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子猫 15
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手芸用品店と100均に行ってみた。
藍染のようなグラデーションを出したいと思っていたけれど、そういった色は見つからなかったので、黒のような紺色から白っぽく見える水色、幾何学模様の青系のものと、クールな感じの物を数種類選んで買ってきた。
さて、お昼は何にしようかなぁ…と考えながら、玄関のドアを開けると、ジェドくんがお座りしていた。
おおー、三つ指ついてお出迎え!
ジェドくんは「にゃぁ」と鳴いて足元にすり寄ってきて、ぐるりと一週した後、前に来て前足を大きく広げ、また「にゃぁ」と鳴いて、延び上がって来た。
こ、これは、抱っこをせがまれてる?
ジェドくんの動きに合わせて脇に手を入れ抱っこをすると、ゴロゴロと喉をならしてヒシッという感じに小さな爪を出してつかまってきた。
うう、めちゃかわいいよぉ~。
憧れていたお出迎えからの、抱っこです。
最高の癒しです。
はっ!もしかして、明日から、会社から帰宅すればこれが待っている?
おおー、何か分からないけど、やる気が出てきた。仕事を頑張れそうな気がする。
『靴も脱がずに何をやっておるのだ?』
う、冷静なセイさんの声が聞こえてきたけど、ペット用の扉は動かず、姿は見えない。
ジェドくんを抱いたまま、靴を脱いで上がり、ドアを開けると、リュクくんがキッチンの方でお座りしていて、セイさん…は?
あ、サンルームのキャットタワーの上で横になったまま、こちらを見ていた。
やっぱり、猫ですね…
『ん?どういう意味だ?』
いえ、自由だなぁと思っただけです。
ジェドくんはどうしたんでしょう?寂しかったんですかね?
『育ち盛りだ。腹が減ったに決まっておろう』
う…そ、そうなんですね。
『お主が帰ってくる前まで、二匹でじゃれあって遊んでいたからな』
そうなんですね。でも、リュクくんは、距離ありますね。やっぱり、いきなりお風呂なんて入れたから、嫌われましたかね?
『いや、お主の事は、嫌いではないぞ、ただ、そうして立っている人間が苦手なだけだ。何回か蹴られたらしいな』
え?
セイさんの言葉を聞いて、慌ててしゃがむ。
もう、そういうことは早く言って下さいよ。
「ごめんね。リュクくん、でも、そうだね。立っているときは、気をつけて近づかないようにしてくれるのは助かるね。踏んだりしたら、大変だものね」
しゃがんでリュクくんに話しかけると、トコトコ近づいてきて、ジェドくんを抱いてる腕にスリスリし始める。
ふふ、自室が天国になった♪
『……』
なんか、視線が突き刺さりますが?
『…ふん、何でもない。それより、昼飯は何だ?』
そうですね。ジェドくん達を待たせるのもかわいそうですし、レトルトになりますが、パスタにしようと思います。セイさんはどのソースが良いですか?
『前に食べた貝の入ったのは旨かったな』
ボンゴレですね。じゃぁ、直ぐに用意します。ジェドくんを下ろして、用意する。
普通にお湯を沸かして茹でた方が好きだけど、今日は、時短のためレンジで茹でてしまう。その間に、レトルトのソースをフライパンに開けて温める。
ついでに、ざく切りのキャベツのサラダも盛って、野菜ジュースもそそいだ。
麺が茹で上がったら絡めて完成。
十分程度で出来上がる簡単メニューだ。
セイさんがキャットタワーから降りてきて、カウンターの定位置に、ジェドくん達は、自分の器の前でお座りしながらちゃんと待っている。
うーん、この辺は、思っていたのと違うけど、楽できてるって事だよね?
