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第1章 追放と出会い
第3話 出来損ないのアスター
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私は出来損ないだ。
私はなんの力もない無能力者なのだ。
この世界は10歳になると、神殿にて《ギフト》が与えられる。《ギフト》は唯一神アルデラから与えられる魔術、剣術、体術、治癒術など様々な能力・才能のことだ。人々は与えられたギフトを駆使して、適材適所、それぞれの役割を全うする。ほぼ全ての人間がギフトを受け取れ、彼らは能力者と呼ばれている。その一方で、ギフトが与えられない人間もごく稀に存在し、彼らは神から見放された無能力者として差別の対象となっている。
無能力者は人間以下の扱いを受けることが大半で、奴隷して働くか、来世に期待して死ぬかの二択しかない。神から祝福された人々の力に対抗できる訳もなく、無能力者の居場所は、存在意義は皆無だった。
私、アスター・ルークスは幸せ者だ。
何故なら、居場所があるから。
例えそれがどんなに苦しくても、居場所がある私は最高の幸せ者。
あの日私を救ってくれたセレネ様のために、私に出来ることは何でもする。どんな扱いを受けようとも。
セレネ様は、こんな価値のない私に唯一手を差し伸べてくれる、私の英雄なんだ。全ては彼のために。
ふと遠い昔を思い出した。
「セレネ様!次はどこへ行きます?」
「お前はどこに行きたい?」
「甘いもの!ドーナツ屋さんに行きたいです!」
「食べることしか頭にねぇな。分かった、いくか。」
「はいっ!」
セレネ様とこんな会話をしていたっけ?パーティー《カファス》が大きくなって、他のメンバーが入ってきてから、セレネ様との接し方が分からなくなった。
昔は、どうやって話していたのだろう。
思い出せない。
***
夢から覚めると、あたりはもう明るくなっていた。
「おなか、すいたな……」
いつから食事摂ってなかったっけ?
私は、ふらついた足でセレネ様の部屋を出ようとした。
『俺が帰ってくるまで、ここから出るな!』
ドアノブに手をかける瞬間、セレネ様の言いつけを思い出した。
そうだ。出てはいけないのだった。セレネ様の命令は絶対。セレネ様に逆らえば私の居場所は無くなるから。
私は足を抱えてその場に座り込む。
そしてドアにもたれかかって、セレネ様の帰りを待つ。
数時間待った時だった。
トントンと扉越しに振動を感じる。
そして、そこから漏れ出る声は私を蔑む者たちの声だった。
「おい、無能。」
「……はい。」
私は震えた声で返事をするが、セレネ様との約束があるため、その扉を開くことは無い。それに怒ったのか、声の主は扉を蹴り飛ばす。扉にもたれかかっていた私は、背中に大きな衝撃を受け、身体は部屋の奥まで飛んでいく。
(痛い……痛い)
上手く空気を吸えない、吐き出せない。呼吸の度にヒューヒューと乱れた音が鳴る。
「おい!セレネ様のお部屋だろ!もう少し穏便に……」
治癒士のユリアスが慌てて、扉を蹴り飛ばしたハンマー使いのゴメトスに注意をする。
「お前なら直せるだろ~?セレネ様が帰るまでに。」
「全く……しょうがないですね……」
ユリアスは目を閉じて、回復魔法を唱え、それを扉に浴びせる。すると壊れた扉は何も無かったように元通りになっていた。
「出来損ない。」
タンクのレオが私を呼ぶ。私の髪の毛を掴み上げて。
鍛え上げられた身体に、切れ長の目、目を引く金髪。《カファス》の中では色男として有名だ。
「これ、やるよ」
そう言ってレオは、ポケットから袋に詰められたパン屑を差し出した。
飢えていた私は思わずそれに手を伸ばす。
「ありがとう、ございます……」
その姿があまりにも滑稽だったのか、レオは口角を上げて私を投げ飛ばした。
そして、パン屑の袋も投げつける。
今、生きることに執着した私は、地面に這いつくばいながら、なんとか袋を掴み、その中身を口に詰め込む。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
「お前さぁ、カファスの足でまといになってるってまだ分からないの?」
パン屑を貪り食う私にユリアスは軽蔑の視線を向けて告げた。
「最後のチャンスをやるよ。カファスから出ていけ。」
ユリアスの言葉に、食うことに夢中になっていた私の手は止まった。
我を思い出し、私は震えながら首を振った。
「……そ、それは出来ません……私はセレネ様と……」
「お前の存在がセレネ様にどれだけ迷惑をかけているのか分かっているのか?!」
分かっている。それでも、セレネ様は、あの時。
「セレネ様は私を必要だと……」
「は?それ、本当に仰ってたか?虚言も大概にしろ」
確かに、言われたんだ。私は、確かに……
そんなこと言ってたっけ?
