オラクル

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第二章 青玉

ニ十二話

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 案内された先には、大きな丸テーブルに白いキレイなレース編みのテーブルクロスが掛けられていて、その上に色とりどりの小さなパンやお菓子が並んでいた。
 ワタシには、みんなより脚の長いイスも用意されていて、先生が抱き上げて座らせてくれた。ワタシが降りたら、クク様は人形になり興味深そうにテーブルの上の物を覗き込みながらサファイヤ様だと思われる女性にいろいろと質問しだした。

 ワタシが乗っていた鞍は?と、首を傾げていると先生がコソッと「クク様は、フーのインベントリーと同じ空間魔法が使えるんだよ」と教えてくれた。
 今度は、声に出してないのに、と驚いて先生を見ると、ニコリと笑い。

「フーは、顔に出るからな、大体考えていることが分かる」

 え?そうなのかな?

 なんだか恥ずかしく感じて下を向いていたら、テーブルに近づいてくる人がいた。その音に反応してそちらを向けば、黒っぽい青色の服を着た女の人がワゴンを押してこちらに近づいてきた。

「皆様方、お茶は何になさいますか?フー様は、ミルクティーがお好きだと伺っておりましたので、ミルクも用意しておきました」

 黒っぽい服の人が立ち止まりお辞儀をすると、青色の服の人が、そう言ってワタシに微笑んでくれる。
 みんなを見ると「フーから選んでいいよ」と言ってくれた。

「えーと、ミルクティーでお願いします」

「かしこまりました」

 ワタシが答えると、黒っぽい服の人が大きな丸いカップにお茶とミルクを注いでワタシの前に置いてくれた。

「はちみつもございますので、好みでお入れください」

「ありがとうござ•••」
「フー、ミルクティーとはなんだ」

 う、ワタシがお礼を言いかけたら、クク様が質問してきた。

「クク様、人の言葉を遮るなんてはしたないですよ」

「何故だ」

「何故って、言の葉には、気持ちが入るものなのです。それを中断するという行為は、不快に思われましからね」

「不快•••快く無い感情だな。分かった。気をつける。それで、ミルクティーとは、なんだ」

 先生は、ちょっと疑っている感じで首を振る。

「ミルクティーとは、牛やヤギなんかの乳を入れたお茶のことですよ」

「うまいのか?」

「ですから、味覚には個人差があると教えましたでしょ」

「•••そうだったな。私にもそのミルクティーをくれ」

「かしこまりました」

 クク様の言葉を聞いて直ぐに黒っぽい服の人がミルクティーを入れ、クク様の前に置く。

「私は、ストレートで」

「かしこまりました。ジャグはこちらに置いておきます」

「ありがとう」

「ジャグ?それはなんだ」

 クク様が、先生の前に置かれた物に興味を持ったらしい。

「お茶が濃すぎる場合に入れるお湯が入っているものですよ」

「どういうことだ」

「お茶の葉にお湯を注いでおくとお茶が濃くなりすぎるので、自分好みの濃さにするためのものですよ」

「ほぉ、そんなことも出来るのか、で、旨いのか」

「はぁ~~」

 先生がクク様に教えてる間に、青色の服の人が、ワタシにお菓子を勧めてくれた。見たことない小さなお菓子に戸惑っていると、木の実を使った香ばしいお菓子だとか、果実を使った物だとか説明してくれた。大好きな桑の実を使ったクッキーがあったからそれを頂いて、ミルクティーを飲んで先生達のやり取りが終わるのを待った。
 青色の服の人は、そんな二人を見て静かに微笑んでいる。







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