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第5章 3組の双子
第56話 危ない初体験
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やっぱり……。
憲久くんが神社を出てから空気の靄が監視するように上空から見下ろしている。視界の中でチョロチョロ動かれると気になって仕方がないが、気付かないように振る舞う。
まったく、僕がストーカー被害に会うなんて考えもしなかったよ。思いっきり息を吐き出した。
「どうしようかなー」
とりあえずコンビニでコーヒーを飲みながら考える。適当に歩き回ってもしょうがないし行くアテもない。そういえば建物の中にまでは入ってこないな。
空気の靄から目線を外して両頬杖をつくと黄昏れている風に空を見上げた。
強くなってくる風に煽られて木が揺れている。1枚、2枚と飛んでいく葉っぱを眺めていると、ビニール袋が枝にひっかかりバタバタ踊り、次の障害物を目指して飛び立った。
ん? 今、ビニール袋が変な動きをしたぞ……そうか、空気の靄の干渉を受けたのか……。どうやら、靄はドローンのように空気の力を使って飛んでいるようだ。葉っぱなんかが近づくと変な動きをする。
それなら結衣の家なら逃げられるかもしれない。
結衣の家は小学校の近くにある出雲神社。緑に囲まれており、参道には緑のトンネルが作られている。これを利用すれば……
コンビニでサクサクパインの実をいくつか購入。これを彼女に持って来たと言えば結衣の両親も信じるだろう。最悪彼女の所へ直接向かうこともできる。
* * *
神社の本堂に繋る参道。両端に多くの木が植えられた緑のトンネルはいい感じで日光を遮ってくれる天然の日除けである。100メートルはあるそんな道を歩いていると色々な人とすれ違う。
「こんにちわー」
この参道ですれ違った人と挨拶をするのは地元民の暗黙の了解。この反応が悪いと地元民じゃないと認定される。
うまく参拝者にストーカー的な靄が作った不自然な風を見せようと立ち回ったがうまく行かない。一部分だけ大きく緑が揺れていたら変に思って逃げてくれるかも知れない。
それなら……
「こっちから入ると近道なんだよなぁ」
わざとらしく声をあげて獣道ほどの細さの道を入っていく。すると靄は風を発しているせいか隙間に入ってこようとしないのでうまく撒くことが出来た。
「よしこれで……」
ストーカーな風は本堂と母屋がある方に向かったようだ。
「違うんだなー僕が向かっているのはそっちじゃないんだなー」
確かこっちだったよな……高校に入ってから一回も来てないからし母屋から行ったこと無いからなぁ。記憶を頼りに木の合間を抜けて進んでいく。
「あった……」
木々に囲まれた平屋のワンルーム。結衣の双子の妹である彩衣がひとりで住んでいる家である。
彩衣は人とのコミュニケーションが苦手で幼稚園の頃から孤立していた。
僕たちが小3になった頃、彩衣がギフテッドと診断された。どうやら誰かと同じ空間に居る事自体がストレスになるそうだ。そこで結衣の両親がこの家を建てた。
小3から一人暮らしってある意味凄いよな。まあ学校はオンデマンド授業があったし食事は両親が準備してくれていたけど、今考えてみれば凄い人生だよな。
「何故か結衣と僕だけは受け入れてくれたっけ」
その事が分かった両親は定期的に彩衣に会いに行ってくって頼んできたっけ。だから良く結衣とふたりで遊びに行ったなー。
