オラクル

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第一章 碧玉

二十七話

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「フー様の探しモノの一つが、私ですよ」

 先生の雰囲気がいつもとちょっと違う感じになって、また、ワタシの事を様をつけてよんだ。

「で、でも、マーヤさん達、この島の人殆どが、眼の色が碧だよ?」

「遠い昔、この島に初めて下り立ったのは私の両親です。この島の人達は、私の子孫ということになるんですよ」

「え?なに?どういうこと?」

「ジャスパー様は、長い時を生きる。聖人なのですよ。神に一番近い方なのです」

 んん?どういうこと?……マーヤさんや、長老様方よりも、先生が年上って事?しかも、先生の子孫って…

「う~~」

 なんか、よく分からなくて、頭が痛くなってきた。

「一度に理解しようとしなくていいよ。段々と消化していけばいい。詳しい話も追い追いするから、今は、神と地上と自分達の位置をなんとなく分かっていればいいから」

 う、う~ん、父さんや母さん、先生の事はこれから、勉強していこう…。今は…

「位置…えーと、父さんと母さんは、天界というところに居るの?」

「正確には、天界ではないが、近い所にいるよ」

「普通には行けないところなんだよね」

「そうだね。地上のモノの移動手段では行けないね」

「そこに行くためには、先生の仲間の力が必要なんだね」

「そう、私の他に、後、十一のモノが必要だね」

「そのモノを見つけるのに、クク様の力が必要なんだね」

「そういうことだ。理解してるじゃないか」

「フー様は、理解力がおありですね」

「でも、なんでそれが、ワタシだけなの?戦を止めるのなら、父さんと母さんが直接集めてはいけないの?」

「あの二人は、本体で下ったから、回りに与える影響が大きすぎるのだ。この島の様に特殊な結界を張った上で、魔導具で力を押さえて、地上のモノに接触できるようにしていたのだ。だから、あの二人がこの世界を自由に歩くことは出来ないのだ。使徒が力を合わせ結界をはれば、地上のモノに直接言葉を伝えられるようになるんだよ」

「えーと、それは、英雄と女神だから?」

「英雄だからとは、言えない。が、一度に話すと更に混乱するから、詳しくはまたの機会だな。女神だからというのは合っている。しかも、ハウトは、夕焼けの女神で、【成長】を司っている。与える影響は力に触れたモノの考え方で変わるが、下手をすれば一気に成長し、老衰で亡くなることになるやもしれぬのだ。そんな危険はおかせんだろ」

「クク様は大丈夫なの?」

「私は、元々、本体ではなく意識だけで下りてきたのだ。だから、自由に移動しても問題ないし、姿も自由に変えられる」

「あ、だから、昨日は獣の姿だったの?でも、それならクク様だけじゃいけないの?クク様と先生がいれば集められるんじゃないの?」

「……」

 あれ?クク様が黙りこんでしまった。

「フー様、使徒を集める者には年齢制限があるのですよ。十六才以下でなければならないという決まりがあるのです。それに…」

 神父様がチラとクク様を見てから話を続ける。

「それに、中には、神が嫌いなモノが居るそうですよ」

「え?天と地を繋ぐ役割を持っているのに、神がキライなの?」

「そうなんだよ。だから、クク様では、集められないんだよ。そして、私だけでも、皆を集めることは出来ないんだよ」

「そうなの?」

「そうなんだ。だから、フー様の力が必要なのだよ」

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