猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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呪いよけ?

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『何をしておるのだ。そんな、布団を頭から被って、昼間から横になって、どこか具合が悪いのか?』

 う~、いえ、自己嫌悪に陥っているんです。

『何故?』

 他人にあんな話聞かせて…って、もう、想定外過ぎますよ。なんで、思ったこと分かっちゃうんですか?あんな話、聞く方だって嫌でしょ?

『まぁ、楽しい話ではないな。しかし、聞くのは満更でもないな。更に、聞いた後、呪って良いなら良い話だ』

「あー、いや、それは、本当に止めてくださいね」

『どわっ!突然起き出して、危ないではないか、ワシを投げ飛ばす気か?』

「寝てるときに、人の上に乗ってるからいけないんです。それより、本当に父達にはなにもしなくていいですからね!」

『何故だ。お主の事を要らぬと言ったのだろ?そんな、親、お主も要らぬだろう』

「要るとかではなく、もう、関わりたくないんです。それに、既にあの家では、ワタシは存在してない人間なんです」

 そうなのだ。あの家にワタシの物なんて何もない、いつも、兄達のお下がり、もしくは、従姉妹達のお下がりで、唯一、買ってもらえたのは、高校の制服だった。でも、その時も父に『無駄遣いさせやがって』と言われ、短大は『行きたかったら自分でなんとかしろ、飯は食わせてやる』と言われ、バイトで学費や教材費を稼いだ。

『ほう、なるほどな。昔で言えば、口減らしで捨てられたり、売られたりした子供のようなモノか、食べるものが増え豊かになったと思っておったが、まだ、そういう事をしている者がおるのだな』

「口減らし…あ…いや、そんな…あ、でも、そうですね。ニュースとか視ていれば、虐待で亡くなってしまう子がいますものね。そこまで酷くはないから、ワタシは、まだ、良い方だったんですね」

『アホか!』

「うっ!それ、結構、突き刺さるんですが…」

『昔も、お主のような奴はいた。不幸に慣れ過ぎてて、自分より不幸な人がいるから、まだ、マシだ。なんて考えてそこから抜け出すことを放棄するヤツだ。サツキの事を憧れるのであれば、あの様に行動してみれば良いではないか、こんなところで、ウダウダ丸まっていても何も変わらんぞ』

「うっ!また、痛い事を…分かってます。分かってますけど、ワタシなんて…」

『ああ、その自分を卑下する言葉もよせ』

「え?何を突然」

『お主が勝手に自分には出来ないと思い込んでるだけであろう?だから、禁止だ』

「禁止って…いや、でも…」

『「いや」も「でも」も、鬱陶しいから、禁止だ。今度、使ったら、使った数だけお主の父親の枕元で鳴いてやる。フフフ、不眠症にでもなればいいのだ』

「え、いや、だから、それは、止めてください。しかも、なんで、そこで父が出てくるんですか?ワタシに対してやるのが普通じゃないんですか?」

『言ったな。しかし、一回だけではつまらんな』

「いや、今のは…あ、いや、だから…」

『三回か、フフフ、夜中までには、更に、増えそうだな』

「!…だから、なんで父になんですか?」

『何だつまらん、堪えたな』

「質問してるんだから答えて下さい」

『言ったであろう。昔もお主のような奴が居たと、お主のように。不幸に慣れすぎた奴は、自分に降りかかってきた不幸に対して免疫があって、結構しぶといのだ。そういう奴には、周りの人間を巻き込んだ方が効き目があるのだ』

「なっ!ひ、酷くないですか?そんなことして、セイさんは平気なんですか?」

『別に、お主の考えから、お主の父親は嫌いな奴だと思ったからな、ざまぁ展開は結構好きなのだ』

「はぁ?何で、そんな言葉まで知ってるんですか?」

『博学だろ?』
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