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クエスト報告とアイテム納品をして報酬を受け取る。
討伐系でも問題なく稼げる様になってきたなぁ。
思ったより時間がかかったけど、アルは居ないみたいだ。
ジュースショップで飲み物を買い、空いていた席に座る。
すると、ハティが足元に伏せの状態で寛ぎ、その毛にキャトルが埋もれに行って、夢が俺の膝の上に飛び乗って撫でてと甘えてくる。
ネックは、“自分はどうしたら!?” というようにオロオロしていたので、膝の上に誘導する。戸惑いながらも乗ってくれて、夢と顔をスリスリしている。
なにここ!!天国!!
膝の上の2匹を撫でたりじゃらしたりしながらモフモフを堪能すれば、時間なんてどれだけでも待てちゃうよ!!
「おまたせ。」
しばらく2匹と戯れていると、アルが戻って来た。
「全然!」
マジで本心である!
アルが向かいに腰かけたので、ジュースを奢ろうと立ち上がる。
膝の2匹には、とりあえず自分が座っていた椅子の上に移動してもらう。片手ずつ抱き上げて、だらーんとした姿がまた可愛い!!
じゃなくて…。
「アル、なに飲む?」
「自分で買うよ。」
「いやいや、流石にジュースぐらい奢らせて。安上がりでごめんだけど。」
「うー。じゃぁマゴのやつ。」
「了解!」
マゴのジュースを買って渡し、元の席に戻る。
その時2匹が、なにやら会話をしていたのが気になったけど、そのまま持ち上げて膝の上に乗せる。
まだハティ以外と会話は出来ないけど、ネックがさっきよりも寛いでくれているから、もしかしたら猫流の甘え方なんてのを教えていたのかもしれない!
アルを見ると、ジュースを開けながらも、目線はハティに向いていた。
「もしかしなくても、アルって犬好き?」
「そう。大好きなんだけど、ゲームでもリアルでもなかなか飼う機会がなくて。」
「そっかぁ。」
そういう会話をしていると、ハティがむくりと立ち上がり、アルの側まで移動してお座りをする。
『先程は主を助けてくれて感謝する。礼が我を撫でることだったな。我で良いなら撫でるがよい。』
「ハティが、助けてくれてありがとうって。撫でていいよって言ってる。」
「そうか。」
そう言って、恐る恐るという手つきでハティの頭に手を乗せる。
ハティの毛は長く柔らかいから、アルの手はすぐに埋もれてしまう。
その毛を味わうように、ゆっくりと撫でていく。
アルの顔が少し照れている様に笑うから、本当に犬とか狼が好きなんだろうな。
「アル、今日は本当にありがとう。アルが来てくれなかったら、仲間が拐われちゃうところだった。」
そう言って、毛の隙間から少しだけ見えるキャトルを見る。
「うん、間に合って良かった。」
アルが、改めて今日の事を教えてくれた。
街でハティを見ていたら、他にも俺たちを見ている人達が居ることに気付いたらしい。
その人達が余りにも怪しかった為、跡をつけたら、今まさに襲われる所だったと。
「これから大丈夫かな?」
あまり街には居ないのにこの状況で、この先が不安になる。
「絶対とは言わないけど、大元に牽制かけれたから、少しは大丈夫だと思う。」
アルって強いんだね…。
「ありがとう!そこまでして貰って、やっぱりお礼なしってダメだと思う!」
経過はどうであれ、俺たちは束の間の安心を手に入れた訳だもん。ここまでして貰ったのにハティを撫でるだけって、そもそも俺は何も出来てない!!
「これが私の目指してる仕事でもあるから問題ない。」
「でも!」
「そんなに気になるなら、今度犬や狼系の魔物をテイムしたら譲ってくれない?」
触ったら我慢できなくなってきたとアルが言う。
「絶対、アルが気に入る子をゲットしてくるよ!」
どんな子がいいかな?
