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第1章
イリューナ暴走事件2
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昼休み。
それは学校で一番長い休憩時間であり、皆が待ちに臨む憩いの時間。
それぞれが自由に昼食を楽しむ時間である。
雄馬の今日は友人と雄馬と数名の幽霊部員しかいない部室で昼食を楽しむ。
何気ない雑談とエロゲー鑑賞会をしながら。
「やっべぇー! ここのエロシーン最高!」
「実にいい感じに責めているヒロインだね。ただ僕はヒロインの泣き顔が見たいね」
「はぁ、はぁ」
雄馬が部室のPCでエロゲーをやりながら片手にパンをかじる後ろで友人たちが鼻息荒くしながら感想を言いまくって正直暑苦しい。
それでも、そのような感覚を忘れさせてしまうほどに雄馬の中でエロゲーとは偉大で感情移入できるほどの貴重な作品だ。まさに自分の空間に陶酔している。
つぎのシーンを期待してクリックをしていると、ドタドタ騒々しい足音が聞こえてきて、暗がりの中に一つの明かりが射しこんで貴重な空間に疎外感が生まれた。
「うぉおい!」
「今いいところで誰なんだね!」
「うわぁああ! 僕は何見ていないよー!」
「お前ら――っるせぇえ! 後ろでさわぐな! つか、パンくず落とすなよ!」
雄馬は後ろの3人の嘆く悲しみに怒鳴り散らし、3人が零し散らかしたクズをカーペットクリーナーでコロコロときれいに掃除しながら文句を口にする。
雄馬はさっきまでいい雰囲気を台無しにした諸悪の根源にキツイ目つきを送る。
「んで、おまえはなんだ! 今更来やがって! 正直気分が台無しだし先生だと思ったじゃないか」
「4人共聞くドン!」
雄馬や友人たちの気持ちを無視して肥満体質の大きな体を揺らしながら寿は部室へ入り、ずかずかと雄馬のほうへくる。
そして、雄馬の目の前に携帯の画面をかざした。
「この子が雄馬を探しているドン!」
雄馬を探す存在など、雪日以外に心当たりがないので、異常に寿が焦る理由がよくわからない。
つまり、雪日以外の誰かがそれも携帯で写真を撮るほどに重要な存在の誰かが雄馬を探しているということを意味していた。
眼前に突き付けられては醜く携帯を受け取って画面を確認した。
―息をのんだ。
「は?」
近くにいた友人たちは美人やかわいいと評価しまくっていた。
さらには外人とか雄馬に対して浮気紳士という新たな称号まで与え始めていく。
雄馬は友人たちの言葉が聞こえているが頭は思考停止中でしばらく見知らぬ土地に取り残された兵士の気分になってしまった。
「で、雄馬このかわいい美人な外国のお嬢様はだ――って、雄馬!?」
雄馬は急いで部屋を飛び出して駆け出していた。
廊下では騒々しく、みんながグラウンドに向かって駆け出していた。
超絶嫌な予感がする。
「なんで、あいつ家から出てんだよ!」
雄馬も急いでグラウンドに向かうとグラウンドにはすごい人だかりができていて学校では有名なイケメンどもがさっそく野次馬の元凶ともいえる美女に声を掛けていた。
「その人の元までなら僕が案内するよ」
「何言ってるんだ。彼なら僕の友人さ。その人なら僕が――」
さっそく、勝手な言い分をつけての彼女の取り合い。
まったく、知らぬ彼女は今にもお願いしそうな勢いだった。
雄馬は声を張り上げて彼女を呼びつける。
いらだちと共に全力で。
「イリューナ!!」
「あ! ユウマさん!」
野次馬の中枢にいたのは帽子を目部下にかぶりながらもその隠しきれない美貌を振りまき、一着のドレス衣装では隠しきれないグラマラスなスタイルで周囲を魅了する、異世界から召喚された美女、イリューナさんがそこにはいたのだ。
どうやって、家から出てきたのかはわからないが彼女はその美貌がもはや注目の的になっていた。
「おい、あれが例の奴?」
「って、あれ学校で有名なダメユウか?」
普段の行いが雄馬の駄目性を元に認知されていたためにあっという間に雄馬の関係者であることも露見して広まっていく。
いずれ、教師がやってきて雄馬に問い詰めるのも時間の問題だった。
「ちょっと、こっちこい!」
「え、え、雄馬さん私学校を――」
その雄馬の前に二人のイケメン男子が道をふさいだ。
「おいおい、学校一の劣等生が知り合いだか何だか知らないけど彼女を独占しようとか納得いかねぇなぁ」
