ぎゃぎゃぎゃ」
「うっさいわ。ワレの将来がかかっとんだから、父親なら応援しろや」
ツクモガミについて話していると、集落の方が騒がしくなり、やがて、さっきの守衛とは別の守衛が出てきて質問してきた。
「ここに居るのが、竜王『烈震』様です」
俺が烈震を抱き抱えて前に出ながら、そう言うと、怪訝な顔つきになった。
う~ん、信じてないな?
「ぎゃぁ?」
「うっ!」
不信感を感じとった烈震が、鋭い目付きで守衛達を見上げた。守衛達は、烈震の威圧で、後ずさる。
おお、一応、堪えられるんだ。
「れ、烈震様に見ていただきたいものがあるので、一緒に来ていただけないだろうか?」
「『地竜の剣』ですね。一緒に行くのは構いませんが、集落の結界は大丈夫ですか?」
「!!」
「やはり、知っていたのですね。結界についてもお聞きしたいので、どうぞ中にお入りください」
集落の中に入ると直ぐ正面の大木が縦半分に割れ、焼け崩れた幹に一本の太刀が刺さっているのが見えた。
「七日前、ここに落雷がありました。その時に、この太刀が現れたのですが、障壁のようなモノで守られ、誰も触ることも出来ず困っていたのです。それが、先程、あなた方の報せを聴いた途端、青白く光、障壁が消え近づく事が出来るようになりました。鑑定してみると、伝説とされた『地竜の剣』と出たのです」
話をしてくれた守衛が、烈震の前に来て、説明してほしいと頭を下げた。
「クールル」
「え?」
軽く烈震が返事をすると、バレンが、驚きの声を上げた。
『…我は知らん。だそうです』
れつしんくん…眷属というのなら、仲介してあげてもいいんじゃないかなぁ?
バレンの通訳に唖然としながら、そんな事を思っていると…
「ちょ、ちょっと、それ酷くないっスか?ワレは、アンタの子ですよ。新たに生まれたばかりっスから、世間に慣れるまで、世話してくるのが普通じゃないっスか?」
「「「「……」」」」
突然、黒の長髪を後ろで縛って、一部獣人が着ているような着物姿の小さな少年が目の前に現れて、烈震に向かって文句を言い始めた。
「キュールル、ルルルー。ぎゃぎゃぎゃ!」
「んなっ!だったら、そのモンディール様のところに、連れていってほしいっス」
「ぎゃぎゃ!ルルル」
「え?そんなこと出来るわけないじゃないっスか?ワレは太刀ですよ?」
「くるる…る。ルル?」
「え?う~ん。おっ、そこの人間。ワレと従魔契約するっス?ワレを使えば、山をも斬れるっスよ」
突然始まった親子喧嘩?を皆、唖然と見ていると、黒髪着物少年がビシッとリョウに人差し指を突きつけて、従魔契約を迫ってきた。
「ええ?僕?何で?」
「この中で、ワレを使えそうだからっス!」
おっ、言い切った。
しかし、ちょっと待て、大木に刺さって…ない…へぇ、ツクモガミというものになると道具も人形になれるのか、スゴいな。物に宿る精霊のように、物を依り代にし力を使う訳じゃないんだな。
「ちょ、ちょっと、待ってよ。さっき、見た感じだと、僕より大きいよね?そんな太刀をどうやって使うのさ」
俺が気になった事をリョウが自分で確かめてる。
「それは、大丈夫っス。ワレは、神器っスよ。
そこら辺の太刀と一緒にしないでほしいっス。ちゃんと、主の合った太刀になれるっス」
「いやいやいや、神器って、ちゃんと修行して、免許皆伝とかした剣士が持つもんじゃないの?僕、太刀なんて持ったことないよ」
「…え?うそ?」
「ホント」
「だっ、大丈夫っス!修行するっス!」
「えー、何で、他の人じゃダメなの?」
「う~ん、なんとなく。魔力の相性が良さそうっス」
「なんとなくって…」
「だっ、大丈夫っスよ。慣れるまでは、自動制御しますんで、ただ持っていてさえくれれば、勝手に切り刻みますよ。どうです?便利な太刀でしょ?」
自動制御…って?
「えーと、ちょっと、待ってくれるか?そもそも、君は何でここに来たんだ?」
俺は、軽い頭痛を感じながら、ツクモガミに質問してみた。
「何故って、昔みたいに、冒険したいからっスよ。かなり前なんで、もう、うっすらとしか覚えてないんですが。レオンっていう獣人の王様についてたときがあったんスよ。そのときが、楽しかったなぁ~って思って、折角、こうして自分の意思で動けるようになったんで、神様にお願いしたら、丁度、孫が冒険者になって旅してるから、一緒にって言ってくれたんスよ。でも、天界から降りてきたところで、風の大精霊様に捕まってここに落とされたっス…」
はぁ?それって、シス?
「もう、どうしていいか分からなかったんスけど、父さんの気配がしたんで、出てきたんス」
頭痛が酷くなってきた…
「…えーと、その孫が冒険者になったっていう神様は、ユピロー様かな?」
「そうっス。もしかして、知ってるんスか?知ってたら、ワレを連れていってほしいっス」
黒髪着物少年が、烈震?の上に乗り、俺に懇願してきた。
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