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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 57
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「おやおや、エルフ族に地上の植物の説明をする日がくるとは、長らく生きてますが初めてですねぇ」
植物なのか…木炭や干物に見える。
「まぁ。この…じゃなかった。エルフ族でも、ハバー大陸以外の植物はそんなに知りませんよ」
「そのようですね。自分の専門分野以外の事を話すのが、こんなにワクワクするものだと思いませんでした」
そうして、アガトー様が持っていた、黒い木炭の様な、何かの干物のようなものは、ラン科の植物のバニラといって、そのさやを乾燥させたものを香料として使うのだということを、教えてくれた。
確かに、独特の甘さを感じる香りがしている。
「甘味に合いそうな香りですね」
「でしょう。母さんが、この香りがするコーヒー…えーと、コフィアだっけ?それに、ハマって、毎日、嗅いでたことあるけど、お腹が空くんだよねー」
「お腹が空くというか、まぁ、お菓子を食べたくなる香りだな」
クラリーちゃんに、地竜親子やユキもウンウン頷いているから、この香りが気に入ったのだろう。
ココとミンテは、ちょっと苦手そうだ。鼻がいいから俺達とは、違う印象なのかもしれない。
「それに、この香りのコフィアですか…良いですね。ちょっと試したいです」
「では、数本あるので。一本は、クラリーちゃんに進呈しましょう。リョウくんは、残りを使い、バニラアイスとやらを作ってもらえますか?」
アガトー様には、昨夜のうちに、呼び方を変えてもらったのだ。
神に様付けで呼ばれるなんて、皆で戸惑ってしまったからな。ついでに、クラリーちゃんの呼び方も変えてもらえるかと思ったが、ハッキリと「無理です」と、言われリョウと二人ため息をついてしまった。
そのリョウは、アガトー様から、バニラをうけとってる。
「こんなには使わなくて大丈夫だと思うけど…よかったら、女王様も一緒に作ります?」
おっと、突然リョウが、アガトー様に提案した。
「え?女王が作れるのですか?」
「冷やしながら混ぜて作るから、冷やすのを女王様にやってもらえば一緒に出来るかなぁ…と思ったんですけど…」
アガトー様があまりに驚いたから、少し戸惑いながら、リョウが説明した。
「おお、素晴らしいです。是非、お願いします」
おっと、ノリノリでした。
「じゃあ、ミルクを温めて液を作っておいて、仕上げは食後に皆で作ろうか」
「そうして下さい。早速、女王に話してきますね。私も楽しみです」
アガトー様が、女王に説明しに行ってくれたので、俺達は、残りの作業をする。
「火から下ろして直ぐに卵を入れれば、クラリーちゃんも食べられるかな?」
「作ってから鑑定してみないと分かりませんが…卵は、しっかりと火を通したものしか食べたことがないので、もしかしたら、ダメかもしれません」
「じゃあ、始めに言っていた乾燥ベリーを入れた物も用意しておこう。これも、混ぜながらクリーム状に出来るのかな?」
「ミルクだから大丈夫だと思うよ。生クリームを入れれば確実だと思うけど」
「生クリームか、昨日のうちに分かっていれば用意出来たけど…あっ、リノ牧場で買った乳牛のバターがあるから混ぜればいいか」
「えーと、バターは、生クリームを瓶に入れて振って作ったから、牛乳に入れれば生クリーム入れたようになるのか…でも、牛の種類が違うけどいいの?」
「分からない。入れたのと入れないのを作って、試して見ようか」
「実験だね。面白そう、雪ん子も沢山居るから、手伝ってくれそうだしね」
「バターの量も少し変えてれば、種類も増えて、味比べを楽しめそうですね」
ということで、アイスの元となる液を作ることに、ただ、卵があまり無かったので、三種類の液になった。普通に食べるなら、五、六人分だが、味見だけなら、全員いけるかな?という感じ。
乾燥ベリーの方も、バニラに合わせ三種類作った。
牛の違いについては、混ぜた時点ではよく分からなかった。皆で味見をしたが、美味しいと「液だけでも飲めるね」なんて言っていた。
それから、温かい料理を昨日の玉座の間に運び、女王とアガトー様以外は、ビュッフェ形式で食べる事にした。雪ん子達が多いからね…