「とは言っても結衣の話しを、彩衣とふたりで聞いている時間が長かったけど」
──コンコンッ
「彩衣ちゃーん」
物音が玄関に近づいてくる。良かった。いるようだ。
「誰?」
ドア越しに彩衣の声。結衣としかこの場所に来たことないし、今は容姿も違う。頼みの綱はコンビニで買ったお菓子だけ。
「えっと、サクサクパインの実を買ってきたよ」
──ガチャッ──扉が開かれた。
「おー朔弥か入れ」
手を引かれ家の中に引っ張られた。
「ちょっと……なんで僕が朔弥って分かったの?」
「んー。姿形は違うけど朔弥の色だ」
ちょっと怖い……誰も分からなかった僕を朔弥だと言い当てるなんて。
「朔弥、ひとりで何しに来た。結衣がいない、何かあったな」
「た、確かにそうなんだけど……少しだけ匿ってもらえないか」
「男と女、同じ屋根の下?」
「そうだよね……じゃあ、夜は家の外でも良いから昼間だけ家の中に入れてもらえないかな」
「好きなだけ居ると良い。週に1度、父母が物を持ってくる、隠れろ」
流石に双子なだけ合って結衣と顔は瓜二つ。だけど性格も表情も全く違う。この遠慮なく物事を言う感じは沙羅に近いかもしれない。
って、あれ……沙羅って誰だ? 一瞬頭に浮かんだ影になっている女性……消された記憶の一部か。
「朔弥、ポケット、なんだ」
「あ、先にこれおみやげね」
サクサクパインの実が数箱入ったコンビニ袋を渡す。彩衣はこれが大好物なのだ。
彩衣は無言で受け取ると無造作に箱を開けてサクサク音を立てながら中身を食べ始めたが、視線だけは僕のポケットに向けられていた。
ポケットから取り出した紙袋、それを僕から奪い取った。
「あ、彩衣それはダメ……」
中から出てきたのはリンゴ。そうティアからもらった『異世界リンゴ』である。
それを躊躇なく一口かじる彩衣、慌てて彼女から取り上げようとするが、彩衣にキレイに避けられもう一口かじってそれを僕の口に押し込んだ。
「欲しかったのなら先に言え」
口に入ったリンゴ、吐き出すという判断が出来なくなるほどとても美味しい。
「「ゴクン」」
何とか異世界リンゴを取り戻そうと「そのリンゴは食べちゃダメだって」と叫びながら避ける彩衣を追いかける……。
ドスン──
彩衣に覆いかぶさるように倒れた。
「朔弥、いいぞ。大丈夫な男、お前しかいない」
目を瞑る彩衣、口を突き出している。
ちょちょちょっと……こんな急展開あるのか……って、女の姿なんだよなぁ僕、胸まねまであるけど……でも付いてるものは付いているから大丈夫か。
って、何を変なこと考えているんだよ。彩衣の顔を見ていると結衣を思い出すので冷静になることが出来た。
「朔弥、とっととやれ」
彩衣は目を見開くと、僕の首に抱きつき唇を重ねた。
女の子の嗅ぎ慣れない匂いに頭がクラクラしてくる……押し付けられる胸。自分にもふくよかな胸があっても女の子の胸を感じるとある部分が大きくなってしまう。
「ん……」
急激な眠気、抗うことが出来ないほど強い。
「ん、やだ……朔弥と仲良くなりたいのに……眠気なんかに……」
えっ、今、彩衣が普通に喋ったよな。もう夢の世界に入ったんじゃないかという出来事を薄れる意識に感じたまま眠りについた。
○。○。○。○。
「朔弥、起きろ。姉だ」
「ん、ん……もう少し寝かせて……」
「全くもうお寝坊さんねぇ」
唇の感じる柔らかい感触、一気に頭が冴え渡り目を開けた。
「姉、朔弥、起きた」
彩衣が姉と呼ぶのは結衣だ!
