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第6章 過去の友達
第69話 出会いはプライスレス
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魔物討伐で街は大いに賑わっていた。冒険者たちは王国に魔物の核を買い取ってもらったことで財布がホクホクとなったせいか、豪華な宿屋からとられてしまい、1泊1人2,000ギラの安い部屋しかとることができなかった。
「ごめんね、これからのことを話すのに静かでいい宿を取りたかったんだけど人脈も何もなくてさ」
「そんなこと気にする必要はない。今までも宿なんかに泊まったことないだろ、どこでもいいぞ」
「私たち獣人の奴隷は部屋に入れませんからどこでも良いです」
「良く私たちを入れてくれたニャ。いつもは馬屋だったのに」
実は冒険者たちが豪華な部屋をとったおかげで、安価な宿は空きが目立っていた。そこに上手く入り込めたって訳だ。……ただ4人一部屋で3万ギラと大いにふっかけられたのはみんなに内緒だ。
「それで今後のことなんだけど……ルルとナナを開放しようと思うんだ」
「「ええー」」
「このまま奴隷として大人になることはないと思ってる。生活の基盤が出来たら自分たちの好きなことをやって好きなように生活してほしいんだ」
ボフッっと涙を流し始めるルルとナナ。アニメで見る帯のような涙に心がチクリ。
「「嫌です、一緒がいいです」」
さすが双子、息がピッタリ。寸分違わず言葉をハモらせてくる。
「奴隷のまま僕たちと一緒にいて、僕が死んだらどんな人に拾われるか分からないじゃないか」
「隷属の首輪も紋も無いからもう奴隷じゃないニャ」
「あ、ルル、それを言ったら……」
ん? つまりだ。奴隷を認識するために付けられた紋も隷属の首輪も無いから奴隷から開放されていたということか。じゃあ……
「それなら僕が、君たちを拾ったのは問題だったんじゃ……」
「それなら大丈夫ニャ」
「はい、ご主人様が私たちを拾ったときには隷属の首輪がついていました」
そうか、僕が隷属の首輪を外したんだもんな。
「彩衣はどう思う?」
「お前が決めろ、私は知らん」
「ご主人さまの捨て駒でも身代わりでもいいニャ、傍において欲しいんだニャ」
「私もご主人様と共に歩みたいです。旅の中で死んでも構いません。お金が足りなくなったら私たちで稼ぎます」
いやいやいや、頭の中で鬼畜な考えが浮かんだことに嫌悪。残高は65億ギラあるし何があっても使い切る心配はない。
「もしだよ、逆に僕が君たちの生活を全て面倒見るから普通の生活をして欲しいって言ったらどう?」
「ご主人さまと一緒にいるのはプライスレスニャ。幾らギラを積まれてもいやニャ」
フゥー、思わず細い息を一気に吐き出す。今までこんなに離れたくないって言われたことなかったなぁ。それなら……彩衣に連れていくよとアイコンタクトを取る。
「な、なんだその目は。私を置いていこうっていうのか! 断るぞ」
なんかみんなを捨てるみたいじゃないか。
「分かった。じゃあ、みんなで世界を巡る旅をしよう。ただいつ元の世界へ強制的に戻されるか分からないからその時は……」
なんだかルルとナナと別れる実感が急に湧いてきた。僕の方が悲しんでどうする……。
ニヤニヤする彩衣。
「なんだ、サクラが寂しがっておるではないか」
「悲しんでくれて嬉しいニャ」
「本当です。私たち嫌われていたのかと思いました。ご主人さまが元の世界に戻ることになってしまったらその時にまた考えます」
コンコンッ──
「サクラさーん、そろそろ『勇者を讃えるパーティー』が始まりますよ」
って、ここもかい。このバチアニア王都はどうなっているんだ。
僕と彩衣の間にルルとナナ。この言葉だけを聞くと仲睦まじい親子のようだが現実は17歳の僕に対してルルもナナも彩衣でさえ見た目年齢10歳だ。そういえばルルとナナの歳っていくつなんだろう。
「ねぇ、ルル、ナナ──」
僕が言葉を発したと同時にすれ違った冒険者の言葉が僕の頭を真っ白に……
「パーティーに参加たかったな。でもよ、勇者パーティーって異世界教を抜けて来てくれたらしいぞ」
「そりゃーすげーな、異世界教を抜けるなんて中々出来るもんじゃないぞ」
異世界教を抜けてきた? 一体何者なんだ……マップで青丸が表示されているということは知人であるのは間違いない。僕が異世界リンゴを渡してきた誰か……か。
宮殿に向かって行く間も勝手に頭が考えてしまう。分かっているんだ、いくら考えたって答えがでないことは。
街を見下ろすように建てられた宮殿。
「あれが宮殿かぁ、お城みたいな建物だね」
「同じようなものだ、宮殿は自分たちが王家であることをアピールするために建てられ、城は守りの要だな。まぁ、強国アピールの面もあるが」
「ま、まぁ……気にしなくてオッケイということだね」
