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第3章 同盟
明日のための厨房 後編
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目の前に準備したものを見ながら俺は顔を顰める。
なぜなら、それらはもう熟し発酵してしまったような果物だった。
もともと捨てるようで別に分けてもらった果物を俺はカレースープを作る際に料理人に頼んで分けてもらっていた。
「見つけた時はうれしくってにやけてしまったもんだけど、これは使えるよな」
しっかりとそれらの特徴や検分も確かめたうえでの試す工程。
発酵した果物を圧縮道具のようなもので押しつぶしていく。
すべてを押しつぶした後に容器の淵に代理となるようなロートみたいな道具を使い中に果汁を流し込んでいく。
それらを冷蔵庫の中に入れた。
あらゆる過程を一通り終えたタイミングでカレースープの土鍋を持ってきたノエラさんと雪菜さんがあらわれる。
「まったくアイドルにこんな仕事させるなんていい度胸よ」
「すみません、人手が不足してますので。こっちも終わった感じです」
「頭、すこし臭うわ」
「すみません、発酵物を触ったので。すぐにシャワーでも浴びてきます」
他の人の顔からも自分がとんでもない臭いを放っているのは分かった。
それが人によってはあまりにも毒となる。
急いで身体を洗い流してこようと部屋へと俺は向かった。
後に残った私、雪菜は霧山頭の背中を見送った。
ノエラさんが彼が今まで調理していた台の上を見て感心した吐息を零す。
「彼は何者なのですか? 戦闘経験も優れ、食材を使い未知の食を生み出す。あのようなゴミ同然の食材まで生かすほどの知識に富んでいる」
「私にもさっぱりよ。彼と私はただの赤の他人だったのだから」
「え……? そうなのですか?」
「ええ。私のいた世界では私は自慢じゃないけど一部では有名人だったわ。だけど、彼は全く私と接点なんか持たないような赤の他人。どちらかといえば私に対して勝手に憧れを抱いているような人」
「まるで、そのような人物には見えませんけど……」
「そうね……私もそう思う」
ノエラさんに言われて私にだって思うところはあった。
彼の知識は料理だけではなく、その場に適応したあの人のことを動かす魅力もある。
それは彼がこの世界にいるから未知の力が働いているなんてことも考えられるけれども、そうだったとしても十分にそれを活かせる彼の度量のすばらしさ。
おかげで私は置いてかれるような気持ち。
「あ、あのユキナ様?」
「なに?」
「いえ、何か悲しいお顔をしていたので」
「あら、そうだった? 平気よ。それよりも、カレースープの配給は任せていいの?」
「はい、私共騎士団が責任を請け負います。あなた方はしっかりとあいどる活動なるものに専念をしてくださいませ」
彼女のたどたどしい言葉遣いの『アイドル活動』におもわず私は笑ってしまう。
(しかし、彼はしっかりと私が伝えたあの件も覚えているのかしら?)
風呂場から俺は上がって急いで着替えをすます。
部屋から出たところで、何人かの士官ににらまれる。
やはり、よく思わない連中が何人かいるのは心得ていた。
勝手な行動を起こしているのだから、暴君もいいとことだ。
「あいつらの見る目も変わらせるための活動にはまだ足りてない。信者をより密度濃くしないとダメなんだ」
俺の中にはあるいろんあ作戦案が成り立って動いている。
彼女にプロデューサーになってほしいといわれた一件からだいぶ経過してしまっているがそれも無理からぬこと。
今の状況ではプロデューサーという業務を行うにはあまりにも活動範囲を狭まれる。
「この世界の信者を増やす活動の一端ではすくない。カレースープだけの効果ってしか見えないわけだしな。歌の効果もより深くみせないとな」
今日はまだ冷蔵庫にしまった品を出せない。
だからこそ、今日はやるべきことの名目はできていた。
「今日からさっそくもう一個のアイドルプロデューサーっぽいことを仕掛けてみますかね」
なぜなら、それらはもう熟し発酵してしまったような果物だった。
もともと捨てるようで別に分けてもらった果物を俺はカレースープを作る際に料理人に頼んで分けてもらっていた。
「見つけた時はうれしくってにやけてしまったもんだけど、これは使えるよな」
しっかりとそれらの特徴や検分も確かめたうえでの試す工程。
発酵した果物を圧縮道具のようなもので押しつぶしていく。
すべてを押しつぶした後に容器の淵に代理となるようなロートみたいな道具を使い中に果汁を流し込んでいく。
それらを冷蔵庫の中に入れた。
あらゆる過程を一通り終えたタイミングでカレースープの土鍋を持ってきたノエラさんと雪菜さんがあらわれる。
「まったくアイドルにこんな仕事させるなんていい度胸よ」
「すみません、人手が不足してますので。こっちも終わった感じです」
「頭、すこし臭うわ」
「すみません、発酵物を触ったので。すぐにシャワーでも浴びてきます」
他の人の顔からも自分がとんでもない臭いを放っているのは分かった。
それが人によってはあまりにも毒となる。
急いで身体を洗い流してこようと部屋へと俺は向かった。
後に残った私、雪菜は霧山頭の背中を見送った。
ノエラさんが彼が今まで調理していた台の上を見て感心した吐息を零す。
「彼は何者なのですか? 戦闘経験も優れ、食材を使い未知の食を生み出す。あのようなゴミ同然の食材まで生かすほどの知識に富んでいる」
「私にもさっぱりよ。彼と私はただの赤の他人だったのだから」
「え……? そうなのですか?」
「ええ。私のいた世界では私は自慢じゃないけど一部では有名人だったわ。だけど、彼は全く私と接点なんか持たないような赤の他人。どちらかといえば私に対して勝手に憧れを抱いているような人」
「まるで、そのような人物には見えませんけど……」
「そうね……私もそう思う」
ノエラさんに言われて私にだって思うところはあった。
彼の知識は料理だけではなく、その場に適応したあの人のことを動かす魅力もある。
それは彼がこの世界にいるから未知の力が働いているなんてことも考えられるけれども、そうだったとしても十分にそれを活かせる彼の度量のすばらしさ。
おかげで私は置いてかれるような気持ち。
「あ、あのユキナ様?」
「なに?」
「いえ、何か悲しいお顔をしていたので」
「あら、そうだった? 平気よ。それよりも、カレースープの配給は任せていいの?」
「はい、私共騎士団が責任を請け負います。あなた方はしっかりとあいどる活動なるものに専念をしてくださいませ」
彼女のたどたどしい言葉遣いの『アイドル活動』におもわず私は笑ってしまう。
(しかし、彼はしっかりと私が伝えたあの件も覚えているのかしら?)
風呂場から俺は上がって急いで着替えをすます。
部屋から出たところで、何人かの士官ににらまれる。
やはり、よく思わない連中が何人かいるのは心得ていた。
勝手な行動を起こしているのだから、暴君もいいとことだ。
「あいつらの見る目も変わらせるための活動にはまだ足りてない。信者をより密度濃くしないとダメなんだ」
俺の中にはあるいろんあ作戦案が成り立って動いている。
彼女にプロデューサーになってほしいといわれた一件からだいぶ経過してしまっているがそれも無理からぬこと。
今の状況ではプロデューサーという業務を行うにはあまりにも活動範囲を狭まれる。
「この世界の信者を増やす活動の一端ではすくない。カレースープだけの効果ってしか見えないわけだしな。歌の効果もより深くみせないとな」
今日はまだ冷蔵庫にしまった品を出せない。
だからこそ、今日はやるべきことの名目はできていた。
「今日からさっそくもう一個のアイドルプロデューサーっぽいことを仕掛けてみますかね」
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