少女と卵と青春と

shownan

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第1部

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1人の少女はあの時を後悔していた。自分の卵はまだ孵っていないからだ。孵る気がしない。別に卵が孵ってないからといってどうということはない。ただ、いつまでもそこにあって失敗した青春の思い出を一生抱えることになるだけだ。
『いやだ』
少女はぼそっと言った。
すると、そこに現れたのは奇妙なハットと黒いロングコートを来た細身の少年だった。20代前半のようにも見える、イケメンだ。
『青春を実らせたいのかい?』
少女は少年に唆され青春を取り戻す旅に出た。
『いいかい、このタイムマシンに乗ってやり直したい思い出を思い出すんだ。するとその時の君に意識が移る。わかったかい?』
『わかった。注意しなきゃいけないことは?ほんとに未来を変えてしまってもいいのかな』
『君は賢いね、そのとおり良くない。これだけは気をつけて、"矛盾や偽りを見つけたらそこでは青春に影響させてはならない"わかったかな。
『わかった。』
少女はタイムマシンに乗り込んだ。
すると、思い出したように、なぜか言いにくそうに少年は言った。
『あー、あと強いて言うなら、他人の青春を潰さないように気をつけてね。』
『わかった。でもなんで?』少女は少年の表情が気になって理由を聞き返した。
『…罪なんだ。罪を償うまで帰って来られないんだ。』
『ふーん、そうなんだ。大丈夫』
少女は軽々しく返事をした。
『じゃあ、行ってきます!』
『いってらっしゃい、帰れるときは白い象が迎えに行くから』
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