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第5章 3組の双子
第55話 風のストーカー
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「金なんかいいよ、俺たちが奢ってやるからちょっとカラオケでも行こうぜ」
大学生風の3人の男たちがヘラヘラしながら近寄ってきた。普通にすれば爽やかな好青年に見える風貌。
「俺は上加茂 慎二、異世界リンゴを食べた異世界教徒な」
サムズ・アップした親指をキレッキレに自分に向けた。
「慎二さんに目をかけてもらえるなんてラッキーだな」
「慎二さんはすげー優しいんだぞ。そんな俺たちの仲間になれば幸せになれるぞ。良かったら俺と付き合おうぜ」
そして取り巻きAと取り巻きB。
「あのー僕に何の用でしょうか……」
「おー、ボクっ子か、いいじゃんいいじゃん。俺たちと付き合えば将来は安泰、幾らでも異世界で金を稼いでこれるからな」
ポケットから300万円を取り出す慎二、「ほれほれどうだ。俺たちと一緒に来てくれたらこれを全てやるぞ」とニヤニヤしていた。
うーん、異世界でいろいろと体験したせいか全く恐怖を感じない。それどころか僕の残高は62億……たったの300万ぽっち……そんなことが頭に浮かんでしまった。
ダメだダメだ金銭感覚が狂ってる。激しい自己嫌悪に頭を振ってしまう。
「どうした、あまりの大金に目がくらんで何も考えられないってかぁ」
取り巻きAはオラオラ口調で捲し立てる。
「ねぇねぇ、名前教えてよ。俺さぁ君に一目惚れしちゃったんだ」
どうやら取り巻きBに惚れられているようだ。琢磨くんにしてもこの人にしても中身も知らず外見だけで良くナンパできるなー。
「いえ、遠慮しておきます。お金は真っ当に稼ぎたいですし、今は誰ともお付き合いしたいとは思いませんので」
「あのなぁ、お高く止まってんじゃないよ。この金は手付金だ。取り巻きBがお前を気に入ってるからな、なんとかデートをさせてやりてぇんだ」
あれ? 友達のため? 実はこいついい人なんじゃあ……でもさすがに男と付き合うなんてゴメンだ。
視界に入ってきた何か……あれは。
神社に入ってきたのは風の靄。こちらを監視するかのように宙空で留まっている。
直ぐに視線をずらして気付かないフリ。リュウコウで龍の目に視線を合わせてエライ目にあったからな。
「ぐふぁ」
慎二が吹き飛んだ。空気の弾が彼の腹にヒットした。飛んできた方向は……空気の靄か。
「「慎二さん、大丈夫ですか」」
吹っ飛んだ慎二に駆け寄る取り巻きAとB。
「ぐ、ケルビンの裁きか……すいませんケルビン様、取り巻きBが初めて一目惚れしたって言うから仲を取り持ってやりたかったんです。いいとこ見せたくて調子に乗ってしまいました」
腹を抑えたままかすれた声で一生懸命に弁明する慎二。
「どこにいるのか分かりませんがすいません。なんとか取り巻きBの恋を成就させたくって慎二さんに頼んだんです」
「俺が一番悪いんです。理想の女性に出会ってしまい、いてもたってもいられなくて頼んだんです……だから慎二さんは悪くないんです」
空気の靄から更に空気の弾が発射された……弾は慎二を掠め地面に着弾。地面には『次はないと思いなさい』の文字。
慎二は立ち上がると「すまんな。初めてお前が気に入った女性をモノにしてあげられなくって」と頭を下げた。
「「慎二さん、頭を上げて下さい。俺はどこまでも慎二さんについていくっす」」
取り巻きA・Bと慎二は肩を組んで輪になって慰めあっていた。
慎二は「すまねえな、取り巻きBが一目惚れしたっていうんで強引になっちまった。もし良ければ連絡してやってくれ」と連絡先の書かれた紙を僕に手渡して神社を去った。
「ふぅ……」
最初は何ごとかと思ったけどいい人そうな人だったな。普通にしてれば爽やかな好青年なのに勿体ない。……でも流石に男とデートは嫌だなぁ。
「失礼するよ」
メガネをクイッと上げながら近づいてくる男。僕はこの男を知っている。隣のクラスの上杉 憲久くんだ。
憲久は滑り台の階段に座ると口を開いた。
「異世界教の教徒が迷惑をかけた」
お詫びに来たっていうことは彼も異世界教徒……それも彼らを従えている。
「それを言いにわざわざ来たんですか? もしかして部下の失敗を謝罪する上層部のかたですか?」
「まあ、そんなところです。ところで、あなたも異世界教に入りませんか?」
突然に何を言い出すんだ。とりあえず知らないふりをして話しを合わせるのが得策だろう。
「あのー、初対面の人に勧誘されるのは……それに私は宗教は苦手なんです」
「それはすまなかった。僕は上杉憲久、異世界教で勧誘役をしている下っ端幹部だよ。どうも君には眠った力がありそうでこうして誘いに来たって訳なんだ」
