快適 異世界生活―保護者のエルフと家造り&神と一緒にダンジョン経営?―

kaoru

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マクー大陸で家造り

竹林にて…

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 火の大精霊のモンディール様の加護を持つ、クラリーちゃんが、拳大の火の玉を出して雪の上を走らせる。

「うわっ、あれって避けてるだけで溶けてないよね?」

「そのようですね。もっと大きくして見ましょう」

 クラリーちゃんが、そう言って一メートルぐらいの大きな火の玉を下ろすと雪は左右に割れていくそのまま、地面が見えるまで下ろして、前進させれば、雪の壁に挟まれた細い道が出来る。

「こんな感じで探索しますか?」

「そうだねぇ、雪の上を歩けないんだから、こう…うわっ、何あれ!」

 クラリーちゃんとこの階の探索方法を相談していると、クラリーちゃんが放った火の玉が突然勢いよく遠くに吹っ飛んでいき、遠くでボワンッと何かに当たり爆発した。そして、目の前で、ザザー、ザザー、と雪を落としながら、長い竹が揺れている。

「え?こんな罠あったの?」

 口をあんぐり開けて見ているミンテに聞くと。

『全然感知出来なかったです。どうなってるですか?』

 雪の上にいたミンテ達を一旦下がらせて、僕とクラリーちゃんで、大きな火の玉を出して至るところに転がせば、笹の葉部分の雪が退かされた竹が次々と勢いよく立ち上がる。

「ここって、竹林だったんだ」

『うわっ、この階、全部が罠でしたか。スゴいですねぇ』

 確かにスゴい。六メートルの雪の中に埋まってて、雪を退かされ、飛び出した竹達が、ギシギシ音をたてている。どんな風に仕掛けてあったんだ?…絶対、自然界では無理だよね?
 竹が出てきた辺りから、積雪も急に減ったし、何処にいったんだろう?たぶん、変形型の魔物だね。んー、この竹が、トレント見たいに動くのかな?

「リョウ様、降りますか?」

「そうだね。どうやら、変形する魔物みたいだね。ミンテ、この辺に敵はいない?」

『うーん、よくわからないです…見える範囲ではいないみたいだけど、雪の精霊達がわちゃわちゃしてて、魔術がちゃんと反応してないみたいです…』

「そうか、その為の、雪だったんだ。攪乱魔法みたいな感じかな?場所の特定出来ないね。これは、手探りで、気を付けてね進むしかないかな」

「では、降りますね」

「うん」

 二人で六メートル下に飛び降りるとすぐに僕のナビが反応した。

「げっ、クラリーちゃん、気をつけて、真下から魔物の反応があるよ」

「はい!」

 そう返事をしながらクラリーちゃんは、右に跳び続けて直ぐに、後ろに跳びながら、剣を構えて、下から飛び出したものを切り捨てる。その綺麗な動作を見ていたいけど、僕の方にも次々と、土の下から魔物が襲ってくる。

「はぁ?これって、筍じゃん」

 飛び出してきたモノを見て、驚いた。そりゃ、形からして、ロケットミサイルみたいな感じだけどさ、それにしても、こうボンボン打ち上げないで欲しい。メッチャ怖いんですけど…それに、このまま、食材にしてくれれば良いのに…と、ちょうど良いサイズに育った筍が光の粒子になって消えていくのを、指をくわえて見てしまった。

「リョウ!何、ボケッとしてるですか、危ないですよ!」

 ミンテに背中を蹴られて前に飛び出せば、その立ってた所から、また、筍が飛び出してくる。

 はぁ、さっきの松ぼっくりといい、こういう魔物を集めたのかな?

 反射神経を試されてるような、魔物討伐を終えると、回りはいろいろな竹材が転がっている。中には、今すぐに使えそうな、しっかりと乾いたものまで、長さもいろいろで、助かります。

「これで、依頼の一つは達成出来ましたね」

 そうだね。いろいろな竹材が出てくれて助かった。

『リョウ!これ、アイテムじゃないみたいです。収納できないです』

 ミンテに呼ばれ振り向けば、青くて太い竹をミンテが前足でつついてる。

「ん?」

 そういえばと、周りを見れば、竹林が一部、消えていた。

「あーー、そうか、竹林って、本来、刀は振るえないんだったっけ?」

 僕がそう言うと、クラリーちゃんは、首をかしげる。

「えっとね。普通の刀だと、竹林では、竹が邪魔して、思うように振るうことが出来ないんだよ」

「そうなのですか?」

「うん、僕達のは特殊だから、魔物ついでに切り倒しちゃったけど、これは、異常な事だからね」

「では、普通の方々はどうやって、ここの魔物を討伐するのです」

「そうだねぇ…ナイフや小刀、格闘技とかで狭い範囲で戦う事になるね。本来なら、避けるだけでも、かなり難しいんだと思うよ」

「確かに、初級にしては、速い動きでしたね」

「ちぇ、冒険者が減ってるからって、魔物をBランクに上げられたかな?」

「シス様に観られてるのですね」

「そういうことだね」

『で、これどうします?』

 見れば、ディルが喜びそうな、見事に育った竹だけど、ダンジョン内の物は持ち出せない。魔物を討伐し、現れたアイテム以外は、ダンジョン世界で作られたもので、この中でなら、道具として使うことが出来たりするが、ダンジョンから、持ち出すと消えてしまう。そういうものは、僕達、冒険者は収納も出来ないようになっている。

「一応、かためて置いてこうか、ここにも、住民がいるかもしれないから、役立ててもらおう」

 僕がそう言うと、皆、竹を集めてくれた。



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