快適 異世界生活―保護者のエルフと家造り&神と一緒にダンジョン経営?―

kaoru

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マクー大陸で家造り

金のなる木?

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「さて、どんな植物が良いかしらね?」

「栃や胡桃、櫟なんかは、あんまり植えないでくれよ」

「何でよ!お手伝いが多い方が良いでしょ?」

「ここは、保養地なんだから、管理人程度でいいよ。あまり多くて、乗っ取られでもしたら物騒だし」

『ワレの地でそんなことはさせんぞ。しかし、小人族が増えすぎても困るのは確かだな』

「じゃぁ、地の精霊と風の精霊をまとめ役で置いて、栗と胡桃を三本、後は、様子を見てから決めましょ」

「それがいいな。始まりの家妖精は、今借りてる家の者が、十六になっているから、スカウトしてみるか」

「まぁ、ちょうど良いわね」

 えーと、すみません。話についていけてないです。

「ハイ」

 久々、右手を挙げ、発言権を示した。

「リョウくん、どうしたの?」

「栗や胡桃の木の話から、お手伝いさんの話になるのが、どうしてなのか分かりません」

「ん?説明したこと無かったか?」

 ディルが首を傾げ、周りを見た。

「そういえば、小人族とはあまり接触してませんでしたね」

「テルキネスなんかの、たたく妖精についても話してなかったしな…そうか、まだ、話して無かったか」

「どういうこと?」

 なんか、僕以外は、皆知っていて、僕が知らないことに、驚いているみたいだ。
 五年前に生まれたユキちゃんも、雪の女王とリンクしているせいか「知らないですか?」と目で言っている。

 そして、話を聞いたところ、一般に木の実とされる胡桃、アーモンド、カシュー、ピスタチオなんかのナッツ類、栗やドングリや栃の実なんかは、小人族のお金として流通しているんだって、そして、その木を庭先に植えると、家妖精が住み着いてくれる様になるそうだ。

 今は、金属のお金が出来て、それが一般的になっているけど、昔、一ラドというのは、ドングリ一個の事だったんだって、で、そのドングリ十五個から、色々な物に交換するようになったのが、この世界のお金の始まりなんだそうだ。
 そして、何故十五個なんて数なのか聞いたら、小人族は、三つ子で生まれていたから、三等分出来て、一食に食べる量がドングリにすると五個だったから、それを基準にして計算して、今のような通貨になったんだってさ…難しいね。
 小人族自体は、物々交換が支流でお金はほとんど使っていないのに、何故?と思ったら、種族数でいくと、小人族が一番多いそうだ。

 ……ハバーの小妖精、全体陸に居る家妖精、ここマクーのたたく妖精、ドワーフも、亜種のゴブリンなんかも皆、小人族になるんだってさぁ……この中で、小人族ということが忘れられる程、他種族と馴染み、お金を使っているのは、ドワーフだけだ。

 昔は、妖精に属してるエルフや魔族、人魚族なんかも、三つ子が多かったんだって、だから、三等分出来るお金の数え方で問題なかったらしい。
 ただし、最近では、三つ子の方が珍しくなっているので、替えても良いのでは?という意見もあるらしいです。転移者の町が出来て、転移者達の商品も流通するようになってきたから、転移者の方からも、改正案が出てるとか…。
 僕としては、計算しやすい様に改正してほしいなぁ…

 で、話を戻すと、そういう木の実がなる木を大量に植えてしまうと、どんどん小人族が増えていき、下手をすると、住まいが乗っ取られてしまう事があるそうだ。
 以前、少子化で困るとユピロー様が話していたけれど、小人族は例外らしい。
 
 そもそも、小人族は、精霊に一番近い種族で、人のような生まれ方もしないし、育ち方もしないらしいです。
 詳しくは、機会があれば…とはぐらかされた。

 そして、栗と胡桃に限定した理由は、家妖精の仲間達の好物で、栗が好きな妖精は掃除上手で、胡桃が好きな妖精は料理上手なんだって、森や芝生なんかの外回りに関しては、精霊に任せられるからということで、この二種類なんだそうだ。

 そして、スカウトというのは、家妖精は、三人ずつ行動するのが普通で、増え方も三人ずつ増えていくけど、三で割れない数の者が出てきた場合、他の家に行った方が良いという意味になるそうだ。
 別れる人数は、家妖精達の話し合いで決まるらしいけど、出ていく方が、三で割れる数になって、残った方は、二、三日で、適正数になるんだって、増える時期とか、別れる時期とかどういう決まりになっているかは、誰にも分からないんだって。
 増えれば別れる。その繰り返しなんだそうだ。


 ふー、この世界、まだまだ、不思議が一杯です。

 
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