ライバーな俺が大好きな声優アイドルと一緒に異世界へ召喚されてしまったので新しい世界で生きる方法を作りました。(改題しました

ryuu

文字の大きさ
39 / 45
第3章 同盟

傭兵について

しおりを挟む
「傭兵について知りたい」
「突然ですわね、勇者様。このような時間帯にレディーの寝室を訪れるや否や不作法ではございませんこと?」
「緊急を要する案件でもあったんでな」
「わかりましたわ。ですが、その件ならご自分の奴隷に命令でもして聞けばいいのではないと思うのですけど」
「俺は王女様の口から直接聞きたいんだ。王女様、あんた言ったよな。傭兵はならず者集団で縛りもないって」
「ええ。彼らは金さえあれば仕事を請け負う無法者です」
「だったら、烙印ってのは何だ?」
「はぁー、そのことですわね」

 王女はまるで落胆でもしたような態度を見せ、部屋の中へと招き入れた。
 王女の寝室は思ったようにゴージャス感あふれる部屋だった。
 天蓋付きベットなどはじめてお目にした。

「それで、傭兵の烙印についてでしたわね」
「ああ」
「そもそも、この世界にいる傭兵は2種類おりますわ」
「2種類?」
「最初から傭兵になった無法者と元冒険者崩れの戦士または何かしらの役職にいた逸れ者」
「それらに何か違いがあるのかよ」
「大いにありますわ。最初から傭兵であった者は、無法者まさに金取りを主にしていますので道中に人を襲うことも厭わない所業もやっています。彼らは旅をしながらあらゆる場所を転々として非合法に貴族から仕事を率先して請け負うようなやり方をしています」

 たとえはわかりにくいが彼女のいういい方から察した俺の中のイメージでは前者のいう傭兵は『山賊』というイメージが濃厚に根付いた。
 
「最初から傭兵だった八のイメージはわかったよ。それで、後者は?」
「元冒険者や何かの役職についていたものが『逸れた場合』特に異例な存在には剥奪の烙印というものが押されるのです」
「剥奪の烙印?」
「そうですね。罪人の印というべき証でしょうか」
「罪人」
「そうです。それを持ってると未来永劫職にはありつけない無法者の烙印の証になります。待つ道は一つしかありませんわ」
「傭兵か」
「そうですわ。逸脱者の烙印を持つ傭兵は良い言い方をすれば実力者の証でもありますがその実傭兵界隈でも嫌われ者でもありますわ。まさか、あのジルが逸脱者のほうだったとは私も驚きでしたわ」

 彼女の落胆した意図がようやくわかった。
 彼女は捕縛していた傭兵の存在が元々は高位の人物だった可能性を考えたので気づかなかった愚かさに落胆したのだ。

「じゃあ、何かの縛りとかいうわけはないのか?」
「縛りと言えば、烙印の傭兵は基本的には闇ギルドからしか仕事を請け負えないことが多々あるということくらいでしょう。烙印の傭兵はプライドも高く、脅迫、強奪などの行為は基本的に好かないと聞いていますわ」

 すべての言葉に納得した。

「なあ、例えばの話その烙印が消えた傭兵はどうなるんだ?」
「両方の道を考えられますね。冒険者になるか傭兵としてそのまま生きるかですわ」
「それって、前者の傭兵とも何か違うのか?」
「最初から傭兵だったものとそのあたりは大差ありませんわ。ですが、最初から傭兵だったものは育ちが貧困育ちであるが故に冒険者にはなれないですわね。冒険者になるにも身分相応な条件もありますから」
「この世界に身分階級が存在していたのか」
「何をいまさらおっしゃいますの勇者様。一応、勇者様はこの世界では伯爵の地位とお考えでいいですわ」
「伯爵ってそれなりに上だったのか」

 よくよく考えれば彼女のふるまいやこの世界には王族というものが存在しているのだから貴族階級が存在していてもおかしくはなかった。
 街も裏道や表通りだけで雰囲気は違う。
 民族階級も存在もしているのだろう。

「それで、お聞きしたいことは以上でありますの?」
「ああ、こんな時間に申し訳なかった。失礼するよ」
「まったく、不躾ですわよ勇者様。次回からはこういうことはお控えくださいまし」
「ああ」

 俺は部屋を出ると改めてジルのことを考えた。

「あいつも元は貴族だった可能性が高いのだろうか」

 そう思うのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

スーパーのビニール袋で竜を保護した

チー牛Y
ファンタジー
竜は、災害指定生物。 見つけ次第、討伐――のはずだった。 だが俺の前に現れたのは、 震える子竜と、役立たず扱いされたスキル―― 「スーパーのビニール袋」。 剣でも炎でもない。 シャカシャカ鳴る、ただの袋。 なのにその袋は、なぜか竜を落ち着かせる。 討伐か、保護か。 世界の常識と、ひとりの男の常識が衝突する。 これは―― ビニール袋から始まる、異世界保護ファンタジー。

処理中です...