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第5章 3組の双子
第53話 外国人の少女
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グー
胃から盛大なクレーム。さっさと何か食べ物を寄越せとアンサンブルが聞こえてくる。
パンダ珈琲で何か食べれば良かったー。今更言ったところで遅いけど……。と、お腹を抑えて行くアテもなくブラブラしていた。
「久しぶりにジャンクなものでも食べたいな」
ポケットの中にあるキャッシュカード、自由にお金を出し入れる仕組みは一緒だ。向こうの世界とコッチの世界で結果に対する課程の進化が違ったのだろう。
「向こうのほうが不便だったけど便利だったなぁ」
そんなことを考えつつコンビニATMで1万円ほど引き出すとお札をポケットに突っ込んでとある場所に向かった。
パックンドナルドバーガー──
老若男女が楽しめるハンバーガーを中心に展開する人気のお店、季節のバーガーやデザートを定期的に入れ替えてこの時期しか食べられない味を提供するなど飽きさせない工夫をしている。
ここに来たら必ず頼むのはチーチーバーガー、通常のパンズにパティーとチーズが2枚ずつ入ったボリュームたっぷりのバーガーをピクルス増し、それとパックンナゲットをバーベキューソースで注文するのである。
チーチーバーガーを開いてバーベーキューソースをたっぷり乗せてパンズを戻せば出来上がり。これが最高なのだ。
「Oh、良い食べ方するジャンかー」
僕の至福の時間を邪魔するのは誰だ……。そこに立っていたのはスポーティーな金髪美女。
「あい……あいむのっといんぐりっしゅ」
必死に身振り手振りを加えて英語を喋れないアピールをした。
「ウチ、日本語しゃべれるネー」
あっ、つい外見だけで判断してしまった。
「ごめん、つい……」
「ユー、その食べ方イイネイイネー」
彼女のトレーに乗っているのはチーチーバーガーとパックンナゲット、バーベキューソース。
彼女は僕の正面に座った。
「ウチはティア・アバン、日本に農業を勉強しにキテルねー」
「僕はサクラ。よろしく」
「おー、ファンタスティック。女の子がボクですカー、ウチもウチって呼ぶからオナジねー」
いや、全く同じじゃないかと思うけど……
「ティアさん──」
「ノーノー、ティアねー、ユーはサクラね。同じカマの飯を食ったした仲間同士フレンドねー」
同じ釜の飯? って、あー、僕と同じ食べ方をする仲間ってことね。でも女の子と一緒に食事なんて……なんだか恥ずかしい。
「ティ、ティアは良くパックンドナルドバーガーに来るの?」
「オー、イエース。異世界リンゴを作ったアトには必ずキマーす。ひと仕事したあとのパクドはサイコーにうまいねー」
「異世界リンゴ?」
「サクラは異世界教を知らないデスかー」
異世界教って、僕が幹部だったという異世界教? こっちの世界にもあるのか。
「うん、名前くらいしか……」
「オー、知らない人がイルのねー、じゃあ異世界は知ってるデスかー」
「えっと、剣とか魔法とかモンスターが出る世界?」
この子は一体何なんだ。服装からすると僕が通っていた高校と同じだけど……それに学年章も同じということは同じ年か。
「ソンナ感じでーす。こっちと異世界で異世界教を大きくするデース」
「もしかして、さっき言ってた異世界リンゴを食べると異世界に飛べるとかってこと?」
「おー、いい勘してマスねー。その通りデース。ウチは異世界リンゴをコピーする役割なのねー」
彼女はチーチーバーガーにバーベキューソースをたっぷりと2つ分入れて幸せそうな顔でがぶりついていた。
「ねぇ……そんなに異世界教の事を喋っちゃって良かったの?」
「オー、ノー、イケマセーン。絶対にヒミツにするようにモイセスサマに言われてマシたー。サクラー、ナイショにしてくだサーイ」
モイセス……青いフルプレートの男。黒ゴーレムを余裕で倒していたパルイヤーを瞬殺した強さ……一体どんな人なんだ。
「不思議です……幸せな味で普段より口が軽くなってしまってはいるけど、喋っても大丈夫な安心感がありました。あなたは異世界教の幹部が持つオーラみたいなものを感じます」
「えっと……ティア? いきなり口調が変わったけど」
「はい、普段は演技していますので……。異世界教の内情をお話したことは内密にお願いします。幸いケルビンの裁きが無かったのでうまくごまかせたのでしょう。口止め料としてこれを差し上げます」
白い紙袋、何だろう丸みを帯びているけど……。
テーブルに置かれた紙袋を受け取る。中にはリンゴ。
「これは?」
「さっき言ったウチが作ったものです。異世界にご興味があったらご賞味下さい」
