2 / 2
私と美男美女(現代-高校)
しおりを挟む
「彩乃、お前も行くよな?」
圭也が、私の肩を抱き聞いてくる。
これ、友達でもない女子にする事じゃないと思うのだけど、何度言っても圭也はやめようとしなかった。
それどころか、好きだの可愛いだの冗談を言う。
本当、からかうのも大概にしてほしい。デブスの私が可愛いとかありえないから。
「どこに?」
自分に回された腕を払おうとしてるのに取れないんですけど!?
はぁ、体力差ありすぎだよ。
「今度の体育祭の打ち上げだよ。」
「あぁ、一応は。」
「なんだよ、一応って。行かないかもしれないの?」
「だって疲れたりするかもしれないじゃない。」
それに、クラスの集まりとか、ハブられそうで行きたくない。
いじめとかそう言うんじゃないけど、友達はかなり少ない。クラスにもそんなに馴染めてないから、クラス行事とか億劫でしかない。
「そっか、じゃぁパスって事でもいい?委員長が予約取りたいらしいから確実じゃないのは困るみたいだからさ。」
「あ、そうなんだ。それで大丈夫だよ。」
むしろ願ったり叶ったりだわ。
「委員長~、俺と彩乃は不参加で!」
「なんで圭也君まで!?」
周りの女子の視線が痛いよー!
「え?だって、疲れてなかったら行きたいのに参加できないの辛いじゃん。そん時は俺とカラオケ行こうぜ!」
「はぁ。」
どう言う理屈だよ。
まぁ、優しさは伝わるけど。
「疲れるように体育祭頑張るんで大丈夫です。」
「なんだよそれ~。」
そう言って彼は笑った。
はぁ、疲れた。
彼はなんなんだろう。最近特にあんな感じだ。
「彩乃さん。」
廊下を歩いてると後ろから声をかけられた。
同じクラスの紗香だ。
彼女はとても美人で私とは真逆のような人だ。
「なに?」
「さっきの事なんだけど。」
「さっきのって?」
「とぼけないで!圭也君のことよ!!」
「あぁ、あれか。」
「ベタベタしちゃって!許せない!」
彼女は、どんどんヒートアップしていく。
あー、これは相当頭にきてるな。
「おい、何やってるんだ?」
なんとかしないとと考えてたら、紗香の後ろから声がした。
そこにいたのは、圭也だった。
あれ?なんか怒ってない?
「圭也君、どうしたの?」
「何してたんだ?」
「何って、彩乃さんとお話ししていただけよ。」
「話してたって雰囲気じゃなかったと思うけど。」
えーと?
「どう言う雰囲気で話そうが勝手じゃないかしら?」
そう言う紗香を無視して、私に近づいて来た。
「クラスの奴が、佐伯が凄い顔して出てったって教えてくれて。大丈夫だったか?」
佐伯とは紗香のことだ。
そうか、紗香はクラスにいる時から怒り心頭だったのか。
「大丈夫もなにも、本当に話してただけだから。それより、なんで圭也君が怒ってるの?」
紗香よりそっちの方がよっぽど不思議だ。
「いや、彩乃がなんか俺の事で責められてるって聞いたから。」
「「は?」」
私と紗香の声が被った。
何故そんな事に?
「違うのか?」
私達の反応に気付いた圭也は、いつもの顔に戻っていた。
「責めてないわ!と言うか近いわよ!」
そう言って紗香は圭也の腕を掴み、私から引き離す。
「そもそも、貴方が彩乃さんにベタベタベタベタするのがいけないんじゃない!」
あ、またヒートアップしだしたぞ。
「は?佐伯に関係ないだろ?」
「関係あるわよ!」
どうにかしないとと思い、私はそっと紗香の腕をつかみ、こっちをみた紗香の目を見つめる。
「紗香、気持ちは嬉しいんだけど、少し落ち着こ?」
「彩乃さん!」
名前を叫ばれたかと思うと、強く抱きしめられた。
この仕草は本当に効果があるみたいで、紗香曰く上目遣いの小動物だとか。身長差があるだけなんだけどね!