慌てて起き上がる……周りの風景は馴染みの深い場所……
「エデン」
何でこんな言葉が出てきたのだろう。
「朔弥、彩衣やっと来てくれました」
この姿、今までこの場所で見てきた裸の女性、同じように人としての姿は認識できないが結衣を感じる。
「私が出来るのはここまで……、朔弥、彩衣、後のことはお願いします」
結衣が消えていく……まだ何も聞いてないのに……「結衣……」
「やっと来ましたね」
そこには4人の女性が立っていた。
金髪のストレートヘアー、白いシャツに黒い上着を羽織ったコウモリの翼が背中から伸びている女性……「リリス長老!」
紫の髪、幼女のような体型、額に伸びる長い角……彼女はマルコ神殿で戦った「ユニさん!」
緑のふさふさした髪にお尻から伸びる尻尾がチラリ、どこかで見覚えのある女性。
淡く美しい赤色のクルクル巻かれたツインテールが膝まで伸びる。黒を基調としたゴスロリファッションの女性。
「サクラ、私たちが『戦わずの誓い』を守ってきた4人の元神子よ」
リリス長老が口を開いた。
憲久くんが神社を出てから空気の靄が監視するように上空から見下ろしている。視界の中でチョロチョロ動かれると気になって仕方がないが、気付かないように振る舞う。
まったく、僕がストーカー被害に会うなんて考えもしなかったよ。思いっきり息を吐き出した。
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ん? 今、ビニール袋が変な動きをしたぞ……そうか、空気の靄の干渉を受けたのか……。どうやら、靄はドローンのように空気の力を使って飛んでいるようだ。葉っぱなんかが近づくと変な動きをする。
それなら結衣の家なら逃げられるかもしれない。
結衣の家は小学校の近くにある出雲神社。緑に囲まれており、参道には緑のトンネルが作られている。これを利用すれば……
コンビニでサクサクパインの実をいくつか購入。これを彼女に持って来たと言えば結衣の両親も信じるだろう。最悪彼女の所へ直接向かうこともできる。
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神社の本堂に繋る参道。両端に多くの木が植えられた緑のトンネルはいい感じで日光を遮ってくれる天然の日除けである。100メートルはあるそんな道を歩いていると色々な人とすれ違う。
「こんにちわー」
この参道ですれ違った人と挨拶をするのは地元民の暗黙の了解。この反応が悪いと地元民じゃないと認定される。
うまく参拝者にストーカー的な靄が作った不自然な風を見せようと立ち回ったがうまく行かない。一部分だけ大きく緑が揺れていたら変に思って逃げてくれるかも知れない。
それなら……
「こっちから入ると近道なんだよなぁ」
わざとらしく声をあげて獣道ほどの細さの道を入っていく。すると靄は風を発しているせいか隙間に入ってこようとしないのでうまく撒くことが出来た。
「よしこれで……」
ストーカーな風は本堂と母屋がある方に向かったようだ。
「違うんだなー僕が向かっているのはそっちじゃないんだなー」
確かこっちだったよな……高校に入ってから一回も来てないからし母屋から行ったこと無いからなぁ。記憶を頼りに木の合間を抜けて進んでいく。
「あった……」
木々に囲まれた平屋のワンルーム。結衣の双子の妹である彩衣がひとりで住んでいる家である。
彩衣は人とのコミュニケーションが苦手で幼稚園の頃から孤立していた。
僕たちが小3になった頃、彩衣がギフテッドと診断された。どうやら誰かと同じ空間に居る事自体がストレスになるそうだ。そこで結衣の両親がこの家を建てた。
小3から一人暮らしってある意味凄いよな。まあ学校はオンデマンド授業があったし食事は両親が準備してくれていたけど、今考えてみれば凄い人生だよな。
「何故か結衣と僕だけは受け入れてくれたっけ」
その事が分かった両親は定期的に彩衣に会いに行ってくって頼んできたっけ。だから良く結衣とふたりで遊びに行ったなー。
「とは言っても結衣の話しを、彩衣とふたりで聞いている時間が長かったけど」
──コンコンッ
「彩衣ちゃーん」
物音が玄関に近づいてくる。良かった。いるようだ。
「誰?」
ドア越しに彩衣の声。結衣としかこの場所に来たことないし、今は容姿も違う。頼みの綱はコンビニで買ったお菓子だけ。