異世界リンゴ……ティアが言っていたコピー品か。ということはどこかにオリジナルがあるんだよな。
「サクラ、ウチは行くわね。今度は友人として……友人として一緒にゴハンをイートしましょー。正義のためにガンバリまーす」
ティアのトレーには丁寧に並べられた包装紙、いつのまにか大量のナゲットが僕のトレーに乗せられていた。
ティアが立ち上がると、トレーを受け取りに来た店員に丁寧にお礼して渡すとお店を出て行った。
「とりあえず、目覚めた神社に戻ってみるか」
大量に残ったナゲット、既にバーベキューソースを使い果たしているのでプレーンのまま烏龍茶と一緒に喉に流し込んで店を出た。
この姿じゃ家にも帰れないしどうしよう……。いろいろなことが頭に浮かび消えていく。考えているようで考えていない、そんな思考のまま神社を目指していた。
「とりあえずお金はあるから食べ物には困らないけど……住所不定だからホテルも無理か」
うーん困った。いざとなったら両親に打ち上げるしか無いかなぁ。
「あれ? ここはどこだ?」
考えすぎてどこを通ったのかも覚えてない、いつのまにか神社とは全然違った方向に来てしまったようだ。
「あれ? サクラさんじゃない?」
僕をサクラと呼ぶ女性……こっちの世界に僕のことを知っている人はいないはず。
恐る恐る声の主に目線を向けた。
「え……サ、サナンさん……?」
「ちょっとー、なんでこっちではその名を呼ぶかなー」
彼女は僕の腕を掴むと家の中に引っ張り込まれた。
良くある一軒家のリビング、シックに飾られている。
「サクラさんも異世界教徒だったんだねー、でも変ね。あんなに堂々と旅をしているなんて」
対面キッチンでお茶を淹れながら話し始めるサナン。
「サナン……いや田中さんと会えるなんてビックリだよ」
「あ、早苗でいいわ。でもホントよねぇまさかこんな所で会うなんて運命のような偶然ねぇ」
えっと……他意はないよな。女性の姿だし。分かっていても照れてしまう。
テーブルにコトリと置かれるコーヒー、インスタントの慣れ親しんだ香が心地良い。
「ホントにビックリしたよ。異世界教のことを色々聞かれたから敵対していると思ってたわ。まさか教徒だったとわね」
「違うんだ、僕は異世界リンゴを食べていない。なんであの場所に居てなんでこの場所に戻ってきたのかも分からないんだ」
「もしかしたらあなた、異世界教の幹部にいたのかもしれないわよ」
セレンさんにも言われた。異世界教の幹部だったのかもしれないと。一体どういうことなんだ。興奮して思わずテーブルを叩いてしまった。
胃から盛大なクレーム。さっさと何か食べ物を寄越せとアンサンブルが聞こえてくる。
パンダ珈琲で何か食べれば良かったー。今更言ったところで遅いけど……。と、お腹を抑えて行くアテもなくブラブラしていた。
「久しぶりにジャンクなものでも食べたいな」
ポケットの中にあるキャッシュカード、自由にお金を出し入れる仕組みは一緒だ。向こうの世界とコッチの世界で結果に対する課程の進化が違ったのだろう。
「向こうのほうが不便だったけど便利だったなぁ」
そんなことを考えつつコンビニATMで1万円ほど引き出すとお札をポケットに突っ込んでとある場所に向かった。
パックンドナルドバーガー──
老若男女が楽しめるハンバーガーを中心に展開する人気のお店、季節のバーガーやデザートを定期的に入れ替えてこの時期しか食べられない味を提供するなど飽きさせない工夫をしている。
ここに来たら必ず頼むのはチーチーバーガー、通常のパンズにパティーとチーズが2枚ずつ入ったボリュームたっぷりのバーガーをピクルス増し、それとパックンナゲットをバーベキューソースで注文するのである。
チーチーバーガーを開いてバーベーキューソースをたっぷり乗せてパンズを戻せば出来上がり。これが最高なのだ。
「Oh、良い食べ方するジャンかー」
僕の至福の時間を邪魔するのは誰だ……。そこに立っていたのはスポーティーな金髪美女。
「あい……あいむのっといんぐりっしゅ」
必死に身振り手振りを加えて英語を喋れないアピールをした。
「ウチ、日本語しゃべれるネー」
あっ、つい外見だけで判断してしまった。
「ごめん、つい……」
「ユー、その食べ方イイネイイネー」
彼女のトレーに乗っているのはチーチーバーガーとパックンナゲット、バーベキューソース。
彼女は僕の正面に座った。
「ウチはティア・アバン、日本に農業を勉強しにキテルねー」
「僕はサクラ。よろしく」
「おー、ファンタスティック。女の子がボクですカー、ウチもウチって呼ぶからオナジねー」
いや、全く同じじゃないかと思うけど……
「ティアさん──」
「ノーノー、ティアねー、ユーはサクラね。同じカマの飯を食ったした仲間同士フレンドねー」