その為にも新しい場所に行かなきゃね!
討伐系でも問題なく稼げる様になってきたなぁ。
思ったより時間がかかったけど、アルは居ないみたいだ。
ジュースショップで飲み物を買い、空いていた席に座る。
すると、ハティが足元に伏せの状態で寛ぎ、その毛にキャトルが埋もれに行って、夢が俺の膝の上に飛び乗って撫でてと甘えてくる。
ネックは、“自分はどうしたら!?” というようにオロオロしていたので、膝の上に誘導する。戸惑いながらも乗ってくれて、夢と顔をスリスリしている。
なにここ!!天国!!
膝の上の2匹を撫でたりじゃらしたりしながらモフモフを堪能すれば、時間なんてどれだけでも待てちゃうよ!!
「おまたせ。」
しばらく2匹と戯れていると、アルが戻って来た。
「全然!」
マジで本心である!
アルが向かいに腰かけたので、ジュースを奢ろうと立ち上がる。
膝の2匹には、とりあえず自分が座っていた椅子の上に移動してもらう。片手ずつ抱き上げて、だらーんとした姿がまた可愛い!!
じゃなくて…。
「アル、なに飲む?」
「自分で買うよ。」
「いやいや、流石にジュースぐらい奢らせて。安上がりでごめんだけど。」
「うー。じゃぁマゴのやつ。」
「了解!」
マゴのジュースを買って渡し、元の席に戻る。
その時2匹が、なにやら会話をしていたのが気になったけど、そのまま持ち上げて膝の上に乗せる。
まだハティ以外と会話は出来ないけど、ネックがさっきよりも寛いでくれているから、もしかしたら猫流の甘え方なんてのを教えていたのかもしれない!
アルを見ると、ジュースを開けながらも、目線はハティに向いていた。
「もしかしなくても、アルって犬好き?」
「そう。大好きなんだけど、ゲームでもリアルでもなかなか飼う機会がなくて。」
「そっかぁ。」
そういう会話をしていると、ハティがむくりと立ち上がり、アルの側まで移動してお座りをする。
『先程は主を助けてくれて感謝する。礼が我を撫でることだったな。我で良いなら撫でるがよい。』
「ハティが、助けてくれてありがとうって。撫でていいよって言ってる。」
「そうか。」
そう言って、恐る恐るという手つきでハティの頭に手を乗せる。
ハティの毛は長く柔らかいから、アルの手はすぐに埋もれてしまう。
その毛を味わうように、ゆっくりと撫でていく。
アルの顔が少し照れている様に笑うから、本当に犬とか狼が好きなんだろうな。
「アル、今日は本当にありがとう。アルが来てくれなかったら、仲間が拐われちゃうところだった。」
そう言って、毛の隙間から少しだけ見えるキャトルを見る。
「うん、間に合って良かった。」
アルが、改めて今日の事を教えてくれた。
街でハティを見ていたら、他にも俺たちを見ている人達が居ることに気付いたらしい。
その人達が余りにも怪しかった為、跡をつけたら、今まさに襲われる所だったと。
「これから大丈夫かな?」
あまり街には居ないのにこの状況で、この先が不安になる。
「絶対とは言わないけど、大元に牽制かけれたから、少しは大丈夫だと思う。」
アルって強いんだね…。
「ありがとう!そこまでして貰って、やっぱりお礼なしってダメだと思う!」
経過はどうであれ、俺たちは束の間の安心を手に入れた訳だもん。ここまでして貰ったのにハティを撫でるだけって、そもそも俺は何も出来てない!!
「これが私の目指してる仕事でもあるから問題ない。」
「でも!」
「そんなに気になるなら、今度犬や狼系の魔物をテイムしたら譲ってくれない?」
触ったら我慢できなくなってきたとアルが言う。
「絶対、アルが気に入る子をゲットしてくるよ!」
どんな子がいいかな?
その為にも新しい場所に行かなきゃね!
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