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第107話 『電算論理研究部』正式スタート!(3) at 1995/7/7
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沈黙――。
やや長めの時間が空いた後、再び口を開いたのは咲都子だった。
「まー。事情ってのと、今までの話の流れはわかったわよ」
「よ、よかった」
「――で、さ?」
まず、ぎこちなく微笑んでこたえた僕をねめつけ、次に咲都子はなぜか水無月さんを見た。
「その子は良くって、なんであたしはダメなのさ? あー、いい、いい。『コンピューター経験者だったから』ってのは聞いたわよ? けど、かえでちゃんとハカセは違ったんでしょ?」
「それは……そうだけど」
「なんか、アレじゃん?」
なぜか、と聞かれても他に特別理由があるわけではないので、僕のセリフは尻つぼみになる。すると、咲都子は急に水無月さんのそばまで畳の上をずり寄って、彼女の全身くまなくあちこちから観察しはじめた。水無月さんは軽いパニック状態になっていたが逃げることすらできない。
「ねー、モリケン? ホントは、それとは別の理由があったりするんじゃないのー? 席だってさ、いきなり自分の後ろの席に替えてもらったりなんかして。どうも気になるんだよねー」
「……はぁ?」
まさに、はぁ? だ。
突然何を言い出すんだ、こいつは。
あっけにとられた僕を尻目に、咲都子の『水無月さん観察』はさらに一段階踏み込んで、もはや見るだけでは済まずに、ぺたぺた、むにむに、と遠慮なく触りながら何やらうなっている。
「もしかして胸はあるより無い方が良い? 小柄だし守ってあげたいタイプってわけ? それとも、無口で従順な子が良いとか? まさか、コンピューター好きじゃないと興奮しないとか」
「や、やめろ、馬鹿っ! ツッキーがパニクりまくって、過呼吸寸前になってるだろうがぁ!」
最終的に、胸は揉むはスカートの中をチラ見するわ大量の髪掻き分けて素顔を見るわで、未来の『あっちの』咲都子同様の、堂々たるセクハラっぷりに呆れるどころか感心してしまった。
「――!?」
とか言ってる状況でもなかったので、完全に『状態:混乱しています』中の水無月さんに粘着し続けている咲都子を無理矢理引き剥がしてやった。すると、悪びれもせず咲都子は笑ってみせた。
「――って、考えちゃう子もいるってこと。え、あたしはそんなこと思わないわよ? だって、あんたには立場の弱い子を囲って手籠めにするような、そんな甲斐性も度胸もないだろうし」
「手籠め、って。お前なぁ……」
ひどい言われようである。
大体、そういうのは甲斐性とか度胸とか言わないと思うんだが。
ほら、純美子なんか真っ赤になっちゃって、汗まで出ちゃったからハンカチで拭いてるし。
「ただでさえ、あんたは小山田に目を付けられてるんだし、また何言いふらされるかわからないでしょ? 男ばっかの部活に、一人だけの女子って。それも自分で席を移動させた子だよ?」
「まぁ………………確かに」
こればかりは同意せざるを得ない。
さすがにそこまでは考えてなかった。
「イジられやすいメンバーばっかりなんだから、ちゃんと考えなよ、ってことよ。わかった?」
「じ、じゃあ、どうしろって言うんだよ?」
「カンタンだってば。増やせばいいのよ、女子部員を――あと三人」
「………………え?」
一人、じゃなくて、三人?
すると、さも当然、と言いたげに、咲都子は順番に指をさして言う。
「あたしとスミとノハラさん、この三人を入れちゃえば解決するって言ってんの。わかった?」
「あー、なるほ………………は、はぁあああああ!?」
やや長めの時間が空いた後、再び口を開いたのは咲都子だった。
「まー。事情ってのと、今までの話の流れはわかったわよ」
「よ、よかった」
「――で、さ?」
まず、ぎこちなく微笑んでこたえた僕をねめつけ、次に咲都子はなぜか水無月さんを見た。
「その子は良くって、なんであたしはダメなのさ? あー、いい、いい。『コンピューター経験者だったから』ってのは聞いたわよ? けど、かえでちゃんとハカセは違ったんでしょ?」
「それは……そうだけど」
「なんか、アレじゃん?」
なぜか、と聞かれても他に特別理由があるわけではないので、僕のセリフは尻つぼみになる。すると、咲都子は急に水無月さんのそばまで畳の上をずり寄って、彼女の全身くまなくあちこちから観察しはじめた。水無月さんは軽いパニック状態になっていたが逃げることすらできない。
「ねー、モリケン? ホントは、それとは別の理由があったりするんじゃないのー? 席だってさ、いきなり自分の後ろの席に替えてもらったりなんかして。どうも気になるんだよねー」
「……はぁ?」
まさに、はぁ? だ。
突然何を言い出すんだ、こいつは。
あっけにとられた僕を尻目に、咲都子の『水無月さん観察』はさらに一段階踏み込んで、もはや見るだけでは済まずに、ぺたぺた、むにむに、と遠慮なく触りながら何やらうなっている。
「もしかして胸はあるより無い方が良い? 小柄だし守ってあげたいタイプってわけ? それとも、無口で従順な子が良いとか? まさか、コンピューター好きじゃないと興奮しないとか」
「や、やめろ、馬鹿っ! ツッキーがパニクりまくって、過呼吸寸前になってるだろうがぁ!」
最終的に、胸は揉むはスカートの中をチラ見するわ大量の髪掻き分けて素顔を見るわで、未来の『あっちの』咲都子同様の、堂々たるセクハラっぷりに呆れるどころか感心してしまった。
「――!?」
とか言ってる状況でもなかったので、完全に『状態:混乱しています』中の水無月さんに粘着し続けている咲都子を無理矢理引き剥がしてやった。すると、悪びれもせず咲都子は笑ってみせた。
「――って、考えちゃう子もいるってこと。え、あたしはそんなこと思わないわよ? だって、あんたには立場の弱い子を囲って手籠めにするような、そんな甲斐性も度胸もないだろうし」
「手籠め、って。お前なぁ……」
ひどい言われようである。
大体、そういうのは甲斐性とか度胸とか言わないと思うんだが。
ほら、純美子なんか真っ赤になっちゃって、汗まで出ちゃったからハンカチで拭いてるし。
「ただでさえ、あんたは小山田に目を付けられてるんだし、また何言いふらされるかわからないでしょ? 男ばっかの部活に、一人だけの女子って。それも自分で席を移動させた子だよ?」
「まぁ………………確かに」
こればかりは同意せざるを得ない。
さすがにそこまでは考えてなかった。
「イジられやすいメンバーばっかりなんだから、ちゃんと考えなよ、ってことよ。わかった?」
「じ、じゃあ、どうしろって言うんだよ?」
「カンタンだってば。増やせばいいのよ、女子部員を――あと三人」
「………………え?」
一人、じゃなくて、三人?
すると、さも当然、と言いたげに、咲都子は順番に指をさして言う。
「あたしとスミとノハラさん、この三人を入れちゃえば解決するって言ってんの。わかった?」
「あー、なるほ………………は、はぁあああああ!?」
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