猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

文字の大きさ
37 / 64

タラレバ

しおりを挟む
『アホか!』

「な、何ですか?そのツッコミは?」

『お主の両親の性格が違えば、お主も違う性格になっていたのではないか?育った環境も違ったであろうからな』

「え?違う性格?違う環境?」

『そうなっていた可能性は高いと思うぞ。例えば、社交的で、お喋りで、いつも周りに人がいるヤツだったかもしれんし、料理人になっていたかもしれんな。お前のいう、引きこもり体質なんてモノにもなってなかったかもしれんだろ』

「ワタシが、社交的?お喋りで他人に囲まれてる?イヤイヤ、ムリです」

『…何だかなぁ。更に言えば、生まれていなかった可能性もあるな』

「え?あ、両親が結婚してないとか、そういうことですか?」

『まぁ、そうだな。些細なズレで全てが変わってしまうのだぞ』

「そ、そうなんですねぇ。じゃぁ、あの家に住むことは出来ないから、結局、引きこもれないですね。働かなくてもいいくらいお金があれば別ですけど…」

『だから、何故引きこもることを考えるのだ…それに、実家なのだろ?血の繋がった両親が居るのだろ?何で、そんなことを言うのだ?多くの者は頼りにするところなのに』

「両親…特に父親に嫌われてますから、父が言うには、ワタシは、最低な人間らしいので、一緒にいても、息がつまってしまって…」

『昨日も、チラッとそんなことを考えていたな。なんで、そんな風に言われるのだ。普通は、逆であろう。世間からつま弾きにされても、親は味方になってくれるのではないのか?』

作り話おはなしでは、ありますよね。そんな感じの、でも、ウチは、違いました。人が少ないところのせいか、世間体を気にして…何か、噂されるような事があれば『恥ずかしい』とか『きちっとしなさい』って言われ…」

 三年前に…

「三年前、体調を崩して病院に運び込まれ、手術を受けました。そして…」

 激痛で、意識がとんで病院に運び込まれ、目が覚めたワタシに医者が説明をしてくれた。同じ説明を聞いたであろう父親が、病室に入ってくるなり―

『女のクセに、子供が産めないなんて、最低だな』

 そう言って直ぐに出ていき、母親は、なにも言わず父の顔色を伺いながらオドオドと父の後に続いた。

『な!……それが、本当に親なのか?』

「もともと、兄二人の事にしか興味のない父親でしたから、女のワタシはいらない子供だとも言われてましたから」

『呪ってやろうか?』

「…………え?」

『夜な夜な枕元で鳴いて寝かせないようにしてやろうか、それとも、ネズミを追いたててお主の実家を襲わせようか?』

「ええ?いやいやいやいや、や、やめてくださいそんなこと!しなくていいです!」

『何故だ。そんな親いらんだろ』

「…だから、もう、関わりたくないので、そっとしておいて下さい」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。

甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。 平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは── 学園一の美少女・黒瀬葵。 なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。 冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。 最初はただの勘違いだったはずの関係。 けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。 ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、 焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...