「…は?」
「あ、ごめん。紗香、私の事になると冷静で居られなくなるみたいで。」
いつもは明るく冷静な良い子なんだけどなぁ、私の事になるとすっごく白熱しちゃうんだよね。
「…いじめられてるってのは嘘なのか?」
「え?」
「私が彩乃さんにそんなことするはずないでしょ!」
「じゃぁさっきのはなんだったんだよ。」
「あなたが私の彩乃さんにからかってちょっかいかけるからいけないのよ!!」
「はぁ?いつ彩乃がお前のになったんだよ。そもそもからかってなんかないだろうが!」
「好きでもない相手にベタベタする事のどこがからかいじゃないっていうの!?」
「俺が彩乃のこと好きじゃないとか、誰がそんな事いったんだよ!」
「彩乃さんに、決まってるでしょ!」
「んなわけねーだろ!」
「いや、私が言ったよ。」
「「……」」
あ、止まったかな?
「ほら見なさいよ!」
「なんでだよ!」
まだだった。それも今度は矛先が私の方に向いて来た。
「俺、何度も言ってるよね?」
「何を?」
「彩乃のこと好きだって、俺めっちゃ言ってると思うんだけど!」
「……あれ本気だったの!!?」
「何でそうなるんだよ!」
「何でそれで好かれてないって思ったのよ!」
おぅ、2人とも息ぴったりデスネ…。
「だって、圭也君だよ?これほどのイケメンが私のこと好きとかありえないし。」
罰ゲームとかからかってるんだとばかり思ってた。
「いつも言ってるじゃない。彩乃さんは可愛いって!」
「いつも言ってるだろ?彩乃は可愛いよ!」
おぉ、またもや息ぴったり。
ただ言われていることは、全く意味わかんないけど。
「真似しないでくれる!?」
「真似すんなよ!」
もう、これ私行っても良いかな?
さっきから2人のせいで、めちゃ見られてる気がするし、私いなくても話進みそうだし、いいよね。
2人を置き去りにして、私は当初の目的だったお手洗いへと向かった。
その後、学校の至る所で三角関係を繰り広げる3人組として、学校中で注目される羽目になった。
ただ、彩乃を取り合う美男美女の図だと周りが知るのは先の事。
圭也が、私の肩を抱き聞いてくる。
これ、友達でもない女子にする事じゃないと思うのだけど、何度言っても圭也はやめようとしなかった。
それどころか、好きだの可愛いだの冗談を言う。
本当、からかうのも大概にしてほしい。デブスの私が可愛いとかありえないから。
「どこに?」
自分に回された腕を払おうとしてるのに取れないんですけど!?
はぁ、体力差ありすぎだよ。
「今度の体育祭の打ち上げだよ。」
「あぁ、一応は。」
「なんだよ、一応って。行かないかもしれないの?」
「だって疲れたりするかもしれないじゃない。」
それに、クラスの集まりとか、ハブられそうで行きたくない。
いじめとかそう言うんじゃないけど、友達はかなり少ない。クラスにもそんなに馴染めてないから、クラス行事とか億劫でしかない。
「そっか、じゃぁパスって事でもいい?委員長が予約取りたいらしいから確実じゃないのは困るみたいだからさ。」
「あ、そうなんだ。それで大丈夫だよ。」
むしろ願ったり叶ったりだわ。
「委員長~、俺と彩乃は不参加で!」
「なんで圭也君まで!?」
周りの女子の視線が痛いよー!
「え?だって、疲れてなかったら行きたいのに参加できないの辛いじゃん。そん時は俺とカラオケ行こうぜ!」
「はぁ。」
どう言う理屈だよ。
まぁ、優しさは伝わるけど。
「疲れるように体育祭頑張るんで大丈夫です。」
「なんだよそれ~。」
そう言って彼は笑った。
はぁ、疲れた。
彼はなんなんだろう。最近特にあんな感じだ。
「彩乃さん。」
廊下を歩いてると後ろから声をかけられた。
同じクラスの紗香だ。
彼女はとても美人で私とは真逆のような人だ。
「なに?」
「さっきの事なんだけど。」
「さっきのって?」
「とぼけないで!圭也君のことよ!!」
「あぁ、あれか。」
「ベタベタしちゃって!許せない!」
彼女は、どんどんヒートアップしていく。
あー、これは相当頭にきてるな。
「おい、何やってるんだ?」
なんとかしないとと考えてたら、紗香の後ろから声がした。
そこにいたのは、圭也だった。
あれ?なんか怒ってない?