「そうだな、ただ妙なこだわりを持っているものもいるからなあまり余計なことは言うなよ」
ハテナが可視化できそうなほど飛び交っているのはルルとナナ。人差し指で頬をぷにぷにしながら黙ってついてきていた。
奥に見える、美しく塗られた色々な建物を城の形に組み上げたカラフルな宮殿を中心にろの字型に広場が囲まれている。てっぺんから見下ろす景色は壮観だろう。
パーティー会場は中央に噴水のある広場、多くのテーブルが置かれ多くのメイドたちが慌ただしく食事の準備をしている。僕たち冒険者は入り口近辺で待機させられていた。
「あの豪華な部屋で勇者がもてなされてるんだってよ」
「いいなぁ、核を集め3位までのパーティーはあそこに入れるんだってさ」
広場を見下ろす程に高いテラス、ゆったりとした広さに100人乗っても大丈夫なほどに強固に見える。
メイドたちが料理を並べ終わると一斉にパーティー会場へ通される。受付に地下迷宮で渡されたチケットを見せると奥へと通された。
「みなさーん、このマスティウスの箱にギルドカードを差し込んで上部の手形に手を乗せてくださーい」
なんだかきな臭い感じ。パーティーに参加するのになんでギルドカードが必要になるんだ。同じように思ったのか何人かの冒険者がガヤガヤしだした。
「なんでパーティーに参加するのにギルドカードをチェックされるんだよ」
一人の冒険者が声を上げると、波紋のように数人が声をあげた。
「エキシビションマッチとして勇者パーティーと戦う冒険者を選任させて下さい。健闘したチームには豪華賞品、勝者には勇者と同等の扱いをさせていただくことに急遽決まりました」
周囲の冒険者が一斉に雄たけびを上げる。人参をぶら下げられたようにしか感じないが、周りでは自分たちのチームがいかに優れているのかを自慢する声が湧きあがっていた。
「すいません、僕たちのチームは僕しかギルドカードを持っていないんです」
「それなら大丈夫だ、えっと君以外というと、彩衣とルルとナナだね」
それぞれに1枚づつブランクのギルドカードを渡された。
「マスティウスの箱はギルドカードの所持者情報を更新する装置だ、勇者パーティーと良い勝負が出来そうなチームを見つけているんだ」
「そうなんですか……その戦いを放棄することはできるんですか?」
「心配する事はない。有名どころの冒険者も多いからな。今日は国に大きく貢献してくれたパーティーも招待されているんでな、どんな数値が出ても追い出すことはしないから安心しろ」
いや、そういうわけじゃ……彩衣の強さを数値化すると人外の値が出てくるんじゃないかと心配しているんだぁー。
「ご主人さまー、順番が来たニャ」
「ほらサクラ行くぞ、いくつが出るか楽しみだ」
全く人の気も知らないで……。まったくーどうなってしまうのだろう。
「ごめんね、これからのことを話すのに静かでいい宿を取りたかったんだけど人脈も何もなくてさ」
「そんなこと気にする必要はない。今までも宿なんかに泊まったことないだろ、どこでもいいぞ」
「私たち獣人の奴隷は部屋に入れませんからどこでも良いです」
「良く私たちを入れてくれたニャ。いつもは馬屋だったのに」
実は冒険者たちが豪華な部屋をとったおかげで、安価な宿は空きが目立っていた。そこに上手く入り込めたって訳だ。……ただ4人一部屋で3万ギラと大いにふっかけられたのはみんなに内緒だ。
「それで今後のことなんだけど……ルルとナナを開放しようと思うんだ」
「「ええー」」
「このまま奴隷として大人になることはないと思ってる。生活の基盤が出来たら自分たちの好きなことをやって好きなように生活してほしいんだ」
ボフッっと涙を流し始めるルルとナナ。アニメで見る帯のような涙に心がチクリ。
「「嫌です、一緒がいいです」」
さすが双子、息がピッタリ。寸分違わず言葉をハモらせてくる。
「奴隷のまま僕たちと一緒にいて、僕が死んだらどんな人に拾われるか分からないじゃないか」
「隷属の首輪も紋も無いからもう奴隷じゃないニャ」
「あ、ルル、それを言ったら……」
ん? つまりだ。奴隷を認識するために付けられた紋も隷属の首輪も無いから奴隷から開放されていたということか。じゃあ……
「それなら僕が、君たちを拾ったのは問題だったんじゃ……」
「それなら大丈夫ニャ」
「はい、ご主人様が私たちを拾ったときには隷属の首輪がついていました」
そうか、僕が隷属の首輪を外したんだもんな。
「彩衣はどう思う?」
「お前が決めろ、私は知らん」
「ご主人さまの捨て駒でも身代わりでもいいニャ、傍において欲しいんだニャ」
「私もご主人様と共に歩みたいです。旅の中で死んでも構いません。お金が足りなくなったら私たちで稼ぎます」
いやいやいや、頭の中で鬼畜な考えが浮かんだことに嫌悪。残高は65億ギラあるし何があっても使い切る心配はない。
「もしだよ、逆に僕が君たちの生活を全て面倒見るから普通の生活をして欲しいって言ったらどう?」