ジェドくん達には、この時間おやつと言う感じで、小袋で小さな粒のを一袋ずつあげてみた。
『ん、では、いただこうかのう』
セイさんの言葉で皆食べ始める。
…やっぱり、セイさんの方が、家長っぽくなってしまってる。
藍染のようなグラデーションを出したいと思っていたけれど、そういった色は見つからなかったので、黒のような紺色から白っぽく見える水色、幾何学模様の青系のものと、クールな感じの物を数種類選んで買ってきた。
さて、お昼は何にしようかなぁ…と考えながら、玄関のドアを開けると、ジェドくんがお座りしていた。
おおー、三つ指ついてお出迎え!
ジェドくんは「にゃぁ」と鳴いて足元にすり寄ってきて、ぐるりと一週した後、前に来て前足を大きく広げ、また「にゃぁ」と鳴いて、延び上がって来た。
こ、これは、抱っこをせがまれてる?
ジェドくんの動きに合わせて脇に手を入れ抱っこをすると、ゴロゴロと喉をならしてヒシッという感じに小さな爪を出してつかまってきた。
うう、めちゃかわいいよぉ~。
憧れていたお出迎えからの、抱っこです。
最高の癒しです。
はっ!もしかして、明日から、会社から帰宅すればこれが待っている?
おおー、何か分からないけど、やる気が出てきた。仕事を頑張れそうな気がする。
『靴も脱がずに何をやっておるのだ?』
う、冷静なセイさんの声が聞こえてきたけど、ペット用の扉は動かず、姿は見えない。
ジェドくんを抱いたまま、靴を脱いで上がり、ドアを開けると、リュクくんがキッチンの方でお座りしていて、セイさん…は?
あ、サンルームのキャットタワーの上で横になったまま、こちらを見ていた。
やっぱり、猫ですね…
『ん?どういう意味だ?』
いえ、自由だなぁと思っただけです。
ジェドくんはどうしたんでしょう?寂しかったんですかね?
『育ち盛りだ。腹が減ったに決まっておろう』
う…そ、そうなんですね。
『お主が帰ってくる前まで、二匹でじゃれあって遊んでいたからな』
そうなんですね。でも、リュクくんは、距離ありますね。やっぱり、いきなりお風呂なんて入れたから、嫌われましたかね?
『いや、お主の事は、嫌いではないぞ、ただ、そうして立っている人間が苦手なだけだ。何回か蹴られたらしいな』
え?
セイさんの言葉を聞いて、慌ててしゃがむ。
もう、そういうことは早く言って下さいよ。
「ごめんね。リュクくん、でも、そうだね。立っているときは、気をつけて近づかないようにしてくれるのは助かるね。踏んだりしたら、大変だものね」
しゃがんでリュクくんに話しかけると、トコトコ近づいてきて、ジェドくんを抱いてる腕にスリスリし始める。
ふふ、自室が天国になった♪
『……』
なんか、視線が突き刺さりますが?
『…ふん、何でもない。それより、昼飯は何だ?』
そうですね。ジェドくん達を待たせるのもかわいそうですし、レトルトになりますが、パスタにしようと思います。セイさんはどのソースが良いですか?
『前に食べた貝の入ったのは旨かったな』
ボンゴレですね。じゃぁ、直ぐに用意します。ジェドくんを下ろして、用意する。
普通にお湯を沸かして茹でた方が好きだけど、今日は、時短のためレンジで茹でてしまう。その間に、レトルトのソースをフライパンに開けて温める。
ついでに、ざく切りのキャベツのサラダも盛って、野菜ジュースもそそいだ。
麺が茹で上がったら絡めて完成。
十分程度で出来上がる簡単メニューだ。
セイさんがキャットタワーから降りてきて、カウンターの定位置に、ジェドくん達は、自分の器の前でお座りしながらちゃんと待っている。
うーん、この辺は、思っていたのと違うけど、楽できてるって事だよね?
ジェドくん達には、この時間おやつと言う感じで、小袋で小さな粒のを一袋ずつあげてみた。
『ん、では、いただこうかのう』
セイさんの言葉で皆食べ始める。
…やっぱり、セイさんの方が、家長っぽくなってしまってる。
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