16 / 19
土地開発?
しおりを挟む
「あら、植物達はそんなに弱くないわよ」
「そうよねぇ。ちゃんと、土地に合ったように進化し続けているじゃない」
「それに、乾燥した土より、水分が多い方が大きく育つわよ」
「そうよねぇ」
「これこれ、突然、会話に加わるでない、皆が驚くだろう。それにな、今の世の人間の食べる植物は、赤い土では、うまく育たんものが多いのだぞ。そういうことも考えてやらんとな」
「知ってますぅ。知ってるけど、言ってみたんですぅ」
「そうよ。ここの赤土は、良い粘土になるんだから、悪くいわれたくないんですぅ!」
突然声がしたので、そちらを見ると、薪ストーブの横につまれた薪の上、小さなサイズの大黒さまとその横に同じサイズのとてもよく似た綺麗な女神が二柱がおわす。
神々は、近いうちに行くとか何とか言いながら、平気で、一月や一年たった頃に、ふらりとやってくる。時間の感覚が違うのだから仕方がないが、何か約束した場合は、きちんと期限を決めないと、こちらが痛い目に遭ってしまう。そんな、教訓から、三日以内にと言ったのだが…
「昨日の今日とは、お早いお着きですね」
「なに、国常の処に行く前に、こやつらにおおてな、暇してたから声をかけてみたら、ここらには、来たことがないから行ってみたいと言うので、連れてきたのだ」
「えーと、暇してたって…、観光だけですか?」
「いや、そんなわけなかろう。水波能女神と埴山毘売神だぞ。ちょうど良い、神選だろ?」
「はぁ?伊邪那美命の末娘の神々?って、大黒さまより、古い神々じゃないですか!」
「うむ。恵比寿の一番下の妹達だ」
…………。
「どうしましょう」
「神生みの、最後の姉妹神が来てくださるとは…」
「でも、ちょうど良いじゃないですか、相談してみましょ」
「えっ、ちょ、神部くん!」
予想していた神とは違う神がきたので、社長達は戸惑ったが、神部は、ちょうど良い神が来たと、説明を始めてしまう。
「ふーん、で、その湖を広げた方がいいの?それとも広げない方がいいの?」
「社長!どっちがいいんですかね?」
「あ、いや、地形とか観て決まるんじゃないんですか?」
「え?土と水の神様ですよ。そんなの自由にできるでしょう」
「そ、そうなんでしょうか?」
「んー、その湖に主は居るの?」
「はい、白い亀がおります」
「じゃぁ、その子に聞いた方がいいわね。畑の方も、みてあげるわ、良い粘土があれば、ちょうだいね」
「あ、はい。それは、どうぞお持ちください」
「はい、神部とやら、案内して」
「はぁ?俺ですか?まだ、朝飯食べてないんで、遠慮します。社長、お願いできますか?」
「か、神部くん!指名されたのですから、神部くんが行くべきでしょう」
「えー」
「「えー」言わない!」
「そうよねぇ。ちゃんと、土地に合ったように進化し続けているじゃない」
「それに、乾燥した土より、水分が多い方が大きく育つわよ」
「そうよねぇ」
「これこれ、突然、会話に加わるでない、皆が驚くだろう。それにな、今の世の人間の食べる植物は、赤い土では、うまく育たんものが多いのだぞ。そういうことも考えてやらんとな」
「知ってますぅ。知ってるけど、言ってみたんですぅ」
「そうよ。ここの赤土は、良い粘土になるんだから、悪くいわれたくないんですぅ!」
突然声がしたので、そちらを見ると、薪ストーブの横につまれた薪の上、小さなサイズの大黒さまとその横に同じサイズのとてもよく似た綺麗な女神が二柱がおわす。
神々は、近いうちに行くとか何とか言いながら、平気で、一月や一年たった頃に、ふらりとやってくる。時間の感覚が違うのだから仕方がないが、何か約束した場合は、きちんと期限を決めないと、こちらが痛い目に遭ってしまう。そんな、教訓から、三日以内にと言ったのだが…
「昨日の今日とは、お早いお着きですね」
「なに、国常の処に行く前に、こやつらにおおてな、暇してたから声をかけてみたら、ここらには、来たことがないから行ってみたいと言うので、連れてきたのだ」
「えーと、暇してたって…、観光だけですか?」
「いや、そんなわけなかろう。水波能女神と埴山毘売神だぞ。ちょうど良い、神選だろ?」
「はぁ?伊邪那美命の末娘の神々?って、大黒さまより、古い神々じゃないですか!」
「うむ。恵比寿の一番下の妹達だ」
…………。
「どうしましょう」
「神生みの、最後の姉妹神が来てくださるとは…」
「でも、ちょうど良いじゃないですか、相談してみましょ」
「えっ、ちょ、神部くん!」
予想していた神とは違う神がきたので、社長達は戸惑ったが、神部は、ちょうど良い神が来たと、説明を始めてしまう。
「ふーん、で、その湖を広げた方がいいの?それとも広げない方がいいの?」
「社長!どっちがいいんですかね?」
「あ、いや、地形とか観て決まるんじゃないんですか?」
「え?土と水の神様ですよ。そんなの自由にできるでしょう」
「そ、そうなんでしょうか?」
「んー、その湖に主は居るの?」
「はい、白い亀がおります」
「じゃぁ、その子に聞いた方がいいわね。畑の方も、みてあげるわ、良い粘土があれば、ちょうだいね」
「あ、はい。それは、どうぞお持ちください」
「はい、神部とやら、案内して」
「はぁ?俺ですか?まだ、朝飯食べてないんで、遠慮します。社長、お願いできますか?」
「か、神部くん!指名されたのですから、神部くんが行くべきでしょう」
「えー」
「「えー」言わない!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる