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第一章 碧玉
一話
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……あれ?なんだったっけ?
まだ薄暗い部屋の中でフーは目を覚ました。
今、見ていた夢で驚くような事があったはずなのに、目が覚めると同時に忘れてしまった。
すごく気になって、思い出そうとしてみたけれど、何も思い出せずにモヤモヤと変な感覚が広がって気持ちが悪くなってきた。
まっいいか…夢なんて忘れてしまっても問題ないよね。
そう、自分に言い聞かせて辺りを伺うが、鳥のさえずりが聞こえないから、朝ではないのだろうと、フーは、目を閉じた……
しかし、何故か眠ることが出来ない、次第に周りの静けさが気になり出して…
風もない?小動物の足音も?
周りが気になり感性だけが研ぎ澄まされていく、そうなると何時もは聞こえてくる波の音が聞こえてこない事に不安が押し寄せてきて、慌てて寝台から飛び降りて自室の戸を開けた。
「え?」
フーの部屋は居間と続いている。と、言っても家族三人暮らしの小さい家で、玄関と呼べる場所はなく、外から入ってきた所に炊事場があり、作業台兼食卓の大きな机、居間兼母親の機織り場があり、その奥に両親の部屋と去年与えられたフーの個室があるハズだった。
しかし、戸をを開けた先には、白い霧が立ち込めていて…
「ここどこ?」
なんとなく声に出して呟くと、軽く背中を押されて部屋の外に出てしまった。
「え?」
一歩踏み出すと重たい霧に見えたものが、サッと晴れ、常緑樹が立ち並ぶ所に居た。後ろを振り向いたが、出てきた筈の戸がなくなり、後ろにも常緑樹が立ち並んでいる。
高い樹が多く、辺りは薄暗いけど、微かに青空が見えた。
「朝なんだよね?」
森なのか林なのか分からないけど、不思議なことに鳥のさえずりも、地を這う虫や小動物もいない、風が吹いてるような所も見えない…
「父さん?母さん?」
頭では居ないと分かっているが、問いかけずにいられなかった。自分の出した声しか聞こえない世界。なんとも言えない不安が押し寄せてきて…
「父さーん、母さーん」
まだ薄暗い部屋の中でフーは目を覚ました。
今、見ていた夢で驚くような事があったはずなのに、目が覚めると同時に忘れてしまった。
すごく気になって、思い出そうとしてみたけれど、何も思い出せずにモヤモヤと変な感覚が広がって気持ちが悪くなってきた。
まっいいか…夢なんて忘れてしまっても問題ないよね。
そう、自分に言い聞かせて辺りを伺うが、鳥のさえずりが聞こえないから、朝ではないのだろうと、フーは、目を閉じた……
しかし、何故か眠ることが出来ない、次第に周りの静けさが気になり出して…
風もない?小動物の足音も?
周りが気になり感性だけが研ぎ澄まされていく、そうなると何時もは聞こえてくる波の音が聞こえてこない事に不安が押し寄せてきて、慌てて寝台から飛び降りて自室の戸を開けた。
「え?」
フーの部屋は居間と続いている。と、言っても家族三人暮らしの小さい家で、玄関と呼べる場所はなく、外から入ってきた所に炊事場があり、作業台兼食卓の大きな机、居間兼母親の機織り場があり、その奥に両親の部屋と去年与えられたフーの個室があるハズだった。
しかし、戸をを開けた先には、白い霧が立ち込めていて…
「ここどこ?」
なんとなく声に出して呟くと、軽く背中を押されて部屋の外に出てしまった。
「え?」
一歩踏み出すと重たい霧に見えたものが、サッと晴れ、常緑樹が立ち並ぶ所に居た。後ろを振り向いたが、出てきた筈の戸がなくなり、後ろにも常緑樹が立ち並んでいる。
高い樹が多く、辺りは薄暗いけど、微かに青空が見えた。
「朝なんだよね?」
森なのか林なのか分からないけど、不思議なことに鳥のさえずりも、地を這う虫や小動物もいない、風が吹いてるような所も見えない…
「父さん?母さん?」
頭では居ないと分かっているが、問いかけずにいられなかった。自分の出した声しか聞こえない世界。なんとも言えない不安が押し寄せてきて…
「父さーん、母さーん」
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