「ご主人さまと一緒にいるのはプライスレスニャ。幾らギラを積まれてもいやニャ」
フゥー、思わず細い息を一気に吐き出す。今までこんなに離れたくないって言われたことなかったなぁ。それなら……彩衣に連れていくよとアイコンタクトを取る。
「な、なんだその目は。私を置いていこうっていうのか! 断るぞ」
なんかみんなを捨てるみたいじゃないか。
「分かった。じゃあ、みんなで世界を巡る旅をしよう。ただいつ元の世界へ強制的に戻されるか分からないからその時は……」
なんだかルルとナナと別れる実感が急に湧いてきた。僕の方が悲しんでどうする……。
ニヤニヤする彩衣。
「なんだ、サクラが寂しがっておるではないか」
「悲しんでくれて嬉しいニャ」
「本当です。私たち嫌われていたのかと思いました。ご主人さまが元の世界に戻ることになってしまったらその時にまた考えます」
コンコンッ──
「サクラさーん、そろそろ『勇者を讃えるパーティー』が始まりますよ」
って、ここもかい。このバチアニア王都はどうなっているんだ。
僕と彩衣の間にルルとナナ。この言葉だけを聞くと仲睦まじい親子のようだが現実は17歳の僕に対してルルもナナも彩衣でさえ見た目年齢10歳だ。そういえばルルとナナの歳っていくつなんだろう。
「ねぇ、ルル、ナナ──」
僕が言葉を発したと同時にすれ違った冒険者の言葉が僕の頭を真っ白に……
「パーティーに参加たかったな。でもよ、勇者パーティーって異世界教を抜けて来てくれたらしいぞ」
「そりゃーすげーな、異世界教を抜けるなんて中々出来るもんじゃないぞ」
異世界教を抜けてきた? 一体何者なんだ……マップで青丸が表示されているということは知人であるのは間違いない。僕が異世界リンゴを渡してきた誰か……か。
宮殿に向かって行く間も勝手に頭が考えてしまう。分かっているんだ、いくら考えたって答えがでないことは。
街を見下ろすように建てられた宮殿。
「あれが宮殿かぁ、お城みたいな建物だね」
「同じようなものだ、宮殿は自分たちが王家であることをアピールするために建てられ、城は守りの要だな。まぁ、強国アピールの面もあるが」
「ま、まぁ……気にしなくてオッケイということだね」
「そうだな、ただ妙なこだわりを持っているものもいるからなあまり余計なことは言うなよ」
ハテナが可視化できそうなほど飛び交っているのはルルとナナ。人差し指で頬をぷにぷにしながら黙ってついてきていた。
奥に見える、美しく塗られた色々な建物を城の形に組み上げたカラフルな宮殿を中心にろの字型に広場が囲まれている。てっぺんから見下ろす景色は壮観だろう。
パーティー会場は中央に噴水のある広場、多くのテーブルが置かれ多くのメイドたちが慌ただしく食事の準備をしている。僕たち冒険者は入り口近辺で待機させられていた。
「あの豪華な部屋で勇者がもてなされてるんだってよ」
「いいなぁ、核を集め3位までのパーティーはあそこに入れるんだってさ」
広場を見下ろす程に高いテラス、ゆったりとした広さに100人乗っても大丈夫なほどに強固に見える。
メイドたちが料理を並べ終わると一斉にパーティー会場へ通される。受付に地下迷宮で渡されたチケットを見せると奥へと通された。
「みなさーん、このマスティウスの箱にギルドカードを差し込んで上部の手形に手を乗せてくださーい」
なんだかきな臭い感じ。パーティーに参加するのになんでギルドカードが必要になるんだ。同じように思ったのか何人かの冒険者がガヤガヤしだした。
「なんでパーティーに参加するのにギルドカードをチェックされるんだよ」
一人の冒険者が声を上げると、波紋のように数人が声をあげた。
「エキシビションマッチとして勇者パーティーと戦う冒険者を選任させて下さい。健闘したチームには豪華賞品、勝者には勇者と同等の扱いをさせていただくことに急遽決まりました」
周囲の冒険者が一斉に雄たけびを上げる。人参をぶら下げられたようにしか感じないが、周りでは自分たちのチームがいかに優れているのかを自慢する声が湧きあがっていた。
「すいません、僕たちのチームは僕しかギルドカードを持っていないんです」
「それなら大丈夫だ、えっと君以外というと、彩衣とルルとナナだね」
それぞれに1枚づつブランクのギルドカードを渡された。
「マスティウスの箱はギルドカードの所持者情報を更新する装置だ、勇者パーティーと良い勝負が出来そうなチームを見つけているんだ」
「そうなんですか……その戦いを放棄することはできるんですか?」
「心配する事はない。有名どころの冒険者も多いからな。今日は国に大きく貢献してくれたパーティーも招待されているんでな、どんな数値が出ても追い出すことはしないから安心しろ」
いや、そういうわけじゃ……彩衣の強さを数値化すると人外の値が出てくるんじゃないかと心配しているんだぁー。
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