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マクー大陸で家造り
砂風呂体験
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「ああ、あやつらは熱い所が好きだからな、なんの問題もない。案内してくれ」
「ええ?いや、しかし…」
モンディール様がかなり強引に砂風呂へ行こうとしてるけど、半魚人の皆さんはかなり焦っている様子。
案内してくれ、なんて言ったけど、ズカズカと奥に進むモンディール様の後を半魚人達が追いかける。
その後ろから僕とノワールさんが、並んで付いていく。
「ノワールさんは、ブラックパールクラブって、どんな魔獣か知ってます?」
「はい、確か…体長十センチ前後の小型蟹タイプの魔獣で、毒などは持っておらず、温和な魔獣だったと記憶しております」
「半魚人の人達は何であんなに困っているんだろ?」
「憶測ですが、ブラックパールクラブは群れるので、数が尋常ではないのではないでしょうか?」
半魚人の人達は、モンディール様の方に注意を向けていたけれど、僕達の事も何気に気にして、近くに来ていた人が、ノワールさんの発言を聞いて、ちょっと驚いた顔で僕達に振り向いた。
「その通りです。そして、名前の由来になったパールの様な黒い玉で砂風呂が埋め尽くされているのですよ」
黒い玉?それって…
「ブラックパールクラブは、草食ですが、固い繊維は消化出来ないのです。ですので、他の栄養分を吸収した後の食べカスを丸めて吐き出します。紙漉き職人の間では、良質の補強材として高値で取引されたりしていますよ」
「あ、そうなんだ。はぁ…、ビックリしたぁ、てっきりフンかと思った」
「ハハ、鑑定されていない時期はそう思われ、嫌われていた魔獣ですね。確か、ウィン様が、住居のクッション材を作らせるために創造した魔獣だと聞いております」
「あー、成る程。ウィン様なら、説明するのを面倒くさがって、誤解されそうだね。でも、クッション材にって、どういうことです?」
「ウィン様が言うには、その黒い玉を一旦水でふやかし板状にして乾かすと、ゲトーで採れるコルクの様な感じになり床材などに活用出来るそうです。しかも、魔術との相性もよいそうです」
「へぇ、そんな便利な素材ならもっと普及していて良さそうだけど…ウィン様だから、しょうがないか…」
「まぁ、それもあるのでしょうが、欠点もあるのです」
「欠点?」
「はい。時間が掛かるのです。集めるのもですし、加工するのにも時間が掛かると聞いております。なので、地上人はあまり手を出さない素材なのです」
「成る程…でも、ここにはそれが大量にある」
発泡スチロールというわけではないけど、軽くて丸い玉なんだからねぇ、もしかして…
「おや?何か、思いつきましたか?」
「ちょっとね。その食べカスって、大きさは揃っているんですか?」
「いえ、個体によってまちまちです。だいたい、数ミリ程度のものから、三センチぐらいの大きさだったと思います」
んー……でも、加工出来るから、もしかしたら、昨日考えたクッションが作れるかもしれない?フッフッフッ、やってみる価値はありそうです。
「なにやら、楽しそうですね。どんなことを思い付いたのですか?」
ノワールさんに、クッションの話をすると、興味を持ってくれた。
「ちょうどよいではありませんか、全部、いただいて。ついでに、数匹、烈震様方の棲みかにつれていけないか交渉する必要もありますね」
「ああ、もし、上手くいったら、ある程度欲しがる人いそうだから、材料集めの為の飼育場を用意するのは良いですね」
なんて話をしていたら、前の方から、モンディール様の叫ぶ声が聞こえてきた。
「ええ?いや、しかし…」
モンディール様がかなり強引に砂風呂へ行こうとしてるけど、半魚人の皆さんはかなり焦っている様子。
案内してくれ、なんて言ったけど、ズカズカと奥に進むモンディール様の後を半魚人達が追いかける。
その後ろから僕とノワールさんが、並んで付いていく。
「ノワールさんは、ブラックパールクラブって、どんな魔獣か知ってます?」
「はい、確か…体長十センチ前後の小型蟹タイプの魔獣で、毒などは持っておらず、温和な魔獣だったと記憶しております」
「半魚人の人達は何であんなに困っているんだろ?」
「憶測ですが、ブラックパールクラブは群れるので、数が尋常ではないのではないでしょうか?」
半魚人の人達は、モンディール様の方に注意を向けていたけれど、僕達の事も何気に気にして、近くに来ていた人が、ノワールさんの発言を聞いて、ちょっと驚いた顔で僕達に振り向いた。
「その通りです。そして、名前の由来になったパールの様な黒い玉で砂風呂が埋め尽くされているのですよ」
黒い玉?それって…
「ブラックパールクラブは、草食ですが、固い繊維は消化出来ないのです。ですので、他の栄養分を吸収した後の食べカスを丸めて吐き出します。紙漉き職人の間では、良質の補強材として高値で取引されたりしていますよ」
「あ、そうなんだ。はぁ…、ビックリしたぁ、てっきりフンかと思った」
「ハハ、鑑定されていない時期はそう思われ、嫌われていた魔獣ですね。確か、ウィン様が、住居のクッション材を作らせるために創造した魔獣だと聞いております」
「あー、成る程。ウィン様なら、説明するのを面倒くさがって、誤解されそうだね。でも、クッション材にって、どういうことです?」
「ウィン様が言うには、その黒い玉を一旦水でふやかし板状にして乾かすと、ゲトーで採れるコルクの様な感じになり床材などに活用出来るそうです。しかも、魔術との相性もよいそうです」
「へぇ、そんな便利な素材ならもっと普及していて良さそうだけど…ウィン様だから、しょうがないか…」
「まぁ、それもあるのでしょうが、欠点もあるのです」
「欠点?」
「はい。時間が掛かるのです。集めるのもですし、加工するのにも時間が掛かると聞いております。なので、地上人はあまり手を出さない素材なのです」
「成る程…でも、ここにはそれが大量にある」
発泡スチロールというわけではないけど、軽くて丸い玉なんだからねぇ、もしかして…
「おや?何か、思いつきましたか?」
「ちょっとね。その食べカスって、大きさは揃っているんですか?」
「いえ、個体によってまちまちです。だいたい、数ミリ程度のものから、三センチぐらいの大きさだったと思います」
んー……でも、加工出来るから、もしかしたら、昨日考えたクッションが作れるかもしれない?フッフッフッ、やってみる価値はありそうです。
「なにやら、楽しそうですね。どんなことを思い付いたのですか?」
ノワールさんに、クッションの話をすると、興味を持ってくれた。
「ちょうどよいではありませんか、全部、いただいて。ついでに、数匹、烈震様方の棲みかにつれていけないか交渉する必要もありますね」
「ああ、もし、上手くいったら、ある程度欲しがる人いそうだから、材料集めの為の飼育場を用意するのは良いですね」
なんて話をしていたら、前の方から、モンディール様の叫ぶ声が聞こえてきた。
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