「圭也君、どうしたの?」
「何してたんだ?」
「何って、彩乃さんとお話ししていただけよ。」
「話してたって雰囲気じゃなかったと思うけど。」
えーと?
「どう言う雰囲気で話そうが勝手じゃないかしら?」
そう言う紗香を無視して、私に近づいて来た。
「クラスの奴が、佐伯が凄い顔して出てったって教えてくれて。大丈夫だったか?」
佐伯とは紗香のことだ。
そうか、紗香はクラスにいる時から怒り心頭だったのか。
「大丈夫もなにも、本当に話してただけだから。それより、なんで圭也君が怒ってるの?」
紗香よりそっちの方がよっぽど不思議だ。
「いや、彩乃がなんか俺の事で責められてるって聞いたから。」
「「は?」」
私と紗香の声が被った。
何故そんな事に?
「違うのか?」
私達の反応に気付いた圭也は、いつもの顔に戻っていた。
「責めてないわ!と言うか近いわよ!」
そう言って紗香は圭也の腕を掴み、私から引き離す。
「そもそも、貴方が彩乃さんにベタベタベタベタするのがいけないんじゃない!」
あ、またヒートアップしだしたぞ。
「は?佐伯に関係ないだろ?」
「関係あるわよ!」
どうにかしないとと思い、私はそっと紗香の腕をつかみ、こっちをみた紗香の目を見つめる。
「紗香、気持ちは嬉しいんだけど、少し落ち着こ?」
「彩乃さん!」
名前を叫ばれたかと思うと、強く抱きしめられた。
この仕草は本当に効果があるみたいで、紗香曰く上目遣いの小動物だとか。身長差があるだけなんだけどね!
「…は?」
「あ、ごめん。紗香、私の事になると冷静で居られなくなるみたいで。」
いつもは明るく冷静な良い子なんだけどなぁ、私の事になるとすっごく白熱しちゃうんだよね。
「…いじめられてるってのは嘘なのか?」
「え?」
「私が彩乃さんにそんなことするはずないでしょ!」
「じゃぁさっきのはなんだったんだよ。」
「あなたが私の彩乃さんにからかってちょっかいかけるからいけないのよ!!」
「はぁ?いつ彩乃がお前のになったんだよ。そもそもからかってなんかないだろうが!」
「好きでもない相手にベタベタする事のどこがからかいじゃないっていうの!?」
「俺が彩乃のこと好きじゃないとか、誰がそんな事いったんだよ!」
「彩乃さんに、決まってるでしょ!」
「んなわけねーだろ!」
「いや、私が言ったよ。」
「「……」」
あ、止まったかな?
「ほら見なさいよ!」
「なんでだよ!」
まだだった。それも今度は矛先が私の方に向いて来た。
「俺、何度も言ってるよね?」
「何を?」
「彩乃のこと好きだって、俺めっちゃ言ってると思うんだけど!」
「……あれ本気だったの!!?」
「何でそうなるんだよ!」
「何でそれで好かれてないって思ったのよ!」
おぅ、2人とも息ぴったりデスネ…。
「だって、圭也君だよ?これほどのイケメンが私のこと好きとかありえないし。」
罰ゲームとかからかってるんだとばかり思ってた。
「いつも言ってるじゃない。彩乃さんは可愛いって!」
「いつも言ってるだろ?彩乃は可愛いよ!」
おぉ、またもや息ぴったり。
ただ言われていることは、全く意味わかんないけど。
「真似しないでくれる!?」
「真似すんなよ!」
もう、これ私行っても良いかな?
さっきから2人のせいで、めちゃ見られてる気がするし、私いなくても話進みそうだし、いいよね。
2人を置き去りにして、私は当初の目的だったお手洗いへと向かった。
その後、学校の至る所で三角関係を繰り広げる3人組として、学校中で注目される羽目になった。
ただ、彩乃を取り合う美男美女の図だと周りが知るのは先の事。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる