猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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ざまぁ回避

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「博学って…い…」

『あ、コラ、言葉を飲み込むでない。どうせなら、夜通し鳴くぐらい言えば良いのに』

「そ、そんなことしません。どうすれば、父に手を出しませんか?」

『チッ、つまらんなぁ』

「セイさん!」

『そうだな。さっきサツキと話していたであろう。「きゃっとたわぁ」に布団を用意してくれるのだろ?それを、早めに用意してもらおうか、何やら、ちょうど良いのを作っても良いとか言っていたな』

「え、それでいいんですか?」

『取り合えずわな』

「なんか、含みがありますねぇ」

『ほー、疑る事を知っているのだな。少し、安心したぞ。まぁ、今は、それで勘弁してやろう』

「今は?」

『そこは気にせんでいいから、ほら、ワシが気に入るような布団を作ってくれ』

「作るとは決まってませんけど…はぁ…そうですね。ウダウダ考えていても仕方がないから、百均にいってみましょう」

 はぁ…猫を飼うって、もっとこう…うまく説明できないけど、ほんわかというか、まったりというか、もっと、平和な感じがしていたんだけどなぁ…

 なんか、思っていたのと違う。

 と、思いながら、また、外出の準備をし玄関に行くと、当然のように、セイさんが肩に乗ってきた。重さを感じないから、また、幽体離脱みたいな感じなのだろう。

「こういう時って、本体はどうなっているんです?」

『むこうで寝ておるぞ』

「見に行ってもいいですか?」

『構わんが?何故だ?なんも、面白くないぞ』

「面白いとか関係ないですよ。只、どういう状態なのか見たいだけです」

 そう言って室内をみると、寝室に置いた寝床の中で丸まっているセイさんの身体があった。
 触ってみると…

「え?めちゃくちゃ冷たいんですけど…だ、大丈夫何ですか?」

『ああ、こうやって、死んだ事にして、埋めてもらい。時期を見て、違う柄の猫に化けて、また、飼ってもらったりしたからな。自然が減って家から出されなくなったりしてた時期もあってな、その時に考え出した技だ』

「技?技になるんですか?」

『そこ気にするところか?技でも、能力でもいいが、まぁ、長い間怪しまれずに人間の中で暮らす知恵だな』

「はぁ、猫又にも苦労があるんですね。そういえば、おはなしに出てきた人間の中で暮らす妖怪とかって、ちゃんと職に就いたりしてましたね」

『ああ。人間に化けるのが上手い奴は、そうやって暮らしてる者もおるが、最近は何やら「なんばぁ」とか決められていろいろとメンドウな事になったとぼやいておった。死亡届を出すタイミングとかどうするか、何やら話しておったな』

「ああ、人間も、寿命が延びたとはいえ、妖怪さん達程じゃないですもんね」

『何やら、手続きが年々メンドウになると、ぼやいておったな。ワシは、早くから、猫の姿で柄だけ変えるようにしていたから、全然怪しまれる事もなく暮らせておったから、よくは分からんがな』

「はぁ、合理的というか、生き方上手ですね。…因みに、本当に、人に化けられるんですか?」

『そういえば、興味があるのだったな、まぁ、機会があれば見せてやろう。今は、ダメだがな』

「えー、何故です?化けるのが苦手なんですか?」

『バカいえ。ワシとて化けるのは朝飯前だ。だが、いろいろと事情があるのだ。もう少し、お主を観てからでないと見せられないな』

「えー、どんな事情ですか?」

『いろいろだ。それより、早く「ひゃっきん」とやらに行こうではないか』

「しょうがないですねぇ」
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