「えっと、サクサクパインの実を買ってきたよ」
──ガチャッ──扉が開かれた。
「おー朔弥か入れ」
手を引かれ家の中に引っ張られた。
「ちょっと……なんで僕が朔弥って分かったの?」
「んー。姿形は違うけど朔弥の色だ」
ちょっと怖い……誰も分からなかった僕を朔弥だと言い当てるなんて。
「朔弥、ひとりで何しに来た。結衣がいない、何かあったな」
「た、確かにそうなんだけど……少しだけ匿ってもらえないか」
「男と女、同じ屋根の下?」
「そうだよね……じゃあ、夜は家の外でも良いから昼間だけ家の中に入れてもらえないかな」
「好きなだけ居ると良い。週に1度、父母が物を持ってくる、隠れろ」
流石に双子なだけ合って結衣と顔は瓜二つ。だけど性格も表情も全く違う。この遠慮なく物事を言う感じは沙羅に近いかもしれない。
って、あれ……沙羅って誰だ? 一瞬頭に浮かんだ影になっている女性……消された記憶の一部か。
「朔弥、ポケット、なんだ」
「あ、先にこれおみやげね」
サクサクパインの実が数箱入ったコンビニ袋を渡す。彩衣はこれが大好物なのだ。
彩衣は無言で受け取ると無造作に箱を開けてサクサク音を立てながら中身を食べ始めたが、視線だけは僕のポケットに向けられていた。
ポケットから取り出した紙袋、それを僕から奪い取った。
「あ、彩衣それはダメ……」
中から出てきたのはリンゴ。そうティアからもらった『異世界リンゴ』である。
それを躊躇なく一口かじる彩衣、慌てて彼女から取り上げようとするが、彩衣にキレイに避けられもう一口かじってそれを僕の口に押し込んだ。
「欲しかったのなら先に言え」
口に入ったリンゴ、吐き出すという判断が出来なくなるほどとても美味しい。
「「ゴクン」」
何とか異世界リンゴを取り戻そうと「そのリンゴは食べちゃダメだって」と叫びながら避ける彩衣を追いかける……。
ドスン──
彩衣に覆いかぶさるように倒れた。
「朔弥、いいぞ。大丈夫な男、お前しかいない」
目を瞑る彩衣、口を突き出している。
ちょちょちょっと……こんな急展開あるのか……って、女の姿なんだよなぁ僕、胸まねまであるけど……でも付いてるものは付いているから大丈夫か。
って、何を変なこと考えているんだよ。彩衣の顔を見ていると結衣を思い出すので冷静になることが出来た。
「朔弥、とっととやれ」
彩衣は目を見開くと、僕の首に抱きつき唇を重ねた。
女の子の嗅ぎ慣れない匂いに頭がクラクラしてくる……押し付けられる胸。自分にもふくよかな胸があっても女の子の胸を感じるとある部分が大きくなってしまう。
「ん……」
急激な眠気、抗うことが出来ないほど強い。
「ん、やだ……朔弥と仲良くなりたいのに……眠気なんかに……」
えっ、今、彩衣が普通に喋ったよな。もう夢の世界に入ったんじゃないかという出来事を薄れる意識に感じたまま眠りについた。
○。○。○。○。
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「ん、ん……もう少し寝かせて……」
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「姉、朔弥、起きた」
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慌てて起き上がる……周りの風景は馴染みの深い場所……
「エデン」
何でこんな言葉が出てきたのだろう。
「朔弥、彩衣やっと来てくれました」
この姿、今までこの場所で見てきた裸の女性、同じように人としての姿は認識できないが結衣を感じる。
「私が出来るのはここまで……、朔弥、彩衣、後のことはお願いします」
結衣が消えていく……まだ何も聞いてないのに……「結衣……」
「やっと来ましたね」
そこには4人の女性が立っていた。
金髪のストレートヘアー、白いシャツに黒い上着を羽織ったコウモリの翼が背中から伸びている女性……「リリス長老!」
紫の髪、幼女のような体型、額に伸びる長い角……彼女はマルコ神殿で戦った「ユニさん!」
緑のふさふさした髪にお尻から伸びる尻尾がチラリ、どこかで見覚えのある女性。
淡く美しい赤色のクルクル巻かれたツインテールが膝まで伸びる。黒を基調としたゴスロリファッションの女性。
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