「えっと……遠慮しておきます。宗教なら寄付とかしなくちゃなんないだろうし、神なんか信じていません」
「君はさっき、空気の靄を見つめてたよね……異世界リンゴを食べずに宙にある気配を感じ取るなんてすごい潜在能力があると思うんだ。異世界教に入れば幹部だって夢じゃない」
そういえば僕も幹部だったと言われていたんだよな。
全て見透かしていそうで怖いが、異世界教のことを詳しく知っていそうな彼から情報を引き出すチャンスでもある。
「あの……僕は朔弥さんの友達なんです。今日家に行ったら行方不明だって言われました。たまたま琢磨さんというかたに声をかけられたんですが、彼が朔弥くんは異世界教の幹部だったって……本当のことですか?」
ピクリと眉が動いた。ほんの一瞬だけ……異世界で鍛えていなかったら気付かなかっただろう。
「そうか、琢磨くんがそんなことを……確かに朔也くんは幹部だった。でも、幹部の座を退いて異世界に友人の光輝くんと結衣さんを探す旅に出たんだ。その後は行方知れず、僕たちも探してるけどまだ見つかっていないんだ」
危ない、事情を知っていなければ騙される所だった。嘘が無いように思わせてサラッと嘘を入れてくる。憲久くんとの腹の探り合いは分が悪い。
「光輝さんと結衣さんは異世界にいるんですか。それを追って異世界に行くなんて朔弥さんは素敵ですね」
「君の力があれば、きっと朔弥くんを探し出せるだろう。単独で旅をするのも不安だろうから異世界教が全面的にバックアップしよう。信用できなかったら必要な時だけ声を掛けてくれてもいい」
ヤバイ……いつのまにか行く行かないから行った先でどうするかに論点を変えられている。このまま話しを続けたらなし崩し的に異世界リンゴを食べることになってしまいそうだ。
「あ、でも……いきなり決めるのは不安なので一晩だけどちらにするか考えさせてもらえませんか」
とりあえず彼から離れなくては。
「分かった。いきなりだからビックリしたよね。明日、同じ時間にこの場所で落ち合おう。もしこれなくても大丈夫だよ、僕の方から出向くから」
「えっと……僕の家を知っているんですか」
「いや、初対面だし知らないよ。でも大丈夫、君の居場所はなんとなく分かるんだ」
怖い……、もしかしてストーカーするつもりか? 龍の目の時もそうだったけど『空間透視』に反応すると碌なことがないな。
「分かりました……明日この場所で会いましょう」
僕の言葉に憲久くんは笑顔で手を振って神社を出ていったのだった。
大学生風の3人の男たちがヘラヘラしながら近寄ってきた。普通にすれば爽やかな好青年に見える風貌。
「俺は上加茂 慎二、異世界リンゴを食べた異世界教徒な」
サムズ・アップした親指をキレッキレに自分に向けた。
「慎二さんに目をかけてもらえるなんてラッキーだな」
「慎二さんはすげー優しいんだぞ。そんな俺たちの仲間になれば幸せになれるぞ。良かったら俺と付き合おうぜ」
そして取り巻きAと取り巻きB。
「あのー僕に何の用でしょうか……」
「おー、ボクっ子か、いいじゃんいいじゃん。俺たちと付き合えば将来は安泰、幾らでも異世界で金を稼いでこれるからな」
ポケットから300万円を取り出す慎二、「ほれほれどうだ。俺たちと一緒に来てくれたらこれを全てやるぞ」とニヤニヤしていた。
うーん、異世界でいろいろと体験したせいか全く恐怖を感じない。それどころか僕の残高は62億……たったの300万ぽっち……そんなことが頭に浮かんでしまった。
ダメだダメだ金銭感覚が狂ってる。激しい自己嫌悪に頭を振ってしまう。
「どうした、あまりの大金に目がくらんで何も考えられないってかぁ」
取り巻きAはオラオラ口調で捲し立てる。
「ねぇねぇ、名前教えてよ。俺さぁ君に一目惚れしちゃったんだ」
どうやら取り巻きBに惚れられているようだ。琢磨くんにしてもこの人にしても中身も知らず外見だけで良くナンパできるなー。
「いえ、遠慮しておきます。お金は真っ当に稼ぎたいですし、今は誰ともお付き合いしたいとは思いませんので」
「あのなぁ、お高く止まってんじゃないよ。この金は手付金だ。取り巻きBがお前を気に入ってるからな、なんとかデートをさせてやりてぇんだ」
あれ? 友達のため? 実はこいついい人なんじゃあ……でもさすがに男と付き合うなんてゴメンだ。
視界に入ってきた何か……あれは。
神社に入ってきたのは風の靄。こちらを監視するかのように宙空で留まっている。
直ぐに視線をずらして気付かないフリ。リュウコウで龍の目に視線を合わせてエライ目にあったからな。
「ぐふぁ」
慎二が吹き飛んだ。空気の弾が彼の腹にヒットした。飛んできた方向は……空気の靄か。
