猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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山菜天ぷら

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 なんとか夕方までに、淡いピンク…桜の花のような色のマットを三枚作りキャットタワーに置いてみた。一番上に置いたマットの上で、セイさんがフミフミしてから、クルリと丸まり寝心地を確かめた。
 この時の動作は、可愛らしくてほっこりするんだけど…

『なかなか、良いな。しかし、伸びても寝たいから、長布団もあるとよいなぁ』

 次の注文ですか…

「あー、そうか、日当たりいいですし、暑くなれば、もう少し薄くてサラッとしてた方が良さそうですね。じゃぁ、梅雨明けぐらいまでには、用意しますね」

『ほぉー、思ったよりちゃんとしてるではないか』

「え?ちゃんとしてる?」

『友達もいず、一人でいるから、もっと、周りに関心がなく、自分勝手な所があると思っていたが、ちゃんと、ワシの事を考え発言してくれたのう。もっと、嫌な顔するかと思ったが、お主、人がいいのう』

 ん?

「一応、誉められたんですかね?」

『フフフ、そう、一応な。さて、暗くなってきたから、そろそろ夕飯か?今度は、何を作ってくれるのだ』

「セイさんには、コシアブラとタラの芽の天ぷら…じゃなくて、精進揚げでしたっけ?それに、しようかと思ってますけどいいですか?」

『今は、海のモノ、山のモノ関係なく天ぷらなのだろ?ワザワザ言い直さなくてもいいぞ』

「ありがとうございます。知識としては知ってても、普段使ってないから、つい…」

『ようは、山菜天ぷらを作ってくれるのだな』

「いえ、実は、先週大量に揚げたので、冷凍保存しておいたものです。それと、さっき、ワラビの塩漬けの塩だししておいたので、練り物と一緒にそれを炒めようと思います」

『献立としては良いが…なんだ、揚げたてを食べれんのか』

「え?揚げたて?セイさん、猫舌じゃないんですか?」

『猫又になれば丈夫になるからな、熱かろうが冷たかろうが関係ないが、揚げ物は、揚げたてのサクサクやカリカリっとした食感が良いのではないか』

 丈夫にって…?

「熱くても良いなら、食べる直前に温めますね。耐熱皿に入れて、ちょっと多めに温めると揚げ直したようになって、一応、サクッとした食感を楽しめますよ」

『ホントか?それで、一杯してもよいか?』

 おおー、セイさんが、後ろ足で立って、前足で器用にお酒を飲むマネをする。
 喋りはオジさんだけど、か、かわいい…ギャップがありすぎて、どう反応していいのか分からなくなる。…あ、そうか!

「セイさん、ちょっと待ってて下さい」

 鞄に入れっぱなしだったスマホを取り出して、カメラを起動。

「セイさん、今の立って前足動かすのもう一度やってもらえますか?」

『ん?なんだ、こうか?』

 くぅ~、今度は、戸惑いながら、首を傾げつつで、かわいさがUPしてる。これを動画に納める。ふふ、これなら、副音声のような喋りはなく、セイさんのかわいさを堪能出来る。

『……お主、何気に酷いこと考えとるな』

 あ、しまった。

 読まれないように考える癖もつけとかないといけないな。

『チッ、教えるでなかったな』

「セイさーん、舌打ちとか似合わないですよ」

『うっさいわ。早く飯にしようではないか』

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