猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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命名

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「猫だから『タマ』とか?」

「猫といえばってワケね」

「にゃぁ?」

『はぁ?安直過ぎる、白い毛でもないし、黒ぶちでもないぞ』

「不機嫌そうね」

「そ、そうですね」

 でも、何で?アニメキャラ知ってるの?

『昔、見てたからな』

 あ、そうなんですね…

 って、声に出さなくても、何で通じてるの?

『ふっ、これぐらい朝飯前だ。そんな事気にしないで、さっさと、良い名前を考えろ』

 ……そうなんですね。

 めちゃくちゃ気になるけど…

「えーと、『チビ』とか?」

「それも、よくある名前ね」

「にゃぁ?」

『はぁ?愚弄してるのか?却下だ…もっと、ちゃんと、考えろ!』

 そんなこと言っても、食べ物の名前とか可愛いと思ってたのに、ダメなんでしょ?

『他に何があるんだ?』

『みたらしちゃん』とか…

『却下…普通の名前にしてくれ』

 普通ね…

「あ、アベさん!」

『何?』

「え?いきなりどうしたの?」

「あれ?きなこ餅って、安倍川餅って、いいませんでしたっけ?」

「ああ、そういうことね。でも、何で、さん付け?」

「何か、雰囲気というか、態度でつい…」

『ん?』

「面白いけど、ちょっと、その名字で連想する人があまり印象良くないから、他の方が良くないかしら?」

「そうですか?じゃぁ、安倍晴明から『セイさん』なんて、どうでしょう?」

「猫らしくないけど、おもしろいわね。どうなの?」

 井之上さんが、茶トラの顔を覗いて、問いかける。

『ん~、何か、引っ掛かるが…まぁ。毛色に関係ないし、よしとしよう』

「えっ、頷いたわ」

 茶トラが頷いたのを見て、井之上さんが驚いて、本当に良いのか聞き直してる。

『チッ、サツキはしつこい。良いと言ってるだろう』

 え?舌打ち?しかも、井之上さんを呼びすて…

 そして、クルリと回ってワタシの方を向くと、音もなく飛び上がり、肩の上に乗ってきた。

「うわっ、ほわほわで柔らかい♪…けど、サスガに重いです。セイさん…」

「ニャウ」

『慣れろ!』

 …はい。

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