「「慎二さん、大丈夫ですか」」
吹っ飛んだ慎二に駆け寄る取り巻きAとB。
「ぐ、ケルビンの裁きか……すいませんケルビン様、取り巻きBが初めて一目惚れしたって言うから仲を取り持ってやりたかったんです。いいとこ見せたくて調子に乗ってしまいました」
腹を抑えたままかすれた声で一生懸命に弁明する慎二。
「どこにいるのか分かりませんがすいません。なんとか取り巻きBの恋を成就させたくって慎二さんに頼んだんです」
「俺が一番悪いんです。理想の女性に出会ってしまい、いてもたってもいられなくて頼んだんです……だから慎二さんは悪くないんです」
空気の靄から更に空気の弾が発射された……弾は慎二を掠め地面に着弾。地面には『次はないと思いなさい』の文字。
慎二は立ち上がると「すまんな。初めてお前が気に入った女性をモノにしてあげられなくって」と頭を下げた。
「「慎二さん、頭を上げて下さい。俺はどこまでも慎二さんについていくっす」」
取り巻きA・Bと慎二は肩を組んで輪になって慰めあっていた。
慎二は「すまねえな、取り巻きBが一目惚れしたっていうんで強引になっちまった。もし良ければ連絡してやってくれ」と連絡先の書かれた紙を僕に手渡して神社を去った。
「ふぅ……」
最初は何ごとかと思ったけどいい人そうな人だったな。普通にしてれば爽やかな好青年なのに勿体ない。……でも流石に男とデートは嫌だなぁ。
「失礼するよ」
メガネをクイッと上げながら近づいてくる男。僕はこの男を知っている。隣のクラスの上杉 憲久くんだ。
憲久は滑り台の階段に座ると口を開いた。
「異世界教の教徒が迷惑をかけた」
お詫びに来たっていうことは彼も異世界教徒……それも彼らを従えている。
「それを言いにわざわざ来たんですか? もしかして部下の失敗を謝罪する上層部のかたですか?」
「まあ、そんなところです。ところで、あなたも異世界教に入りませんか?」
突然に何を言い出すんだ。とりあえず知らないふりをして話しを合わせるのが得策だろう。
「あのー、初対面の人に勧誘されるのは……それに私は宗教は苦手なんです」
「それはすまなかった。僕は上杉憲久、異世界教で勧誘役をしている下っ端幹部だよ。どうも君には眠った力がありそうでこうして誘いに来たって訳なんだ」
「えっと……遠慮しておきます。宗教なら寄付とかしなくちゃなんないだろうし、神なんか信じていません」
「君はさっき、空気の靄を見つめてたよね……異世界リンゴを食べずに宙にある気配を感じ取るなんてすごい潜在能力があると思うんだ。異世界教に入れば幹部だって夢じゃない」
そういえば僕も幹部だったと言われていたんだよな。
全て見透かしていそうで怖いが、異世界教のことを詳しく知っていそうな彼から情報を引き出すチャンスでもある。
「あの……僕は朔弥さんの友達なんです。今日家に行ったら行方不明だって言われました。たまたま琢磨さんというかたに声をかけられたんですが、彼が朔弥くんは異世界教の幹部だったって……本当のことですか?」
ピクリと眉が動いた。ほんの一瞬だけ……異世界で鍛えていなかったら気付かなかっただろう。
「そうか、琢磨くんがそんなことを……確かに朔也くんは幹部だった。でも、幹部の座を退いて異世界に友人の光輝くんと結衣さんを探す旅に出たんだ。その後は行方知れず、僕たちも探してるけどまだ見つかっていないんだ」
危ない、事情を知っていなければ騙される所だった。嘘が無いように思わせてサラッと嘘を入れてくる。憲久くんとの腹の探り合いは分が悪い。
「光輝さんと結衣さんは異世界にいるんですか。それを追って異世界に行くなんて朔弥さんは素敵ですね」
「君の力があれば、きっと朔弥くんを探し出せるだろう。単独で旅をするのも不安だろうから異世界教が全面的にバックアップしよう。信用できなかったら必要な時だけ声を掛けてくれてもいい」
ヤバイ……いつのまにか行く行かないから行った先でどうするかに論点を変えられている。このまま話しを続けたらなし崩し的に異世界リンゴを食べることになってしまいそうだ。
「あ、でも……いきなり決めるのは不安なので一晩だけどちらにするか考えさせてもらえませんか」
とりあえず彼から離れなくては。
「分かった。いきなりだからビックリしたよね。明日、同じ時間にこの場所で落ち合おう。もしこれなくても大丈夫だよ、僕の方から出向くから」
「えっと……僕の家を知っているんですか」
「いや、初対面だし知らないよ。でも大丈夫、君の居場所はなんとなく分かるんだ」
怖い……、もしかしてストーカーするつもりか? 龍の目の時もそうだったけど『空間透視』に反応すると碌なことがないな。
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