基本、女王は、玉座から離れないそうだ。
それを聞いたリョウが何かを言いかけたが、今回は、口をつぐんでいた。
植物なのか…木炭や干物に見える。
「まぁ。この…じゃなかった。エルフ族でも、ハバー大陸以外の植物はそんなに知りませんよ」
「そのようですね。自分の専門分野以外の事を話すのが、こんなにワクワクするものだと思いませんでした」
そうして、アガトー様が持っていた、黒い木炭の様な、何かの干物のようなものは、ラン科の植物のバニラといって、そのさやを乾燥させたものを香料として使うのだということを、教えてくれた。
確かに、独特の甘さを感じる香りがしている。
「甘味に合いそうな香りですね」
「でしょう。母さんが、この香りがするコーヒー…えーと、コフィアだっけ?それに、ハマって、毎日、嗅いでたことあるけど、お腹が空くんだよねー」
「お腹が空くというか、まぁ、お菓子を食べたくなる香りだな」
クラリーちゃんに、地竜親子やユキもウンウン頷いているから、この香りが気に入ったのだろう。
ココとミンテは、ちょっと苦手そうだ。鼻がいいから俺達とは、違う印象なのかもしれない。
「それに、この香りのコフィアですか…良いですね。ちょっと試したいです」
「では、数本あるので。一本は、クラリーちゃんに進呈しましょう。リョウくんは、残りを使い、バニラアイスとやらを作ってもらえますか?」
アガトー様には、昨夜のうちに、呼び方を変えてもらったのだ。
神に様付けで呼ばれるなんて、皆で戸惑ってしまったからな。ついでに、クラリーちゃんの呼び方も変えてもらえるかと思ったが、ハッキリと「無理です」と、言われリョウと二人ため息をついてしまった。
そのリョウは、アガトー様から、バニラをうけとってる。
「こんなには使わなくて大丈夫だと思うけど…よかったら、女王様も一緒に作ります?」
おっと、突然リョウが、アガトー様に提案した。
「え?女王が作れるのですか?」
「冷やしながら混ぜて作るから、冷やすのを女王様にやってもらえば一緒に出来るかなぁ…と思ったんですけど…」
アガトー様があまりに驚いたから、少し戸惑いながら、リョウが説明した。
「おお、素晴らしいです。是非、お願いします」
おっと、ノリノリでした。
「じゃあ、ミルクを温めて液を作っておいて、仕上げは食後に皆で作ろうか」
「そうして下さい。早速、女王に話してきますね。私も楽しみです」
アガトー様が、女王に説明しに行ってくれたので、俺達は、残りの作業をする。
「火から下ろして直ぐに卵を入れれば、クラリーちゃんも食べられるかな?」
「作ってから鑑定してみないと分かりませんが…卵は、しっかりと火を通したものしか食べたことがないので、もしかしたら、ダメかもしれません」
「じゃあ、始めに言っていた乾燥ベリーを入れた物も用意しておこう。これも、混ぜながらクリーム状に出来るのかな?」
「ミルクだから大丈夫だと思うよ。生クリームを入れれば確実だと思うけど」
「生クリームか、昨日のうちに分かっていれば用意出来たけど…あっ、リノ牧場で買った乳牛のバターがあるから混ぜればいいか」
「えーと、バターは、生クリームを瓶に入れて振って作ったから、牛乳に入れれば生クリーム入れたようになるのか…でも、牛の種類が違うけどいいの?」
「分からない。入れたのと入れないのを作って、試して見ようか」
「実験だね。面白そう、雪ん子も沢山居るから、手伝ってくれそうだしね」
「バターの量も少し変えてれば、種類も増えて、味比べを楽しめそうですね」
ということで、アイスの元となる液を作ることに、ただ、卵があまり無かったので、三種類の液になった。普通に食べるなら、五、六人分だが、味見だけなら、全員いけるかな?という感じ。
乾燥ベリーの方も、バニラに合わせ三種類作った。
牛の違いについては、混ぜた時点ではよく分からなかった。皆で味見をしたが、美味しいと「液だけでも飲めるね」なんて言っていた。
それから、温かい料理を昨日の玉座の間に運び、女王とアガトー様以外は、ビュッフェ形式で食べる事にした。雪ん子達が多いからね…
基本、女王は、玉座から離れないそうだ。
それを聞いたリョウが何かを言いかけたが、今回は、口をつぐんでいた。
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