「自分の顔面偏差値を考えて行動しろっての! ギャハハハハ」
まるで、漫画ではよくありがちなテンプレ的セリフを吐くイケメン二人に雄馬は呆れるように深くため息を零した。
このような事態になればこの後の展開は目に見えているのもある。
なにせ、彼らの後ろから二人の女性たちがやってくるのも見えた。
学園内でも有名な男女問わず大人気のミス楯宮の二人。
「あのさ、悪いことは言わないからさ、早くそこをどいたほうがいいぞ。死ぬ前に」
「あ? 死ぬのはて――ぶべへらぁ!」
イケメンの一人は見事に顔面から前のめりに地面へ顔をうずめに行った。
一瞬でイケメンの意識はなくなった。
雄馬は目を伏せって心の中で黙とうをささげる。
そして、もう一人のイケメンは震えながら二人の美少女に目を向けてガクガクと震えていた。
「え……な、なんで……ミス楯宮の……」
「ちょっと、雄馬これはどういうこと!」
ミス楯宮と学園で評価されている学園のアイドルの二人。
文武両道、眉目秀麗、学園ではこの二人に勝てる者はいない。
雄馬の幼馴染の笹美雪日と雄馬のクラスメイトにして雪日の親友、倉本明菜の登場に周囲も騒然となって盛り上がってくる。
ますます、ややこしい事態の中で雪日は雄馬に不満を持った態度を示していた。
「雄馬、どうしてイリューナさんがここにいるのよ!」
「俺に言うな! イリューナさん、どうしてここにいるんだ? 家にいろって言っただろう」
「あ、あの、もしかして何かまずかったんですか?」
本人は悪気がないと思ってきているのはわかっていたから、怒るにも怒れない。
そもそも、まずは移動をしないといけない。
「雪日、手伝ってくれ。ここからまずは移動する。話はそれからじゃないとできないだろう」
「先生が来てしまうからね。確かに」
「ちょっと、お二人とも何を言ってるんすか? いくら知り合いだからといってもウチはそれを許容できないっすよ。ちゃんと、先生に事情を話して!」
その時、一陣の風が吹き、イリューナはかぶっていた帽子が吹き飛ばされた。
一瞬だが、周囲にイリューナの耳が見られ――すんぜんで雄馬は帽子を掴み素早くかぶせた。
「雪日!」
雄馬は叫んで雪日に周囲の群衆を薙ぎ飛ばしてもらいながら先行してとにかく近くで安全な場所へ向かった。
それは学校で一番長い休憩時間であり、皆が待ちに臨む憩いの時間。
それぞれが自由に昼食を楽しむ時間である。
雄馬の今日は友人と雄馬と数名の幽霊部員しかいない部室で昼食を楽しむ。
何気ない雑談とエロゲー鑑賞会をしながら。
「やっべぇー! ここのエロシーン最高!」
「実にいい感じに責めているヒロインだね。ただ僕はヒロインの泣き顔が見たいね」
「はぁ、はぁ」
雄馬が部室のPCでエロゲーをやりながら片手にパンをかじる後ろで友人たちが鼻息荒くしながら感想を言いまくって正直暑苦しい。
それでも、そのような感覚を忘れさせてしまうほどに雄馬の中でエロゲーとは偉大で感情移入できるほどの貴重な作品だ。まさに自分の空間に陶酔している。
つぎのシーンを期待してクリックをしていると、ドタドタ騒々しい足音が聞こえてきて、暗がりの中に一つの明かりが射しこんで貴重な空間に疎外感が生まれた。
「うぉおい!」
「今いいところで誰なんだね!」
「うわぁああ! 僕は何見ていないよー!」
「お前ら――っるせぇえ! 後ろでさわぐな! つか、パンくず落とすなよ!」
雄馬は後ろの3人の嘆く悲しみに怒鳴り散らし、3人が零し散らかしたクズをカーペットクリーナーでコロコロときれいに掃除しながら文句を口にする。
雄馬はさっきまでいい雰囲気を台無しにした諸悪の根源にキツイ目つきを送る。
「んで、おまえはなんだ! 今更来やがって! 正直気分が台無しだし先生だと思ったじゃないか」
「4人共聞くドン!」
雄馬や友人たちの気持ちを無視して肥満体質の大きな体を揺らしながら寿は部室へ入り、ずかずかと雄馬のほうへくる。
そして、雄馬の目の前に携帯の画面をかざした。
「この子が雄馬を探しているドン!」
雄馬を探す存在など、雪日以外に心当たりがないので、異常に寿が焦る理由がよくわからない。
つまり、雪日以外の誰かがそれも携帯で写真を撮るほどに重要な存在の誰かが雄馬を探しているということを意味していた。
眼前に突き付けられては醜く携帯を受け取って画面を確認した。