思い出せない。
セレネ様は私のこと、どう思っているのだろう。
セレネ様の言動がフラッシュバックする。
彼は私のことを本当に、必要なのだろうか。
「お前がいなければ、セレネ様はもっと多く功績を立てられた。お前がいなければ、セレネ様は勇者に引けを取る事などなかったんだ!全部全部お前のせいだ!」
「わたしの、せい」
セレネ様が私を庇って怪我を負うこともあった。
セレネ様は私の力を鑑みてハイレベルな討伐を少なくした。
先日の魔王残党兵討伐だって、隠れていた私を庇っていなければ、メンバーの助けを借りる間もなく、一瞬で黒竜を倒していただろう。
セレネ様は私がいなければ、もっともっと輝ける方で、私が彼の可能性を潰している。
セレネ様を縛り付けているのは私だ。
「お前がセレネ様のために出来ることはただ一つ。今すぐここを去ることだ」
「……かしこ、まり、ました。」
ユリアスからの進言に対する返答は、脳を通さず直接出た。
「早く出ろよ!」
「この出来損ないが。」
「野垂れ死んでろ、無能が」
「さようなら、卑しい女狐。」
セレネ様を縛り付けているのは私。そう言い聞かしていたけれど、私の本心は多分もっと利己的なものだ。
《この空間から出たい。楽になりたい。》
と、思ってしまった。
私は幸せ者だった。居場所があったから。
でも、もうここに《カファス》に私の居場所はない。
それならもう、いっそ死んでしまって楽になろう。
そう思って私は、何も持たずに3年過ごした家を飛び出した。
私はなんの力もない無能力者なのだ。
この世界は10歳になると、神殿にて《ギフト》が与えられる。《ギフト》は唯一神アルデラから与えられる魔術、剣術、体術、治癒術など様々な能力・才能のことだ。人々は与えられたギフトを駆使して、適材適所、それぞれの役割を全うする。ほぼ全ての人間がギフトを受け取れ、彼らは能力者と呼ばれている。その一方で、ギフトが与えられない人間もごく稀に存在し、彼らは神から見放された無能力者として差別の対象となっている。
無能力者は人間以下の扱いを受けることが大半で、奴隷して働くか、来世に期待して死ぬかの二択しかない。神から祝福された人々の力に対抗できる訳もなく、無能力者の居場所は、存在意義は皆無だった。
私、アスター・ルークスは幸せ者だ。
何故なら、居場所があるから。
例えそれがどんなに苦しくても、居場所がある私は最高の幸せ者。
あの日私を救ってくれたセレネ様のために、私に出来ることは何でもする。どんな扱いを受けようとも。
セレネ様は、こんな価値のない私に唯一手を差し伸べてくれる、私の英雄なんだ。全ては彼のために。
ふと遠い昔を思い出した。
「セレネ様!次はどこへ行きます?」
「お前はどこに行きたい?」
「甘いもの!ドーナツ屋さんに行きたいです!」
「食べることしか頭にねぇな。分かった、いくか。」
「はいっ!」
セレネ様とこんな会話をしていたっけ?パーティー《カファス》が大きくなって、他のメンバーが入ってきてから、セレネ様との接し方が分からなくなった。
昔は、どうやって話していたのだろう。
思い出せない。
***
夢から覚めると、あたりはもう明るくなっていた。
「おなか、すいたな……」
いつから食事摂ってなかったっけ?