同じ釜の飯? って、あー、僕と同じ食べ方をする仲間ってことね。でも女の子と一緒に食事なんて……なんだか恥ずかしい。
「ティ、ティアは良くパックンドナルドバーガーに来るの?」
「オー、イエース。異世界リンゴを作ったアトには必ずキマーす。ひと仕事したあとのパクドはサイコーにうまいねー」
「異世界リンゴ?」
「サクラは異世界教を知らないデスかー」
異世界教って、僕が幹部だったという異世界教? こっちの世界にもあるのか。
「うん、名前くらいしか……」
「オー、知らない人がイルのねー、じゃあ異世界は知ってるデスかー」
「えっと、剣とか魔法とかモンスターが出る世界?」
この子は一体何なんだ。服装からすると僕が通っていた高校と同じだけど……それに学年章も同じということは同じ年か。
「ソンナ感じでーす。こっちと異世界で異世界教を大きくするデース」
「もしかして、さっき言ってた異世界リンゴを食べると異世界に飛べるとかってこと?」
「おー、いい勘してマスねー。その通りデース。ウチは異世界リンゴをコピーする役割なのねー」
彼女はチーチーバーガーにバーベキューソースをたっぷりと2つ分入れて幸せそうな顔でがぶりついていた。
「ねぇ……そんなに異世界教の事を喋っちゃって良かったの?」
「オー、ノー、イケマセーン。絶対にヒミツにするようにモイセスサマに言われてマシたー。サクラー、ナイショにしてくだサーイ」
モイセス……青いフルプレートの男。黒ゴーレムを余裕で倒していたパルイヤーを瞬殺した強さ……一体どんな人なんだ。
「不思議です……幸せな味で普段より口が軽くなってしまってはいるけど、喋っても大丈夫な安心感がありました。あなたは異世界教の幹部が持つオーラみたいなものを感じます」
「えっと……ティア? いきなり口調が変わったけど」
「はい、普段は演技していますので……。異世界教の内情をお話したことは内密にお願いします。幸いケルビンの裁きが無かったのでうまくごまかせたのでしょう。口止め料としてこれを差し上げます」
白い紙袋、何だろう丸みを帯びているけど……。
テーブルに置かれた紙袋を受け取る。中にはリンゴ。
「これは?」
「さっき言ったウチが作ったものです。異世界にご興味があったらご賞味下さい」
異世界リンゴ……ティアが言っていたコピー品か。ということはどこかにオリジナルがあるんだよな。
「サクラ、ウチは行くわね。今度は友人として……友人として一緒にゴハンをイートしましょー。正義のためにガンバリまーす」
ティアのトレーには丁寧に並べられた包装紙、いつのまにか大量のナゲットが僕のトレーに乗せられていた。
ティアが立ち上がると、トレーを受け取りに来た店員に丁寧にお礼して渡すとお店を出て行った。
「とりあえず、目覚めた神社に戻ってみるか」
大量に残ったナゲット、既にバーベキューソースを使い果たしているのでプレーンのまま烏龍茶と一緒に喉に流し込んで店を出た。
この姿じゃ家にも帰れないしどうしよう……。いろいろなことが頭に浮かび消えていく。考えているようで考えていない、そんな思考のまま神社を目指していた。
「とりあえずお金はあるから食べ物には困らないけど……住所不定だからホテルも無理か」
うーん困った。いざとなったら両親に打ち上げるしか無いかなぁ。
「あれ? ここはどこだ?」
考えすぎてどこを通ったのかも覚えてない、いつのまにか神社とは全然違った方向に来てしまったようだ。
「あれ? サクラさんじゃない?」
僕をサクラと呼ぶ女性……こっちの世界に僕のことを知っている人はいないはず。
恐る恐る声の主に目線を向けた。
「え……サ、サナンさん……?」
「ちょっとー、なんでこっちではその名を呼ぶかなー」
彼女は僕の腕を掴むと家の中に引っ張り込まれた。
良くある一軒家のリビング、シックに飾られている。
「サクラさんも異世界教徒だったんだねー、でも変ね。あんなに堂々と旅をしているなんて」
対面キッチンでお茶を淹れながら話し始めるサナン。
「サナン……いや田中さんと会えるなんてビックリだよ」
「あ、早苗でいいわ。でもホントよねぇまさかこんな所で会うなんて運命のような偶然ねぇ」
えっと……他意はないよな。女性の姿だし。分かっていても照れてしまう。
テーブルにコトリと置かれるコーヒー、インスタントの慣れ親しんだ香が心地良い。
「ホントにビックリしたよ。異世界教のことを色々聞かれたから敵対していると思ってたわ。まさか教徒だったとわね」
「違うんだ、僕は異世界リンゴを食べていない。なんであの場所に居てなんでこの場所に戻ってきたのかも分からないんだ」
「もしかしたらあなた、異世界教の幹部にいたのかもしれないわよ」
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