テイマーはじめました(仮)

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「こーんにちはー!」

訪れたのは、勿論キルさんの便利屋さん。
昨日は寝るのが遅かったので、昼近くまでゴロゴロし、昼ご飯をゆっくり食べて出てきたのである。

「いらっしゃい。今日はどうしたの?」

声をかけてすぐ、キルさんが奥から出てきてくれた。

「実は箱型のアイテムボックスが欲しいんですけど、蓋が無いものか、テイムしてる子達でも使える物が欲しいんです。そんなのできます?」

みんなが自由にご飯を食べれるボックスが欲しいのだ。

「うーん、確か契約している子はアイテムの共有ができるので、普通のアイテムボックスなら問題ないと思ったけれど。」

そう言って、売り物の中から木箱を取り出した。その箱は軽く塗装されているだけなのだが、蓋が半円になっていて、見るからに宝箱です!と言わんばかりの形をしている。
多分これはキルさんお手製の物だろう。

何を隠そう!キルさんはアイテムボックスを自作できる職人さんなのだ!
凄いよね!いずれはいっぱい入るリュック型のアイテムボックスもお願いするつもりなんだ。

「とりあえず、これにアイテム入れてみてくれる?」

「はい。」

言われるまま、その箱にジャーキーを1つ入れる。

「じゃぁ、それを誰かに開けてもらって。」

「はい。ハティ、この中の物取り出せる?」

『ふむ、やってみよう。』

そう言うと、ハティは片足を上げて、器用に蓋を開ける。
他の人から見たら一見空箱なんだけど、俺から見ればボックスの枠が表示されて、その一箇所に今入れたジャーキーが表示されている。
果たしてどうだ?と見守っていると、ハティは箱の中に顔を突っ込み、ジャーキーを咥えて顔を上げた。

『問題なさそうだ。』

「みたいだね。」

咥えたジャーキーを見せたかと思ったらパクリと食べてしまった。
さっき昼ご飯を食べたばかりなのによく食べるなぁ。

「問題なさそうです。」

キルさんに向き直ると、うんうんと頷いてくれていた。

「みたいだね。箱型だし、枠も10しかないから5,000$でどうだろう?」

「そんなに安くていいんですか?」

確かに箱という事で、需要は少ないのかもしれないけど、アイテムボックスだよ?
時間の経過が無くて、食品が腐ったりという心配がない優れものだ。そんな格安でいいのだろうか?

「問題ないよ。むしろ、遊び心で作ってしまったんだけど全然売れないから、在庫処分という事で。」

少し照れながらキルさんが教えてくれる。

そういう事ならと、ありがたくその値段で購入させてもらった。


「ベッドも、もう少しで完成するからね。」

「はい!楽しみにしてます!」

軽く挨拶をして店を出た。

さてと。
帰ったら、みんなに使い方を説明しなくちゃね!
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