私は、ふらついた足でセレネ様の部屋を出ようとした。
『俺が帰ってくるまで、ここから出るな!』
ドアノブに手をかける瞬間、セレネ様の言いつけを思い出した。
そうだ。出てはいけないのだった。セレネ様の命令は絶対。セレネ様に逆らえば私の居場所は無くなるから。
私は足を抱えてその場に座り込む。
そしてドアにもたれかかって、セレネ様の帰りを待つ。
数時間待った時だった。
トントンと扉越しに振動を感じる。
そして、そこから漏れ出る声は私を蔑む者たちの声だった。
「おい、無能。」
「……はい。」
私は震えた声で返事をするが、セレネ様との約束があるため、その扉を開くことは無い。それに怒ったのか、声の主は扉を蹴り飛ばす。扉にもたれかかっていた私は、背中に大きな衝撃を受け、身体は部屋の奥まで飛んでいく。
(痛い……痛い)
上手く空気を吸えない、吐き出せない。呼吸の度にヒューヒューと乱れた音が鳴る。
「おい!セレネ様のお部屋だろ!もう少し穏便に……」
治癒士のユリアスが慌てて、扉を蹴り飛ばしたハンマー使いのゴメトスに注意をする。
「お前なら直せるだろ~?セレネ様が帰るまでに。」
「全く……しょうがないですね……」
ユリアスは目を閉じて、回復魔法を唱え、それを扉に浴びせる。すると壊れた扉は何も無かったように元通りになっていた。
「出来損ない。」
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鍛え上げられた身体に、切れ長の目、目を引く金髪。《カファス》の中では色男として有名だ。
「これ、やるよ」
そう言ってレオは、ポケットから袋に詰められたパン屑を差し出した。
飢えていた私は思わずそれに手を伸ばす。
「ありがとう、ございます……」
その姿があまりにも滑稽だったのか、レオは口角を上げて私を投げ飛ばした。
そして、パン屑の袋も投げつける。
今、生きることに執着した私は、地面に這いつくばいながら、なんとか袋を掴み、その中身を口に詰め込む。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
「お前さぁ、カファスの足でまといになってるってまだ分からないの?」
パン屑を貪り食う私にユリアスは軽蔑の視線を向けて告げた。
「最後のチャンスをやるよ。カファスから出ていけ。」
ユリアスの言葉に、食うことに夢中になっていた私の手は止まった。
我を思い出し、私は震えながら首を振った。
「……そ、それは出来ません……私はセレネ様と……」
「お前の存在がセレネ様にどれだけ迷惑をかけているのか分かっているのか?!」
分かっている。それでも、セレネ様は、あの時。
「セレネ様は私を必要だと……」
「は?それ、本当に仰ってたか?虚言も大概にしろ」
確かに、言われたんだ。私は、確かに……
そんなこと言ってたっけ?
思い出せない。
セレネ様は私のこと、どう思っているのだろう。
セレネ様の言動がフラッシュバックする。
彼は私のことを本当に、必要なのだろうか。
「お前がいなければ、セレネ様はもっと多く功績を立てられた。お前がいなければ、セレネ様は勇者に引けを取る事などなかったんだ!全部全部お前のせいだ!」
「わたしの、せい」
セレネ様が私を庇って怪我を負うこともあった。
セレネ様は私の力を鑑みてハイレベルな討伐を少なくした。
先日の魔王残党兵討伐だって、隠れていた私を庇っていなければ、メンバーの助けを借りる間もなく、一瞬で黒竜を倒していただろう。
セレネ様は私がいなければ、もっともっと輝ける方で、私が彼の可能性を潰している。
セレネ様を縛り付けているのは私だ。
「お前がセレネ様のために出来ることはただ一つ。今すぐここを去ることだ」
「……かしこ、まり、ました。」
ユリアスからの進言に対する返答は、脳を通さず直接出た。
「早く出ろよ!」
「この出来損ないが。」
「野垂れ死んでろ、無能が」
「さようなら、卑しい女狐。」
セレネ様を縛り付けているのは私。そう言い聞かしていたけれど、私の本心は多分もっと利己的なものだ。
《この空間から出たい。楽になりたい。》
と、思ってしまった。
私は幸せ者だった。居場所があったから。
でも、もうここに《カファス》に私の居場所はない。
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