―息をのんだ。
「は?」
近くにいた友人たちは美人やかわいいと評価しまくっていた。
さらには外人とか雄馬に対して浮気紳士という新たな称号まで与え始めていく。
雄馬は友人たちの言葉が聞こえているが頭は思考停止中でしばらく見知らぬ土地に取り残された兵士の気分になってしまった。
「で、雄馬このかわいい美人な外国のお嬢様はだ――って、雄馬!?」
雄馬は急いで部屋を飛び出して駆け出していた。
廊下では騒々しく、みんながグラウンドに向かって駆け出していた。
超絶嫌な予感がする。
「なんで、あいつ家から出てんだよ!」
雄馬も急いでグラウンドに向かうとグラウンドにはすごい人だかりができていて学校では有名なイケメンどもがさっそく野次馬の元凶ともいえる美女に声を掛けていた。
「その人の元までなら僕が案内するよ」
「何言ってるんだ。彼なら僕の友人さ。その人なら僕が――」
さっそく、勝手な言い分をつけての彼女の取り合い。
まったく、知らぬ彼女は今にもお願いしそうな勢いだった。
雄馬は声を張り上げて彼女を呼びつける。
いらだちと共に全力で。
「イリューナ!!」
「あ! ユウマさん!」
野次馬の中枢にいたのは帽子を目部下にかぶりながらもその隠しきれない美貌を振りまき、一着のドレス衣装では隠しきれないグラマラスなスタイルで周囲を魅了する、異世界から召喚された美女、イリューナさんがそこにはいたのだ。
どうやって、家から出てきたのかはわからないが彼女はその美貌がもはや注目の的になっていた。
「おい、あれが例の奴?」
「って、あれ学校で有名なダメユウか?」
普段の行いが雄馬の駄目性を元に認知されていたためにあっという間に雄馬の関係者であることも露見して広まっていく。
いずれ、教師がやってきて雄馬に問い詰めるのも時間の問題だった。
「ちょっと、こっちこい!」
「え、え、雄馬さん私学校を――」
その雄馬の前に二人のイケメン男子が道をふさいだ。
「おいおい、学校一の劣等生が知り合いだか何だか知らないけど彼女を独占しようとか納得いかねぇなぁ」
「自分の顔面偏差値を考えて行動しろっての! ギャハハハハ」
まるで、漫画ではよくありがちなテンプレ的セリフを吐くイケメン二人に雄馬は呆れるように深くため息を零した。
このような事態になればこの後の展開は目に見えているのもある。
なにせ、彼らの後ろから二人の女性たちがやってくるのも見えた。
学園内でも有名な男女問わず大人気のミス楯宮の二人。
「あのさ、悪いことは言わないからさ、早くそこをどいたほうがいいぞ。死ぬ前に」
「あ? 死ぬのはて――ぶべへらぁ!」
イケメンの一人は見事に顔面から前のめりに地面へ顔をうずめに行った。
一瞬でイケメンの意識はなくなった。
雄馬は目を伏せって心の中で黙とうをささげる。
そして、もう一人のイケメンは震えながら二人の美少女に目を向けてガクガクと震えていた。
「え……な、なんで……ミス楯宮の……」
「ちょっと、雄馬これはどういうこと!」
ミス楯宮と学園で評価されている学園のアイドルの二人。
文武両道、眉目秀麗、学園ではこの二人に勝てる者はいない。
雄馬の幼馴染の笹美雪日と雄馬のクラスメイトにして雪日の親友、倉本明菜の登場に周囲も騒然となって盛り上がってくる。
ますます、ややこしい事態の中で雪日は雄馬に不満を持った態度を示していた。
「雄馬、どうしてイリューナさんがここにいるのよ!」
「俺に言うな! イリューナさん、どうしてここにいるんだ? 家にいろって言っただろう」
「あ、あの、もしかして何かまずかったんですか?」
本人は悪気がないと思ってきているのはわかっていたから、怒るにも怒れない。
そもそも、まずは移動をしないといけない。
「雪日、手伝ってくれ。ここからまずは移動する。話はそれからじゃないとできないだろう」
「先生が来てしまうからね。確かに」
「ちょっと、お二人とも何を言ってるんすか? いくら知り合いだからといってもウチはそれを許容できないっすよ。ちゃんと、先生に事情を話して!」
その時、一陣の風が吹き、イリューナはかぶっていた帽子が吹き飛ばされた。
一瞬だが、周囲にイリューナの耳が見られ――すんぜんで雄馬は帽子を掴み素早くかぶせた。
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